引用:Midnight In Paris facebookより
どうも、フランスに興味がある夏夜風です
フランスの猫はどんなのだろうな!
フランスに行ってみたい私が今回語っていくのは「ミッドナイト・イン・パリ」
主人公が夜中に古めかしい車に乗り込むと1920年代にタイムスリップして、彼が憧れた芸術家達を目の前で見ることが出来て…。
というファンタジーなお話。(詳しいあらすじは下で!汗)
パリの美しい街並みと、芸術家達が生きていた1920年代の時代を楽しむことが出来る作品です。
ファンタジー系ではありますが、ほのぼのとしていて力を抜きながら見ることが出来ると思います。
ファンタジー要素、ロマンス要素、笑える要素、ほのぼの出来る要素が詰まった映画なので個人的にはお気に入りです。
~作品紹介~
<公開日>
●2012年5月26日(日本)
<監督>
<キャスト>
●オーウェン・ウィルソン (ギル役)
●レイチェル・マクアダムス (イネス役)
●マリオン・コティヤール (アドリアナ役)
●マルシャル・ディ・フォンソ・ボー (ピカソ役)
●エイドリアン・ブロディ (ダリ役)
…他
《癒される度》
★★★★星4
《パリで旅行してる気分になれる度》
★★★星3
《おすすめ度》
★★★★★星5
~あらすじ~
主人公のギルは婚約者・イネスと共にパリに訪れますが、そこで再会したイネスの友人をギルは気に入らず、夜に1人でパリをさ迷います。
そんな彼の前に1台の古めかしい車がやって来て、ギルを誘います。よく分からないまま乗り込み、いつの間にかパーティーをしている場所へ着きました。
そこは賑わっていましたが何か違和感が…。実はギルは憧れていた1920年代にタイムスリップしていたのです…。
「ミッドナイト・イン・パリ」の注目ポイント
- パリの風景に癒される
- ギルと女性たち
- 今を受け入れず昔に夢を抱く人たち
- ギルは監督そのもの…?
この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます
- 美しい街並みが好きな人
- ロマンチックな物語が好きな人
- 芸術家達が好きな人や興味がある人
登場人物
1920年代のパリに憧れる主人公。映画の脚本家として売れていますが、小説に挑戦しようとしています。
夢想家で度々婚約者のイネスを困らせてしまうことも。1920年代にタイムスリップしてからは、その時代に夢中になってしまってイネスとのすれ違いが増えてしまいます。
ギルの婚約者。ギルとは違って夢を追いかけているわけでは無いので、彼の考えや言葉に否定的。
知的で考えが似ている友人と仲良く、毎日のように会っています。
ギルが気に入らないイネスの友人は、頭が良くて知識があるように見えますが、間違えも多くてちょっと上から目線な性格。
イネスの両親はギルのことをあまり気に入っておらず、娘の結婚を心配します。
ネタバレ無しの感想
まずはネタバレ無しの感想から。
この映画で注目しちゃうところは、やっぱりパリのきれいな風景。
世界中の人が憧れるようなロマンス溢れる街並みがとにかく素敵で、癒されます。
風景だけじゃなくてアンティークの物が出てくるシーンがあるし、芸術と触れ合うシーンもあるので、ほんの少しだけパリを観光している気分にもなれたり…。
1920年代にタイムスリップするシーンでは街並みを楽しめるわけではないけど、当時を再現した建物や服装が見られるのでワクワク出来たり。
本当にまったりと、パリや芸術、ロマンス、コメディを楽しめるから満足度も高いと思います。
それだけじゃなくて1920年代に夢中になるギルが、”どういう行動に出るのか”という所も面白くて、彼の反応に笑ったりモヤモヤして楽しみました(笑)
「ミッドナイト・イン・パリ」は登場人物も面白いので見ていて飽きません。
主人公のギルはもちろん、有名な芸術家達も個性的。
みんな本当にあんな性格だったのか気になるな…
それとストーリーや会話がテンポよく進んでいくので、あっという間に見終わる印象もありますね。
無駄が無いストーリーだと思うので、見て損は無いはず…!特に芸術やパリが好きな人にはおすすめ。
ネタバレ有りの感想
ここからは、ネタバレ有りの感想を。
ギルと女性たち
この映画を見て思うのが「ギルもイネズも悪い所があるよな~」っていう…(笑)
ギルは1920年代に夢中になってイネズを構ってあげないし、なんならアドリアナに恋しちゃうし…。
逆にイネズは夢想家なギルを受け入れずに、浮気しちゃうし…。
でも単純に性格も価値観も合わないんだろうな…と思いますね。
アドリアナとギルは相性が良いように思えるけど、ギルは彼女に夢を見ていただけなのかな…とも。
魔法が掛かったパリの雰囲気に恋してただけなのでは…
同じ時代にいたら本当に愛し合ったかもしれないけど…求める時代も憧れも結局違うから別れたのが正解だったのかも…。
結局、価値観とか好きなものが同じようなガブリエルとお近づきになって終わったのも良かったですね。
「昔は良かった」今を受け入れられない人たち
ギルにとって黄金時代は1920年代。
でも、その時代に存在するアドリアナは1890年代が黄金の時代だと考える。
さらに1890年代に存在する人達は「ルネサンス期に生まれたかった」と…。
こんな風に昔が素晴らしいと思っている人達がこの映画では登場するんですよね。
思っているというより、錯覚してる?感じ。
ギルもアドリアナも、憧れる時代の良い所ばかりを見るから夢を抱いてしまうんですよね。
それは今直面している問題を受け入れたくなくて現実逃避している証なのかな。
最終的にギルはどんな時代でも結局は不満を抱くということに気づいて現代に戻るけど、アドリアナはそれが出来ませんでしたね。
でもこれは誰もが抱いてしまう幻想なんだと思います。
昔の素晴らしい所だけを見て、今を拒否してしまうってどの時代の人達もやってきたことなのかもな
人は何か不満があったり嫌なことがあると、時代のせいすることも出来るんですよね。
「昔はこういう事が出来てよかった」とか「昔はこういう人がいてよかった」って思ってしまう。
でも実際は、その時代の不便さを知らない(覚えていない)だけだし、今の良い所を見ていないだけなんですよね。
自分も現実逃避して過去の栄光期に思いをはせないよう、気を付けます(笑)
監督の考えや理想を主人公に投影している…?
ギルは監督そのもの…というか、監督はギルに対して自分の考えや思っているものを投影しているのかなとも思いました。
脚本家という共通点もあるし、ギルの言葉は監督の言葉でもあるなのかな…と。
最後、アドリアナと別れる時に言っていた言葉とか特にそんな感じがします。
「"現在"って不満なものなんだ。それが人生だから。」
「何か価値ある物を書こうと思ったら、幻想は捨てるべきなんだ。過去への憧れもその1つだよ。」
引用:ミッドナイト・イン・パリ
これは色々な人に向けたメッセージのようにも思えますね。
もしかしたら監督もギルと同じで、昔の素晴らしさに囚われて何かに失敗した経験があるのかな…とか思っちゃいます
小説を書いて屋根裏で暮らしたいっていうギルの理想も、意外と監督が持ってるものだったり…?(笑)
でも、本人はギルのように芸術家や有名人には会いたいとは思わないそうですね。
「偉人に会ってしまうとマジカルな部分が消えて、自分と同じように欠落がある人だと気づきたくない」…らしいです。
有名な監督であっても有名人に対してそういう感情を持つのが、ちょっと不思議な感じ。
まとめ<昔と今のパリをプチ旅行した気分>
今回は「ミッドナイト・イン・パリ」を語っていきました。
改めて考えるとアメリカ人であるギルが、パリの過去と現在を行き来しているのが不思議ですね。
それとタイムスリップしたのは全て夜だったから、1920年代の昼間を楽しむことが出来なかったのはちょっと残念でした。
それでも、昔と今のパリをプチ旅行した気分にさせてくれるこの映画はお気に入りです。
監督を調べたら色々あるみたいで…なんだか寂しい気持ちにもなりましたが、この映画を作ってくれて感謝ですね。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!