繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

《感想》ネタバレ有り「パディントン」変わり者でも特別じゃなくても自分は自分。

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(C) 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear TM, Paddington TM AND PB TM are trademarks of Paddington and Company Limited

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どうも、動物が好きな夏夜風です

どうも、優しい人間が好きな夏猫だぞ

 

今回はですね、前から気になっていた映画「パディントン」について語っていきます…!

 

 

クマが主役で見た目もほのぼのとした雰囲気だったので、自分好みの作品かな~と思ったのですが…

 

 

やっぱり自分好みでした!!

 

 

全世界で大ヒットし、第3弾の制作を決まっているパディントン。子供も大人も楽しめる作品でとてもおすすめです。今回は、ネタバレ無しと有りを分けて、語っていきます。

 

 ~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年1月15日(日本)

 

<監督>

ポール・キング

 

<原作者>
マイケル・ボンド

 

<キャスト>

ベン・ウィショー (パディントン役(声))

ヒュー・ボネヴィル (ヘンリー役)

サリー・ホーキンス (メアリー役)

マデリン・ハリス (ジュディ役)

サミュエル・ジョスリン (ジョナサン役)

ジュリー・ウォルターズ (バード夫人役)

ニコール・キッドマン (ミリセント・クライド役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★星4つ

《おすすめ度》

★★★★星4つ

~あらすじ~

主人公のパディントンは「暗黒の地、ペルー」で暮らしていましたが大地震に見舞われ、新たな家を探すべくロンドンへ向かいます。

 

しかしいざ辿り着くと、想像してたものとは違う現実だったため、戸惑います。そんな中、出会ったブラウン一家に助けられますが、色々なハプニングを起こしてしまうことに…。

 

そんなパディントンを狙う怪しい女性も現れ、命の危険が迫ります…。

パディントン」の注目ポイント

  • 奇妙できれいな世界観
  • インテリアの色使いや小物が素敵
  • 変人だけど魅力的なロンドンの人達
  • 変わり者と言われたって良いと思える

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 温かい話が好きな人
  • 動物が好きな人
  • きれいな世界が好きな人

個性的で変わってる登場人物

主人公のパディントン。新種のクマで知性があり言葉を話すことが出来ます。彼を育てていた叔父さんを大地震によって亡くしますが、新しい家を探すためパディントンは一人でロンドンへ向かいます。

 

紳士的で優しい話し方をしますが、人間の生活に全く慣れていないためハプニングを起こしてしまいます。しかし、それがまた可愛らしくて愛おしくなってきます。

 

パディントンの叔母と叔父

パディントンを育ててくれた叔母と叔父さん。大地震によって叔父は亡くなりますが、叔母さんは難を逃れ”老クマホーム”での暮らしを決めます。

 

パディントンにロンドンへ行くことを進め、離れ離れになった後も彼を優しく見守ります。

 

イギリスの探検家・モンゴメリー

パディントンの叔父と叔母が出会ったイギリス人の探検家。イギリスへ戻る際「ロンドンに来たら温かく見守るよ」と叔父達に伝えました。

 

そういったことがあり、パディントン達はロンドンに憧れを抱いていました。

 

ブラウン家の父・ヘンリー

最初ヘンリーはパディントンを良く思っていませんでした。少々堅物な所があり、仲よくしようともしません。しかし、そういった生真面目さには理由がありました。

 

パディントンが来たことで、その真面目な部分が変わっていきます…。最後には父親も変わった人なんだと感じることが出来ます。

 

ブラウン家の母・メアリー

メアリーは優しい女性。困っていたパディントンに声をかけ、家に来ることを進めます。パディントンの新しい家を探すことに積極的で、力になろうとしてくれます。

 

優しいのですがどこか変わっていて、娘からもキツイ言葉であしらわれます。しかし、彼女がいなければ物語は始まりませんでした。

 

長女・ジュディ

娘のジュディは「キモイ病」にかかっており、何かあるたびに「キモイ」と言います。

 

思春期ということもあり反抗的な態度ですが、あることがきっかけで変わっていきます。語学を学ぶことが得意でクマ語も取得していたり…。

 

長男・ジョナサン

ジョナサンは好奇心旺盛で、パディントンの行動を真似したり、危ないことをしようとします。父からは止められてしまうため、つまらなそうにしています。

 

彼の夢は宇宙飛行士で、部屋には改造したものが置いてあります。ジョナサンの知識がパディントンを救うきっかけにもなりました。

 

隣人の男性・カリー

ブラウン家の隣に住む男性。気難しい性格をしているようですが、意外と子供っぽい面もあるよう…。この人も、重要な人物です。

 

怪しい女性・ミリセント

パディントンを狙う怪しい女性。貴重な存在であるパディントンを剥製にしようと企み、カリーを利用しながら計画を進めようとします。

ネタバレ無しの感想

マイケル・ボンド原作「くまのパディントン」を映画化した作品ですが、原作を全く知らないため知識もないまま鑑賞しました。

 

 

だけど、全然問題なく楽しめて、大人も子供も面白いと感じる作品だと思います。

 

 

個人的にお気に入りなのは、街やインテリアの色使いが素敵だったことと、可愛い小物がたくさん出てきたこと…!

 

 

映画の中では結構が強調されているのですが、それがまたきれい。

 

 

ブラウン家のインテリアも凄くカラフルで、一気に惹かれてしまいます。

 

 

1人1人の部屋も個性が溢れていて、ここにも注目してほしいです!

 

 

素敵な小物や食器などもたくさん出てくるので、そういうものが好きな人はついつい目を追ってしまうかもしれません。

 

この小物ってどこで売ってるんだろうって気になります(笑)

 

また、ストーリーもとても良くテンポ良く進んでいくので、笑えてほっこりするシーンを存分に楽しむことが出来ます。見ていて飽きないので最後まで楽しめます。

 

 

世界観も独特で、現実世界のようなファンタジー世界のような…。

 

 

だけど、現実離れしてるというわけではないので違和感なく見ることが出来ると思います。

 

 

何と言ったら良いか分からないんですけど…美しい世界感と現実感のバランスが良いんですよね。

 

 

だからこそ、ファンタジーの世界にならないというか。

 

パディントンにはこう見えてるんだなって思えるんだよな

 

あとパディントンと関わる人って、いわゆる変人さんなんです。ちょっと変わってるけど魅力的で惹かれていくんですよ。

 

 

これを見ると「この世ってほとんどの人が変だし、それが良いんだよな」って思えてくるんです。

 

 

まわりに合わせすぎて個性を殺すより、変人って言われた方が良いのかなって。なかなか難しいんですが…(汗)

ネタバレ有りの感想

ここからはネタバレに触れていくのでご注意ください!過度なネタバレは避けますが、まだ映画を見てない方はご注意を!

結末は予想できるけど最後まで面白い

子供向けということもあり、複雑なストーリーではないので結末が予想できるのですが、それでもやっぱり面白いんです。

 

 

パディントンがどんな行動をするのか、家族はどんな風に変わっていくのか…そういう部分も楽しめるんです。

 

 

コメディなので笑える部分もあるし、あとネタバレ無しでも書きましたが、世界観がきれいなので本当に飽きることなく最後まで楽しむことが出来ます。

 

ヘンリーが変装して地理学協会へ侵入するシーンは凄くお気に入りです

 

あと、テンポも良いから思ってるより早く終わった印象も。

変人だけど魅力的なキャラクターに惹かれる

 パディントンに登場する人たちは、どこか変なんですよね。ブラウン一家もみんなどこか変わっていて、面白い。

 

 

個人的に好きなのは、母のメアリー

 

 

”不思議ちゃん”っぽい雰囲気があるんです。ニックネームを付けるのが好きなようで、娘を「キラキラちゃん」「キャンディちゃん」「ココナッツちゃん」って呼んでたりも。

 

 

父親のヘンリーは真面目で堅物のようにも見えるけど、本当は家族が出来て心配性になっただけなんですよね。昔は破天荒な性格だったのが意外でした。

 

 

変装をして地理学協会へ侵入する大胆さとか、パディントンを助けるために危険なことをする勇敢な姿が、本来の彼なんですよね。

 

地理学協会に侵入した時にヘンリーが出会う男性も独特だったな。彼も好きだぞ…(笑)

 

隣人のカリーも気難しそうだけど、ミリセントに惚れて協力するところは可愛らしいです。

 

 

というか、ミリセントに電話してた時に暗号名で名乗ってたのが「ノリノリじゃん」って思って笑いました(笑)

 

 

あと、パディントンが出会った兵隊さんも素敵な存在。帽子の中にパンやらケーキやら隠してたのは最高でした。

 

 

こうして考えると、本当に不思議な人ばかりですね(笑)だけど、それがこの映画の魅力にもなってるんだと思います。変人でも別に良いって思えますね。

おじさん達のバンドも良し

途中でおじさん達がバンド演奏をするシーンが流れるのも良いんですよね。演奏シーンでは、パディントンの心境を表すような歌詞が流れるんです。

 

 

ロンドンに辿り着いてブラウン一家の家に向かう時は「ロンドンが一番!」という歌詞の曲だったのに、家を出て探検家を探すシーンでは「ロンドンがこれほど寒い街だったなんて」という歌詞の曲になるんです。

 

 

ロンドンに憧れを抱いていたパディントンは現実の厳しさを知り、ギャップに苦しんだんでしょう。

 

生まれ育ったペルーに帰りたいと思っていたんでしょうね

自分は自分、他人は他人。変わり者でも良いと思える

最後にパディントンが言っていた言葉ってとても大事だなと思います。

 

「奥様いわく

 

”ロンドンは変わり者だらけ。つまり誰でも溶け込める。"

 

そのとおりです。僕も変わり者だけどここは心地が良い。人と違ってても大丈夫。僕はクマだから。クマのパディントン。」

引用:パディントン

 

 「人と違っても大丈夫。」「僕はクマだから。クマのパディントン。」という言葉が妙に心に響いて。

 

 

変人と言われても”自分は自分だから、それ以外に必要なことは無い”と思えるような気がします。

 

 

ロンドンは変わり者を受け入れてくれる場所なのかもしれませんね。

 

 

最後のバンドの歌詞も面白いですね。

 

「お腹を抱えて笑ったよ。床の上を中国人がピエロみたいにハネてった。珍しいなと思ったら次に来たのはインド人。アメリカ人にイギリス人。何より面白かったのがなんとかわいい日本人。みんなして歌いながらあちこち飛び跳ねる。さあ、歌えや歌え。みんなノリノリ。」

引用:パディントン

 

 まさか日本人が出てくると思わなかったのでビックリしましたが(笑)

 

変人だろうが普通の人だろうが関係ない。そして国籍も関係ない。皆で楽しく出来るって意味なのかな?

 

 

この映画は移民問題も絡めているという話もあるようですが…確かにそういった要素はあると思います。

 

 

だけど、それだけじゃなくて、普通の人も変人も受け入れたらこんなに楽しいよって伝えてるのかな…と個人的には思いました。

 

 

「変わり者だね」とか「変な人」って言われて苦しい人は一度見てみると勇気がもらえるかも。あと、まわりに合わせようと苦しんでる人も。

まとめ<ほのぼのコメディだけど深い内容だった>

パディントンは、温かみのある映画だなと思います。厳しい現実はあるけど傷つくことばかり起こるわけでは無いし、優しさが詰まってるので癒されながら鑑賞出来ます。

 

 

全体的にほのぼのとして笑えるコメディ映画でしたが、移民問題などもチラついていて意外と深い作品なのかなと。

 

 

でもやっぱり純粋に、登場人物の面白いやり取りとか、パディントンの可愛い行動、きれいな世界観に注目してもらいたいです。

 

あと、パディントンの吹き替えをした松坂桃李さんが良い感じだった!

 

優しい声と穏やかな喋り方で、パディントンにピッタリだったね

 

 

それでは、今回はこれで終わろうと思います!最後までご覧いただきありがとうございました!