繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

《感想》ネタバレ「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」夫婦愛とあたたかな絵が癒しをくれる

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©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.

映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』公式サイト|2018.10.3(水)Blu-ray&DVDリリース (shochiku.co.jp)

 

どうも、絵を描くのが好きな夏夜風です

僕はそんな夏夜風の相棒、夏猫だ

 

今回はずっと気になっていた作品「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」という作品を語っていきます。

 

 

これはモード・ルイスというカナダ人女性の画家の人生を描いた実話の作品。

 

 

彼女はカナダで有名な画家のようで、多くの人に愛された方だったみたいです。

 

 

内容を予想した時、ほのぼのとした感じかな…と思っていたんですが、意外と辛い現実が突きつけられて「見るのを止めようかな…」とも考えてしまいました。

 

 

でも、それは最初だけ。

 

 

その後も辛いシーンは出てくるんですが、彼女と夫の仲の良さが辛さを忘れさせてくれるんです。

 

 

若年性特発性関節炎(リウマチ)を患い、体が不自由で周りから白い目で見られていたモード。

 

 

そんな彼女がとても不器用な男性、エベレットと出会って愛情あふれた日々を過ごしていきます。

 

 

カナダで愛され続けるモード・ルイスの人生と夫婦愛を描いた作品を、ネタバレ無しと有りで語っていきます。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>
2018年3月3日(日本)
 
<監督>
アイシュリング・ウォルシュ
 
<キャスト>
サリー・ホーキンス (モード役)
イーサン・ホーク (エベレット役)
カリ・マチェット (サンドラ役)
…他
 
《夫婦愛に泣かされる度》
★★★★★星5
《モード・ルイスをもっと知りたくなる度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★星4

~あらすじ~

重度のリウマチを患っているモード・ルイスは、家政婦を募集するエベレットの存在を知り、彼の家で働くことに。

 

不器用で無骨なエベレットとの暮らしは簡単ではありませんが、いつの間にか2人は惹かれていきます。

 

そんな中、モードの絵が少しづつ売れるようになり、そんな彼女をエベレットは不器用な優しさと愛情で支えます…。

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」の注目ポイント

  • 俳優陣の魅力
  • 色々な感情が湧き出てくる
  • いつまでも見ていたい夫婦愛
  • モード・ルイスの絵

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 愛情あふれる夫婦を見たい人
  • 実在する人物の作品を見たい人
  • たくさんの感情を味わいたい人

登場人物

モード・ルイス

実在したカナダの画家。重度のリウマチを患っていながらも、生涯にわたって絵を描き続けたそう。

 

マイペースな性格で、怒りんぼなエベレットにも愛情深く接します。彼の家政婦として働き始めた時は怯えることもありましたが、後半では立場が逆転しています。

 

エベレット

モードの夫となる人物。とても不器用で無骨で怒りんぼな性格で、最初はモードを冷たく扱っていました。

 

しかし、彼女と一緒に暮らすことで本来持っていた優しさを少しづつ出していきます。不器用な優しさと、不器用な愛情が溢れます。

 

サンドラ

モードの絵の魅力と価値に気づいた最初の人物。ニューヨークの人で、初登場ではとてもオシャレなかっこいい姿を見せてくれます。

 

一見こわそうな女性かと思いきや、モードを見守る優しい人。

 

モードの兄と叔母

叔母はモードに対して冷たく接する人物。そのため折り合いが悪く、仲が良くありません。

 

兄は両親が亡くなったあと実家を相続して、勝手に売りに出してしまう冷たさがあります。叔母も兄も、良い関係の家族というわけでは無かったようです。

ネタバレ無しの感想

 

モードルイスは実在の人物という事で、絵や人物について調べてから見た方が良いかな?と思ったんですが…。

 

思い切って何も調べず視聴してみると、全く問題ありませんでした。

 

 

モードが叔母と一緒に暮らす所から始まり、まだ画家として活動していない時期から見ることが出来るので、詳しくなくても全然大丈夫

 

 

あと、この映画は予告動画を見ないでいたので「ほのぼのしてるのかな?」「安心して見られる作品かな?」と予想してたんですけど…。

 

 

意外と辛くなるシーンがあって焦りました…(汗)

 

 

極端に酷いシーンは無いんですが、叔母の言葉とかエベレットのモードに対する酷い仕打ちとか…ちょっと辛くなりました。

 

 

だけど、そういう要素は物語のちょっとした所に散りばめられている感じなので、繊細な方でも最後まで見られるかな?とも思います。

感情を引き出してくれるストーリー

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モードとエベレットの夫婦愛が、ネガティブな要素を消してくれるのがありがたい

そうね。何よりもモードの楽観的な性格というかポジティブな面に救われました

この映画は辛さや悲しさを感じることもあるけど、それ以上に幸福感というか優しい気持ちにもさせてくれるんですよね。

 

 

なんとなく、色々な感情を引き出してくれるような気がします

 

 

まわりのモードに対する冷たさに、悲しくなったり怒りを感じたり…。

 

 

そんな環境や自身の病気に嘆かず、自分のペースで前向きに生きるモードを見て、色々考えさせられたり。

 

 

おおらかなモードと不器用なエベレットの夫婦に、ほかほかして嬉しい気持ちにもなります。

 

 

これだけじゃない、なんとも言えないような感情がぽつぽつと出てくるストーリーで、「もう一度見たい!」って思えました。

俳優陣の演技がさらに感情を引き出してくれる

私の色々な感情を引き出してくれたのはストーリーだけじゃなくて、演じられた方々のおかげでもあるのかなと思います。

 

 

モードを演じるのは凄く大変だっただろうなと思います。(楽な演技は無いと思いますが汗)

 

 

でも凄く自然な演技で不思議な魅力も感じられて心が「ほわほわ」しました。

 

「ほわほわ」って言うのが、なんとも言えない感情の一つだと思う

 

声が穏やかで笑顔も素敵で、エベレットを見る時の表情がお気に入りです。

 

 

魅力のある女優さんだな~と思ってたんですけど、前に見た「パディントン」でお母さん役をしてた人だと後で分かりました(笑)

 

 

その時も素敵な女優さんだなと感じてたので、納得です(笑)

 


あともちろんエベレットもとても素敵でした。

 

 

不器用で無骨だけど、モードを気に掛ける優しさと愛情が伝わって来て、じわーって温かくなる感じ

 

 

2人が演じられたのは大正解だと、生意気にも思ってしまいます…!それぐらい素敵だった。

ネタバレ有りの感想

ここからはネタバレ有りの感想なので、ご注意を!

もっと見たい夫婦愛と絆

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この映画はモード・ルイスの半生を描いた作品ですが、その一方で夫婦の物語でもありますね。

 

 

最初は雇用関係という感じだったけど、マイペースなモードと暮らすことで冷たいエベレットも変わるんですよね…。

 

 

モードがエベレットの家に初めて行った時から彼の優しさが出ていたけど、本当に素直じゃないから、その優しさが感じ取れなかったんです。

 

でも見ていく内に「あなた良い人じゃん…!泣」ってなりました(笑)

 

網戸を付けてほしいというモードに対して「いらない」と言いながら、何も言わず付けてくれるのとか、素敵でしたね。

 

 

モードの子供が生きていたことを知って「厄介だ」と冷たいことを言ってしまったけど、ちゃんと調べて子供を見せてあげるのとか…本当に愛情深い

 

 

彼女はそんなエベレットの優しさを、出会った時から知っていたのかな。

 

 

お互いになくてはならない存在になっていくのが、見ていて感動的だし嬉しいし…「もっとこの2人を見ていたい」という気持ちにさせてくれます。

 

 

大きくて綺麗な家に住むのも良いけど、狭くて古くても大切な人と暮らせる家はもっと良いな…とも思いますね。

 

モードの絵が家の壁とかに少しづつ足されていったのも、凄く素敵だったな

モード・ルイスと彼女の絵

この映画のもう一つの主役は、モード・ルイスの絵ですよね。

 

 

彼女は絵を習ったことはなかったみたいですが、母親から教えてもらい描き続けていたようです。

 

 

そんな彼女の絵はあたたかいし優しいしカラフルだし…、特に女性の人気が高いのかな?と思います。

 

 

「物凄く上手な絵」というわけでは無いのかもしれないけど、”記憶だけで描いている”というのが本当にすごいですよね。

 

 

絵を習っていたわけではないけど、だからこそ描ける自由度も高いだろうし、モードが持っている幸福感や優しさ、ポジティブさが絵に反映されているから、皆が魅了されるのかもしれません。

 

 

始めは「子供でも描ける」と言われたモードの絵が、魚と一緒に添えられて、絵を販売するようになり、大統領にまで求められるようになるって奇跡的なことじゃないかと。

 

それだけ彼女の絵には魅力があるし、惹かれる何かがあるんだろうな

 

そしてモードの絵の素晴らしさに気づいたサンドラも、とても大切な存在ですね。

 

 

彼女が気づいたからこそ、絵を販売するまでに至ったのかな…と。

 

 

だけどやっぱり魅力あふれるのはモード本人も同じ。

 

 

可愛らしくて素敵な人だなと感じたのが、兄のスーツやサンドラの靴を「素敵」って褒めている所。

 

馬の毛並みをきれいって言ってるのも、なんだか可愛らしいんだ

 

「あぁ、モードみたいに優しくて愛情深い人になりたい…」と思うけど、難しいですね…汗

まとめ<愛と優しさをくれるモード・ルイスと映画>

厳しい現実に直面しながらも、持ち前のポジィティブさと愛情で日々を幸せに暮らすモード。

 

 

絵が売れて、もっと広い家に住んだり快適な暮らしが出来たはずですが、それを選択しなかったのも彼女の魅力かも。

 

お金も暮らしの便利さも、彼女にとっては重要じゃなかったんだろうな

 

あと、モードはずっと同じところで暮らしていたから、彼女が描いた絵を見るとどんな場所で暮らしてどんなものを見ていたのかがよく分かりますね。

 

 

きっと裕福な暮らしじゃなかっただろうけど、心が豊かで大切な人と過ごせれば、どんな家でもどんな環境でも幸せでいられたんだろうな。

 

 

そんな彼女に学ぶところはたくさんあるかもしれませんね。

 

 

今回この映画を見て、愛と優しさを与えてもらった気がして、ありがたい気持ちでいっぱいです。

 

 

もう一回見ようと思います…!

 

 

それでは今回はこの辺で…。最後まで見ていただきありがとうございました!