繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

20代女子が衝撃を受けた【昔の映画3作品】を語る。〈フリークス/田園に死す/書を捨てよ町に出よう〉

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どうも、古い作品に興味がある夏夜風です

昔の作品は独特の雰囲気があるよな!

 

さて今回は20代女子の私が衝撃をうけまくった、

 

 

【昔の映画3作品】

 

 

を語ります。

 

 

正直、安易に覗いてはいけない世界観ばかりで、どの作品も見た後はしばらく頭に残りつづけていました…。

 

 

見終わったあとの”なんとも言えないこの感情”をどうすれば良いのか…と、少しだけ大変な思いもしてました…(苦笑)

 

 

私は知識もないし深く考えることも出来ないので(汗)相変わらずつたない文章で語ります…!

 

ネタバレなしです!

 

1.フリークス

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© eiga.com inc. All rights reserved.

https://eiga.com/movie/59512/photo/

<公開日>

1932年11月24日(日本)

 

<監督>

トッド・ブラウニング

 

<キャスト>

ハリー・アールス (ハンス 役)

デイジー・アールス (フリーダ 役)

リーラ・ハイアムス (ヴィーナス 役)

ウォーレス・フォード (フロゾ 役)

オルガ・バクラノヴァ (クレオパトラ 役)

…他

~あらすじ~

小人のハンス、小人のフリーダは同じサーカス団で働いており、婚約もしていました。しかし、ハンスは美しい容姿の曲芸師クレオパトラに魅了されていました。

 

フリーダは彼を引き留めようとするものの、ハンスとクレオパトラは結婚してしまうことに。

 

しかし、クレオパトラは怪力男ヘラクレスと共に、ハンスの膨大な資産を狙っていたのでした…。

感想<かなり…かなり衝撃的だった作品>

 

本当に衝撃を受けました。

 

 

映像が白黒という事もあって、現代の映画にはない独特の雰囲気がただよっていました。

 

 

作品の中では、実際に見世物小屋で働かれていた方々が出演しており、時々複雑な気持ちになってしまう瞬間もありました。

 

表現やストーリーがショックなところもあり、公開当時は問題作として扱われていたみたいですね

 

イギリスでは何十年も公開が禁止されていたり、ショックが大きいシーンはカットされていて、今現在はカットされたものしか見れないんだとか。

 

 

でも、こういう作品って昔だからこそ作ることが出来た気がするけど今の方が受け入れられやすい気がするんですよね。こう思うのは私だけ…?

 

 

だけど、見る人に凄まじいものを残すような、忘れられない映画なのは今も昔も同じように思います。

 

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とくに、個人的に忘れられない人物がプリンス・ランディアという方。

 

 

四肢がなく、口だけでタバコに火をつけているのですが、見た時はすごく驚きました。

 

あと忘れられないのはやっぱり最後シーン。複雑な気持ちになったよ

 

スッキリとした終わり方じゃないし、賛否両論がありそうな作品だと感じました。

 

 

サーカス団という小さな組織の中で、欲望とか差別とか、どうしても相容れない部分がハッキリと浮き出ていて、人間社会そのものを表しているのかな…とも思いました。

 

 

怖いもの見たさで見てしまった自分が恥ずかしくなるような、深い意味が込められているような気がしました。

2.田園に死す

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© TSUMIKI INC. ALL RIGHTS RESERVED.

https://filmarks.com/movies/6760

<公開日>

1974年

 

<監督>

寺山修司

 

<キャスト>

管貫太郎 (私 役)

高野浩幸 (少年時代の私 役)

八千草薫 (化鳥 役)

高山千草 (母 役)

…他

~あらすじ~

恐山の麓の村で母と暮らす中学生の「」。2人の暮らしはいいものではなく、口うるさい母にうんざりしていました。

 

私は外の世界に憧れるようになり、そして好意を抱いていた若いお嫁さんと共に駆け落ちすることに…。

 

…ここまでが”現在の私”の自伝映画の一部でした。そして、現在の私は15歳の自分に出会い、自身の本当の少年時代を語り始めます…。

感想<漂う不気味さ、夢の世界、抗えない現実>

 

…とまぁ、それっぽい見出しにはしましたが…

 

 

この作品の80%は理解できていないと思います(笑)

もしかしたら90~100%は理解できてないかも…?

 

 

寺山修司」という方を知らず、本当に何気なく見てしまったのですが…

 

 

もう最初から怖いし不気味だし理解出来ない…

 

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あと、作品の中で度々出てくるのが青森の恐山なんですが、改めてネットで恐山を見てみると、映画とはまた違う雰囲気で…。

 

 

撮り方1つでこうも見え方が変わるんだ…と、驚きました。

 

現実にある恐山が、映画の中ではどこかファンタジーチックに見えて。

 

変な意味じゃなく現実味を感じさせない不気味さがあるというか…。実際に行ったらああいう感じなの…?違いますよね…(汗)

 

 

そして何より怖かったのは主人公の過去の世界

 

 

なぜかみんな白塗り。素肌の人もいるんですが…。

 

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物語が進んでいくことで「その理由ってコレだったのか」とはなるんですが…こわいよね…(ボソッ)

 

 

サーカス団とかも出てくるんだけど、もう覗いちゃいけない世界のようで…(汗)

 

 

だけど、そんな不思議な世界から一転して主人公の現在のシーンになると、すごく落ち着いた雰囲気になって驚きました。

 

 

いきなり現実世界に連れていかれるからビックリするけど、ちょっと安心するという(笑)

 

 

でも、どんどんどんどんストーリーが複雑になっていって「やっぱり普通の世界じゃない…!!(゚Д゚;)」って混乱します…(笑)

 

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正直、衝撃度はかなり高いんですが…

 

 

だけど何故この作品が色々な人を魅了するのか、少し分かるような気もしています…。分かった気にはなりたくないですが…(汗)

 

 

ファンタジーっぽいのにノンフィクションのようだったし…

 

 

そして上級者向けの言葉にも圧倒されましたし…。

 

 

ただ私が見るのは早すぎたようです…!!(苦笑)

 

 

そして次に語る作品もそう思った映画です…。

3.書を捨てよ町へ出よう

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© TSUMIKI INC. ALL RIGHTS RESERVED.

https://filmarks.com/movies/18695

<公開日>

1971年4月24日

 

<監督>

寺山修司

 

<キャスト>

佐々木英明 (私 役)

斎藤正治 (父 役)

小林由起子 (妹 役)

平泉征 (彼 役)

…他

~あらすじ~

主人公の「」が観客に語り掛ける所から映画が始まります。

 

21歳の私は予備校をやめて、無職の、万引きばかりする祖母、引きこもりでウサギを偏愛すると共に暮らしており、鬱々とした日々を過ごしていました。

 

そんな私には憧れる「」の存在がありました。そして、こんな世界を人力飛行機で抜け出す夢を見ていました…。

感想<一番苦手な作品…?生々しい悪夢を見ているみたいだった>

 

正直、この作品が個人的に一番苦手かな…と思ってます。

 

 

本当に生々しい悪夢を見ているような錯覚に陥って、なんとも言えない気持ち悪さが体をめぐるんです

 

 

見ている間は、かぎりなく現実に近い夢のなかを浮遊しているように思えたし、感覚をマヒさせて違和感とか不快を受け入れるしかなくて、居心地が悪かった…。伝われ…!

 

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だからなのか、演出的にも物語的にも「田園に死す」の方がファンタジーっぽいと思うんですけど、それでもこの作品の方が現実味がないんですよね…。

 

 

これは私が感じたことだから、他の人は「違うのに…」と思うかもしれません(汗)

 

 

あと、この作品って大人の世界と子供の世界を行き来している気がします。

 

 

寺山修司さんの”純粋な少年心”が表れているのかな?と思う所もあれば、”大人特有のダークさ”も表れているようだったし…。

 

 

大人世界と子供世界の狭間にいるような、危うさを感じる雰囲気があったように思えました。

 

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残酷で純粋な少年心を、大人の力を使って「開花」させた感じがします…!良い意味で!

 

 

それとね…残酷なシーンもあって特に女性は嫌な気持ちになるかもなぁ…と。(私は引きずりました…)

 

もう、とにかく衝撃的なシーンが多くて休みながら見ていた気がする…

 

でも知らない世界を覗けた気がして、ちょっぴり大人になったかな…なんて思えました(遠い目)

まとめ<ある意味で”夢のようなひととき…?”>

正直、「田園に死す」と「書を捨てよ町に出よう」は、私にとっては悪夢のような衝撃を受けたんですが…

 

 

フリークスは考えさせられるというか、かなり複雑な気持ちにさせられました。

 

 

寺山修司さんの2つの作品は、いわゆるアングラ映画と言うんでしょうか?

 

 

万人受けしようとはしていないけど、理解出来る人には称賛されるんだろうな。

 

 

とにかく、どの作品も初めての世界観で強烈な衝撃と刺激を受けました。

 

 

でももう一度見ることは出来ない…(怯)

 

 

ということで、今回はここまでにしようと思います。

 

 

知識もない素人がダラダラと語ってしまいましたが、見てくださった方がいたら本当にありがとうございます。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》「たちあがる女」今見るべき?現実問題をユーモアに、そして厳しく教えてくれる映画。※後半ネタバレ

引用:公式サイト「たちあがる女」より

http://www.transformer.co.jp/m/tachiagaru/

 

どうも、自然の中を散歩したい夏夜風です

自然って癒されるよな

 

当ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

この記事では、前から気になっていたアイスランドの作品、

 

 

たちあがる女

 

 

について語ります。

 

 

自然を愛するアイスランドの女性ハットラは、自然環境を守るためにアルミニウム工場に戦いを仕向けます。(割と一方的に笑)

 

 

しかし、そんな彼女にも母になるという夢があり、それがとうとう叶えられようとしてましたが…。

 

 

彼女はただの犯罪者なのか、自然を守ろうとする英雄なのか…。

 

 

この作品は、想像以上のものを心に残してくれた作品でした。

 

 

ただ”環境問題”や”紛争”についても語られているシーンがあるので、影響を受けやすい方繊細な方は少し心の準備をしてから見た方が良いかな…と思います…!(汗)

 

 

そして長めに感想と考察を語っているので、気になる見出しがある場合は目次から飛んでいただけると嬉しいです!すみません!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2019年3月9日(日本)

 

<監督>

ベネディクト・エルリングソン

 

<キャスト>

ハルドラ・ゲイルハルズデッティル (ハットラ/アウサ役)

ヨハン・シグルズアルソン (ズヴェインビヨル 役)

ヨルンドゥル・ラグナルソン (バルドヴィン 役)

…他

 

《環境問題を考えさせられる度》

★★★★★星5

《愛と優しさと強さ度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

アイスランドの田舎に住む女性ハットラは、合唱団講師をしながら”環境活動家”として暗躍していました。

 

彼女は愛する自然のためアルミニウム工場と闘っていましたが、そんな彼女に母になるチャンスが訪れます。

 

養子を迎えるため、アルミニウム工場との戦いに決着を付けようとしますが…。

「たちあがる女」の注目ポイント

  • ユニークでリアルな音楽
  • 姉の存在
  • 現代が抱える環境問題

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • きれいな自然を見たい人
  • 心に残る作品を見たい人
  • 問題提起をしている作品が好きな人

ストーリーの感想

 

「たちあがる女」の予告を見たときに、ぜひこれは見たい!と思って期待していたんですが…

 

 

期待値を上回るほどおもしろい!

 

 

他にはないユニークな演出や、主人公の面白さ、どうなるか分からないストーリー展開などなど、引き込まれる要素がたくさんあって満足度も高かったです。

 

 

ただ正直、ストーリーの矛盾ご都合主義感は否めないんですが…個人的には、それも良しと思えました(笑)

 

 

そのくらい面白い部分やユニークな所があったんですよね。

 

 

ただね、決して笑えない”現実問題”を突きつけられて、心に引っ掛かりを残していった作品でもあります。

 

 

ちょっと詳しく語っていきますね。

 

 

最初は軽く、ユニークな演出について。

ユニークな音楽が魅力的

まず最初に引き込まれたのは音楽の演出方法です。

 

 

BGMをただ流すんじゃなく、主人公のうしろで3人の音楽隊が楽器を鳴らすんです。

 

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彼らが気になるんだけど、邪魔にならない控えめな存在感だから平気という(笑)

 

 

そして、ある時には3人の女性が歌声を響かせていることも。

 

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その場で音楽が響いているから臨場感もあるし、リアルな音楽がこちらまで届くのがすごく良い。

 

 

彼らが現れるのを楽しみにしている自分もいました(笑)

 

 

アイスランドの自然や町並みともマッチしていて、余計に良かった。

 

 

そしてもう一つの魅力は、主人公のたくましさと運の良さです。(笑)

主人公のたくましさと運の良さに驚く

思わず笑ってしまうほどの強さとたくましさを持っている主人公のハットラ

 

 

「そんなことまでする!?」と驚きを隠せませんでした。(笑)

 

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とにかくたくましいし、ただじゃ転ばない!っていう感じがあるんですよね。

 

 

しかも、お茶目な所もあるから、なんとなく憎めないし愛おしくなってくるという…(笑)

 

 

でも、政府は”危険な存在”  "過激なテロ行為”として敵視するんです。

 

それがもどかしい…

 

たしかに、政府だって国や市民を守らなきゃいけないから警戒するのも分かる…でも彼女の気持ちも理解してあげて…!と思ってしまう私です…。

 

 

それに、ハットラはかなりの運の強さがあるんですよ。

 

 

「え、それバレないの?」「よく逃げ切ったね?!」と思えるシーンが度々あるんです(笑)

 

 

設定的には、神の采配的なやつなのかな…なんて思ったり。

 

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こういう部分に若干のご都合主義は感じますが、それもあえての事だと思ってます。

 

 

しかし…ただ面白くてユニークなだけじゃないのが、この作品の良い所でもある…。

環境問題を訴えかける作品

主人公のハットラは自然を守るために闘うんですが、政治や世間はそれを理解しません。というよりハットラのやり方が極端だから皆が納得できないんですが汗

 

 

彼女は、警察に追われても政府から警戒されていても、闘いをやめようとはしません。

 

 

そして、彼女はとうとう政府に宣言するんですが、その時の言葉が個人的に響きました。

 

「我々こそ過去最強の世代であり、地球に仕掛けられた戦争を止められる最後の世代だ。子供や孫たちの代では手遅れになる。」

引用:「たちあがる女」

 

この言葉は監督の言葉でもあり、この作品を通して監督が訴えたいことを届けているように思えました。

 

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また、映画の中のテレビでは、異常な災害によって苦しんでいる人達が映されているんですが、それはおそらく現実の映像なんじゃないかと。

 

 

ユニークで面白さが目立つ作品だからこそ、余計に問題の大きさを強く感じられるようでした。

 

 

ユーモアあふれる作品だけど、笑い事では済まされない問題を抱えていることを突きつけられた気持ちです。

ここからネタバレありの感想と考察

ここからネタバレありなので、ご注意ください…!

 

 

個人的に気になった姉の存在と、音楽隊の謎、そして外国人旅行者について語ります。

姉の存在

ハットラの双子の姉アウサは、妹とは少し違う信念を持っているようでした。

 

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とても似ている2人だけど、対極にいるような感じです。

 

 

例えば、ハットラは現実主義者

アウサは理想主義者

という違いがあるように思えます。

 

 

そして、アウサには妹には見えていないものが見えている気がします。

 

 

「捕まった妹を逃がし、母になることを勧めた彼女には何が見えていたんだろう…」と考えてしまいます。

 

 

アウサ本人が言っていたように、刑務所を自分の僧院”アシュラム”とし、修行することを決めたんでしょうか。

 

それと同時に、”妹の罪をかぶるという罪”をここで償う…というのもあるのかな。

だけど、この世界にハットラの存在が必要であるとも、アウサは思っていそうだな。

 

そして妹になり替わった時、看守に言っていた言葉も興味深い。

 

 

アウサ「ナマステ」

 

看守「どういう意味?」

 

アウサ「あなたの外側でなく、内側に挨拶したの。神聖で善なるあなたに、ナマステ。」

引用「たちあがる女」

 

 

外側”というのは、この世界で身に着けた固定概念などの事を指し、”内側”は純粋無垢な魂…ということなのかな?難しいですね!

 

 

まぁ、とにかく言いたいことは、ハットラとアウサを演じた女優さんが凄いということです!

音楽隊たちの謎

6人の男女が音楽を響かせていましたが、不思議なのは彼らが外国人旅行者の男性に見えていたこと。

 

 

他の人達には見えなかったのに、なぜ彼には見えたのか。

 

 

そして、ハットラがニーカを迎えに行こうと空港に向かった時、楽器を鳴らす男性が1人だけになっており、彼女はそのことにも気づくし不思議に思っているんですよね…。

 

 

これは私なり考えてみたんですが彼らの音楽はハットラ自身の精神的な状況を表しているのかな…と。

 

 

だから、楽器を鳴らす男性が1人しかいなかった時は、彼女の心が「これでは良くない」もしくは「不穏な雰囲気」を感じ取っていたのではないかと思ってます。自分の行動に引っ掛かりがあったのかも。

 

 

でもハットラはそれまで音楽隊の存在に気づいてなかったのかな…?というか、ただの演出ということかもしれませんよね…🤣

 

 

では外国人旅行者にも見えていた理由は…?

外国人旅行者の謎

外国人旅行者の男性にも音楽隊が見えていたのは、彼もハットラと共鳴する部分があったからかもしれません。

 

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まず、男性は全く罪を犯していないのに、なぜか疑われてしまうわけですが…

 

 

これは差別問題を示しているんだと思うんです。

 

 

彼は見た目だけで判断され続けたのかもしれません。

 

 

そして、そういった境遇の彼もまた、人を導く使命がありハットラの心の内に鳴り響く想いを受け取ったのかもしれません。

 

 

…こうなると妄想の域になってしまう気がするけど…(笑)ごめんなさい。

まとめ<小さな行動が世界を動かす”きっかけ”になる>

水辺に1つの石を投げ入れたら波紋が広がるように、ハットラの小さな行動は世界を動かす”きっかけ”になっていたら良いな~と、思ってしまいます。

 

 

ただ、争いの火種になるような行動は考えないとですよね。

 

 

映画の中では”ウクライナ”が度々出てきますが、ウクライナの環境問題や現状について本当に色々考えてしまいます。

 

 

最後、ハットラは何を思っていたのか…。そこも気になってしまいます。

 

 

深い意味を残してくれた「たちあがる女」が気になった方は、よければ観てみてください!

 

 

ここまでお付き合いしてくれた方がいたら、本当にありがとうございます(泣)

 

 

少しでも見てくれた方にも感謝です…!

 

 

それでは今日はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》ドラマ「パンとスープとネコ日和」この作品の魅力と”お店とネコのなぞ”について。※後半ネタバレ

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©Culture Convenience Club Co.,Ltd.

https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00007Z5JG

 

どうも、パンもスープも猫も好きな夏夜風です

ネコ日和って響きがいいな!

 

今回は、私が何度か見ている作品

 

 

パンとスープとネコ日和

 

 

を語りたいと思います。

 

 

群ようこさんの小説を原作としたドラマで、4つのエピソードで完結している作品です。

 

 

映画のように短いストーリーではありますが癒しと美味しい世界がそこにはあります!(笑)

 

 

のんびりとした時間、独特な登場人物、美味しそうな食べ物たち…どれもが魅力的な作品で繊細さんにもオススメ出来ます。

 

 

今回は、この作品の魅力と共になぜ主人公のアキコの店が繁盛したのか…猫の存在の意味は?などを、語っていきます。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2013年7月21日から放送スタート

 

<監督>

松本佳奈

 

<原作者>

群ようこ

 

<キャスト>

小林聡美 (アキコ 役)

伽奈 (しまちゃん 役)

光石研 (ヤマダ 役)

塩見三省 (スダ 役)

もたいまさこ (喫茶店のママ 役)

…他

 

《主人公の生き方に憧れる度》

★★★★星4

《パンもスープもお肉も美味しそう度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

編集者として働いていたアキコは、突然の人事異動を命じられ、さらには母が突然亡くなってしまいます。

 

その二つの出来事を機に、アキコは母が営んでいた食堂を改装して”パンとスープ”だけのお店を始めることにしました。

 

そんな時現れた一匹の猫たろと一緒に暮らし始め、まわりの人達に気にかけられながら、日々を過ごします…。

「パンとスープとネコ日和」の注目ポイント

  • シンプルでマイペースな生活
  • 過去に縛られない生き方
  • アキコのお店のなぞとネコの存在

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 癒しが欲しい人
  • 美味しいものが好きな人
  • マイペースな生活が好きな人

ストーリーの感想

 
小林聡美さんが主演のほのぼの系作品がけっこう好きなんですが、この「パンとスープとネコ日和」も好きで、何度か見ています。
 
 
この作品の魅力は美味しそうな食事が出てきて、可愛いネコもいて、マイペースでシンプルな日常が広がっていること。
 
 
そして何より主人公のアキコの生き方や考え方が素敵で、なんか良いなぁと思ってしまうんですよね(笑)
 
 
彼女が作り出すシンプルで温かい世界が心を癒してくれるんです。

シンプルでマイペースな日常

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アキコが営むお店はパンとスープだけを提供していて、さらに営業時間も短いんです。

 

 

それを近くの喫茶店のママに「それじゃダメよ」と心配されるんですが、アキコは”それでいい”と変えようとはしません。

 

 

あくまで自分のペースでシンプルに、そして無理なくやっているんですよね。

 

 

だからこそアキコは自分の時間もしっかり確保できていて、ゆとりのある生活をしているんです。

 

現代人ってこういう生活に憧れるんじゃないでしょうか。私も憧れてしまう…

 

そしてここが、この作品の癒されポイントの1つじゃないかな…と思ってます!

 

 

慌ただしさがないから見ていて息が詰まることもないし、疲れた心にしみるんですよ…。(笑)

 

 

シンプルでマイペースでゆとりのあるアキコの日常が癒しをくれます。

過去に縛られない主人公の生き方

アキコは、さっぱりとした性格なんだろうな…と感じる瞬間があります。

 

 

母が長年営んできたお店を残さず、改装して全く違うお店にするところとか…、

 

 

これまでずっと編集者として働いてきたけど、それを引きずらずに新しい生活を始めたりとか…。

 

 

とにかく過去に縛られてない印象があります。

 

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過去は過去、今は今って感じだな

憧れちゃう…(笑)

 

 

過去に縛られてしまう私にとっては「さっぱりしすぎでは…?!(汗)」と思ってしまうんですが(笑)

 

 

過去を振り返らず今を生きている姿は、どこかホッとします。

アキコのお店とネコのなぞ

ここから少しだけ、この作品で感じた”疑問”を自分で解決してみようと思います(笑)

 

 

少しだけお付き合いください…!

アキコのお店はなぜ人気に?

アキコのお店は少しづつ人気が出ていくんですけど…

 

 

とてもシンプルなメニューを置いてるお店なのに、なんで人が入ってくるんだろう?

 

 

なんて思いまして。(野暮な疑問なんですが…汗)

 

 

少し考えてみたんですがアキコが力み過ぎずにお店を営んでいるのが良いのかな…と。

 

 

人って「こうじゃなきゃダメ」っていう固定概念に縛られてしまうと思うんですけど、彼女はそれがあまり無いように思えて。

 

 

こだわりすぎず、力み過ぎず…自然体でいるアキコの雰囲気がお店にも反映されて、お客さんを呼んでいるのかな。

 

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ネコについて (※ネタバレ含む)

ここからネタバレがあるのでご注意ください!

 

 

アキコの前に当然あられて「たろ」と名付けられたネコ。

 

 

しばらくアキコと一緒に生活していましたが…。

 

 

突然姿を消してしまうんですよね。

 

 

結局、このネコの存在の意味はなんだったのか…私なりに考えてみました。

 

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(たろを上手に描けませんでした!許してください…!!)

 

個人的にはたろは”自由”や"自分らしさ”をアキコに与えていったのかなと思います。

 

 

過去に縛られずマイペースに生きているアキコだって、周りから「カヨ(母)さんのお店のおもかげがなくなった」という事を言われることもあって、傷ついたこともあると思うんです。

 

 

さっぱりしている彼女でも過去に引っ張られる瞬間や、自分のペースを乱される瞬間もあるわけで…。

 

 

そんな彼女に、マイペースで自由を象徴するネコという存在が「そのままでいい」「自由のままでいいんだよ」と教えていったような気がするんです。

 

 

それともう1つ。

 

 

「もう少し柔軟になっても良い」的な意味もあるのかなと(笑)

 

アキコは少し融通がきかない所もある気がするので「もう少し柔らかく考えて」っていう意味合いがあるのかも

 

もしくは、彼女を心配した母がたろを送ったような気もしています。

まとめ<マイペースにそのまま。美味しく楽しく。>

「パンとスープとネコ日和」は、のんびりとした世界観を楽しみたい方にオススメしたい作品です。

 

 

もちろん、ほのぼのとした部分だけじゃないけど、ほっこりするし落ち着ける内容になっているので安心して見てほしいです。

 

 

そして、楽しく自分のペースで美味しいものを味わっている主人公達に見習って、自分もそういう生き方をしようと思わせてくれます。 ←影響されやすいだけ…?

 

 

群ようこさん原作の「パンとスープとネコ日和」はこちらです。↓

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》ネタバレなし「フレンチ・ディスパッチ」考えるより感じろ…センスを問われるような難解映画。

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© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch/news/20220311_01.html

 

どうも、かなーり久しぶりに投稿する夏夜風です!

本当に久しぶりだな!

 

3月に「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」を鑑賞しに行ってきてですね…

 

 

ルンルン気分で感想を書こうと思ったんですが、体調が悪い&コロナになるということが重なって、投稿できませんでした。

 

 

久しぶりの投稿なので気合を入れてイラスト付きで感想を語ります…!(笑)

 

 

文学と芸術の海に溺れるような感覚になったフレンチ・ディスパッチ…。

 

 

物語の複雑さ、スピード感、怒涛の語りが、繊細さんは疲れてしまうかもしれませんが…大丈夫、考えるより感じれば良いのです!(笑)

 

 

不思議な世界観に魅了された女が、つたない文章ですが語ります!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

1月28日(日本)

 

<監督>

ウェス・アンダーソン

 

<キャスト>

ビル・マーレイ (ハウイッツァー 役)

オーウェン・ウィルソン (編集者 役)

ベニチオ・デル・トロ (モーゼス 役)

ティモシー・シャラメ (ゼフェレッリ 役)

マチュー・アマルリック (警察署長 役)

…他

 

《芸術レベル》

★★★★★星5

《話に混乱する度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

20世紀フランスの架空の街に存在する「フレンチ・ディスパッチ誌」の編集部には、癖があるものの人気の高い記事を書く編集者たちがいます。

 

しかしある日、編集長が急死し、彼の遺言によって廃刊になることに。

 

癖が強く魅惑的な最終号を、彼らは作り上げます。

「フレンチ・ディスパッチ」の注目ポイント

  • 非日常感が溢れる
  • 美的センス、文学センスが問われる作品。
  • 映像、音楽、言葉、すべてが最上級

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 不思議な世界観が好きな人
  • 芸術、文学、音楽などが好きな人
  • 置いてけぼりにされる映画が好きな人

ストーリーの感想

フレンチ・ディスパッチの予告を見た時に、これはぜひ映画館で見たい!と思い、ようやっと行ってきました。

 

 

見る前から覚悟はしていましたが、とにかくストーリーの進みが早い!そして難しい!

 

 

映像をみながら字幕を追って状況を把握するのが大変で、

 

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↑こんな風になってました。

 

 

とくに、美しい世界観、語り、俳優陣の表情や動きなど…それらも見逃したくない…!でも無理…!(笑)

 

 

全てを理解して感じ切るには、何度も見なくては…!と思える映画でした。

非日常が溢れるけど、共感できてしまう世界観

↑この見出しで何が言いたいかと言いますと…

 

 

「フレンチ・ディスパッチ」は、かなり独特な世界観と非日常な空間があったんですが…。

 

 

彼らは、私たちとは全く別の世界で暮らしているように思えるけど、親近感が湧いてくるような、近しい存在のようにも思わせてくれたんです。

 

 

普通ではない、理解出来ない世界がそこにあるけど、何故か共感できる部分があったり、納得させられる時があった…

 

 

ということが言いたくてですね…!まとまらない…!ごめんなさい!

 

簡単に言うと、凡人には理解出来ない所が多かったってことだな!

 

でもでも!世界観は本当に素敵で、映画と舞台を同時に見ている感覚にもなるし…

 

 

過去にいるようで現在にいるような、だけど未来にもいるような…本当に不思議な時間でした。

 

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それに、映画の歴史をたどっている気持ちにもなれるのも不思議で魅力的でした。

センスが問われる映画…?

「フレンチ・ディスパッチ」は私好みの世界観で、芸術、文学、映像、音楽など…「こだわりぬいているんだな…(感動)」と思わせてくれる作品でした。

 

 

ただ、これは美的センス、文学センス的なのを問われるやつのでは…!?と思いました。

 

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それぞれのストーリーに”語り”があるのですが、それに追いつくのも大変だし、理解することも難しい…!

 

 

凡人の私にとって、表現の仕方が特殊なものに感じてしまい、開始早々に「何度も見なきゃ理解出来ない」と思ってしまいました。

 

 

だけど、その難しさと特殊さに魅了された私は、気持ちよさを感じるようになり、いつの間にかほろ酔い状態になってしまいました。

ほろ酔い状態を知らないけどね…(おい)

 

 

あと、センスを問われる難解な映画だな…とは思うんですが、もしかしたら監督と見る人の波長が合うかどうかが鍵なのかなとも。

 

 

万人受けする気はなく、波長が合う人に届いてほしいという感じ。

 

 

でも受け入れられるほどの魅力共感力があるのかもしれません。難しかったけど!

最上級のこだわりが溢れる映画

センスを問われる映画だと思ったのですが「全てが最上級では…?」とも思えました。

 

 

映像や絵、音楽、色彩、文学、演技、物語の進め方などなど…全てにこだわっているから全てが最上級…。

 

 

知識もない凡人の私が言うのは恥ずかしいですが…最上級の芸術を使って最高のおもてなしをされた気になれました。

 

 

なにより俳優陣の演技が大げさのようだけどわざとらしくないのも凄いし、一つ一つの動きや表情が素敵でした。

 

 

とくにシモーヌを演じた、レア・セドゥゼフィレッリを演じたティモシー・シャラメ、ネスカフィエを演じたティーヴン・パークが魅力的。

 

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人を描くのって難しいですね…

 

 

シモーヌはずっと冷たい表情しているけど、時々寂しそうな目をしているのが印象的で、思わずファンになるレベル…。

 

 

ゼフィレッリは、頼りになりそうでならない感じが良い(笑)

 

 

母性をくすぐっちゃうような天然ぽさがあるけど、うっとりするようなカッコよさがあって、とても惹かれました…。

 

 

ネスカフィエは、無表情のまま激しい動きしているシーンもあってツボでした。彼も謎めいていて、惹きつけるような魅力を持っていました。

 

 

もう…色々と満足できる作品でしたね…。

まとめ<「考えるより感じろ」とは、このことですね…>

この作品は、うっとりするようなオシャレさの中に、上手い具合に”えぐさ”がプラスされていて、刺激のある作品にもなっていました…。

 

 

もう本当に…「考えるより感じろ」とは、このことかと…。

 

 

芸術と文学の雨に打たれて「なんかよく分かんないけど、心が満たされてる!😊」ってなるやつです…!(笑)

 

 

ストーリーが複雑で難しいし、進みが早いから繊細さんは疲れると思いますが…。

 

 

でも最後のネスカフィエの言葉が「最後まで見て良かった」と思わせてくれるほど印象的で、そこまで頑張って見てほしい!という気持ちです。

 

 

ただ美しくてうっとりする映画じゃなく、人間の欠損部分や問題点すらも、愛しむように受容してくれてるように思えました。

 

 

大満足!また見たい作品です!

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「残穢ー住んではいけない部屋ー」知れば知るほど深みにハマる考察型ホラー。※後半ネタバレ

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どうも、ホラー作品がしんどくなってきた夏夜風です!

やっぱりホラーはこわくて疲れちゃうな

 

またホラー作品に挑戦しました。3月はホラー月間と決めているので(笑)頑張っています。

 

 

さて、今回は「残穢 ー住んではいけない部屋ー」を見てみました。

 

 

竹内結子さんが演じる小説家の<私>の元に、女子大生から「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という手紙が届きます。

 

 

2人はその部屋前の住人について調べますが…言いようもない不気味な真相が、彼女たちを翻弄します。

 

 

おどかし要素はかなり少なくホラーミステリーという感じの作品でした。

 

 

「本当にあった怖い話」が好きな人、嘘か本当か分からない怖い話に興味がある人にオススメです。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年1月30日

 

<監督>

中村義洋

 

<キャスト>

竹内結子 (私 役)

橋本愛 (久保さん 役)

滝藤賢一 (直人 役)

佐々木蔵之介 (平岡芳明 役)

山下容莉枝 (田村さん 役)

…他

 

《ミステリーホラー度》

★★★★★星5

《言い知れない不気味さ》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

小説家の「」の元に、女子大生の久保さんから「私の住んでいる部屋で奇妙な音がする」という、一通の手紙が届きます。

 

2人は好奇心を抑えられず、部屋や前の住人、さらに過去のことを調べ始めます。

 

少しづつ全貌が見えてくるのですが…過去を辿れば辿るほど謎は深まり、不気味な真相に翻弄されていくことに…。

残穢 ー住んではいけない部屋ー」の注目ポイント

  • ゾクゾクするホラーミステリー
  • 実際のことだと錯覚するような内容
  • 都市伝説のような魅力がある

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 都市伝説系が好きな人
  • ほん怖系が好きな人
  • 静かな恐怖を味わいたい人

ストーリーの感想

 

毎度のことながら、この作品もビビりつつ鑑賞し始めたんですが…(笑)

 

 

ビックリする要素が全然なく、主人公達と一緒に考察していけて、かなり集中して見ることが出来ました。

 

 

本当にありそうな話だし、都市伝説っぽさを感じる部分もあって…

 

 

好奇心を満たされつつ、良い意味で引っ掛かりを残してくれるストーリーでした。

 

 

怖い話としてもエンタメとしても楽しめる作品です。

 

 

「こわいのに知りたい…でも真相に辿り着いてもまだ満たされない…」みたいな、人間の好奇心を上手にくすぐるホラーミステリーでした。

ゾクゾクする謎解きホラー

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見始める前は「一室で色々なことが起きていくんだろうな」と思っていたんですが、実際は色々な場所に話が広がっていき、謎が深まっていく感じでした。

 

 

1つの真相に辿り着いたと思ったら、またそこから新しい疑問、謎が浮かぶ…

 

 

という進み方で、見ている側も色々と考察出来てしまいます。

 

奇妙な話を深掘りするのが好きな人は面白いと感じるかもしれませんね

 

ベタベタとくっついてくるような気味の悪さを味わいながら考察をしていくので、嫌な事ばかり思い浮かんでしまうことも…(汗)

 

 

あと主人公達が真相を知ろうとすればするほど、深みにハマって後戻り出来なくなる…というのも怖いところ。

 

 

主人公の「私」も久保さんも、最初は単なる好奇心で調べていたけど、それが大きな間違いだったんでしょうね…(怯)

 

 

人間の行き過ぎた好奇心の恐ろしさを教えられるようでした…。

 

 

とくに「私」は心霊現象はあまり信用していないからこそ「面白い」と、安易に手を出してしまったんだろうな…と思います。

本当のことだと錯覚するような不気味な話

物語は主人公の「私」の語りによって、進んでいきます。

 

 

だからなのか、どこか”ほん怖”的な雰囲気があって、あの番組が苦手な私は最初からかなりドキドキ(笑)

 

 

それに突飛な話じゃなくてリアリティがあるように思えたので、途中から「事実が混ざってるのでは…?」とビクビクしてました…。

 

あと”2chの都市伝説”みたいな雰囲気もあるんだ

 

ネットで広がった都市伝説っていっぱいあると思うんですけど、そういうのって”信じがたいけど、どこか惹かれてしまう魅力”があるじゃないですか。

 

 

この映画もそれと似ているように思えます。

 

 

信じがたいけど本当にありそうで惹かれてしまう…というような。

 

 

最後までこういう不気味さを感じて楽しく見ることが出来たけど、正直すこし残念な所もありました…。

正直な感想と最後について(ネタバレ)

ココからネタバレしてます…!ご注意を!

 

全体的に面白いと感じたし、ホラーだけど十分に楽しめたんですが…ただ最後に少しもったいないと感じる部分がありました…。

 

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正直な感想

残念というか…少し冷めてしまったのが、最後に編集者がオバケに襲われるシーン。

 

 

このシーンが今までの雰囲気を壊すように思えて少し残念でした。

 

 

「私」みたいに、変な電話が掛かってくるとか、幽霊が見えるようになったとか、音を聞くようになった…程度だったら、冷めることもなく終われたな…と(汗)

 

 

あと、やっぱり原作の方が楽しめるんだろうな…というのも正直な感想です。

 

 

文章だと、読み手が頭の中でイメージを膨らませるけど、それを映像化した時にチープになってしまうのが残念な所…。

 

 

原作の雰囲気や良い部分がありつつ、映像化ならではの残念な所もあったかもしれません。

最後について

最後まで不気味さがありましたね…。

 

 

とくに、住職が美人画を魅入られるように見つめていたのが怖かった…。美人画を「知らない」と言っていたのも誰にも渡したくないからなのかな…?

 

 

それと、心霊マニアの三澤が美人画らしき写真を見た時に、住職と同じような反応をしていたのが気になりました。見たことがあったのかな…?

 

 

そして一番怖かったのは、最後に女の子の誕生日パーティーのシーンで、フラッシュがたかれた瞬間。

 

 

絶対なにかがいたもん…。こわくて確認できませんでしたが(笑)

 

 

夜に思い出してしばらく寝られなかったほど、後引くこわさがありました…。

<まとめ>日本ホラーの良さを感じられる作品

刺激が欲しい人にとって「残穢」は、もの足りたい作品かもしれませんが、落ち着いた雰囲気があって個人的には好きな映画です。でも怖いから2回目は見られない…。

 

 

好奇心を刺激しつつ、言い知れない恐怖感に襲われるのが良かったです。

 

 

静かで重たい怖さは、日本ホラーの良さでもあるんでしょうか。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「ザ・ボーイ 人形少年の館」歪んだ家族が巻き起こす意外な結末。

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どうも、ホラー挑戦中の夏夜風です

今回は3作品目だな!

 

前回に続いて、今回もホラーに挑戦してみました。

 

 

洋画のホラー「ザ・ボーイ 人形少年の館」を鑑賞してみました。

 

 

ずっと前から気になっていたけど、なかなか勇気が出ず…(笑)

 

 

今回思い切って見てみたら「あれ?意外と見れる…!面白い!」となりまして…。

 

 

ビックリ要素も少ないし、グロイシーンもない(残酷な所はある)、サスペンス要素もある…ということで、私にピッタリなホラー作品でした!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年7月17日(日本)

 

<監督>

ウィリアム・ブレント・ベル

 

<キャスト>

ローレン・コーハン (グレタ 役)

ルパート・エンヴァンス (マルコム 役)

ジム・ノートン (ヒールシャー家の主人 役)

ダイアナ・ハードキャッスル (奥様 役)

…他

 

《結末に驚く度》

★★★星3

《ホラー度》

★★★星3

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

主人公のグレタは、ベビーシッターとしてヒールシャー家に雇われました。夫婦に挨拶したあと、彼らの息子ブラームスと対面しますが…。

 

ブラームスは人形でした。戸惑いを隠せないグレタを無視するように、夫婦が家や息子とのルールを説明します。

 

そのあと夫婦は旅行に行き、グレタも一人きりになりルールを守っていませんでしたが…少しづつ怪奇現象に襲われるようになり…。

「ザ・ボーイ 人形少年の館」の注目ポイント

  • ビビりが洋画のホラーを楽しみたいならコレ
  • 歪んだ人達
  • 家族の謎

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • ビビりだけどホラーを体験したい人
  • ホラーとサスペンスが混ざった映画を見たい人
  • 考えながら映画を楽しみたい人

ストーリーの感想

 

外国のホラーって、オバケの主張が激しいイメージがあったんですが(笑)

 

 

この映画はビックリ要素も少ないし、ビビりには優しい作品でした…!

 

 

サスペンス要素もあってドキドキさせられつつ、ホラー体験も出来て満足でした。

 

 

ビビりだけど海外のホラーを楽しんでみたい…と思ったら「ザ・ボーイ 人形少年の館」はオススメです!(ビックリ要素は少しあるし、残酷なシーンもあるからご注意を!)

ビビりが海外ホラーを楽しむなら「ザ・ボーイ 人形少年の館」

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こわがりにとって優しいホラー映画だったんですが…

 

 

正直、後半で「そういう感じか…」となる人もいるかもしれません(汗)

 

 

でも、驚く人は驚くし「これは面白い!」となるのも間違いないと思います。

 

 

あと、オバケがバンバン出てくるわけではないし、驚き要素も少ないから刺激が欲しい人にとっては物足りないかも…。

 

 

だけど男の子の人形「ブラームス」がとにかく不気味で、ほどよい緊張感をさいごまで持たせてくれるんですよね。

 

 

目が合いそうな瞬間とか無意識にそらしたくなります(笑)

 

 

時々「ビクッ!」とするシーンがあるから気を抜けないし、そのおかげでホラーの雰囲気を感じることも出来ました。

 

ビビりだけどホラー体験をしたいという人にはオススメの洋画です!

 

伏線もしっかりあるし、オバケの怖さだけじゃなく人間の不気味さも漂っているから、最後まで楽しめるんじゃないかと思います。

 

 

とくに歪んだ夫婦が切ないやらこわいやら…って感じです…。

歪んでしまった人たち

少しだけ説明すると、ヒールシャー家の夫婦には息子のブラームスがいたんですが、亡くなってしまい…。

 

 

それから、夫婦は人形のブラームスと生活するようになったのです。

 

こういうのを見ると切ないよな…

 

人形のブラームスを起こして抱っこして着替えさせて…

 

 

本当の人間のように接するんです。

 

 

夫は自分たちが歪んでいることを分かってはいるんですが、やめられない状態。

 

 

グレタはそんな夫婦と人形を受け入れることが出来ず、最初は「気味が悪い」とルールを破ります。

 

 

しかし、ある事がきっかけでブラームスとのルールを守り、そして優しく語り掛けるようになります。

 

 

彼女にもそうなる”理由”があるのですが…

 

 

人形に対して”ある想い”を抱いていく様子をみて、彼女も少し歪んでいるように思えました。

 

 

ただ、歪んでいたのはヒールシャー家の息子、ブラームスも同じでした。というかヤバい。

ストーリーと結末について(ネタバレ)

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ここからネタバレなので、ご注意を!

 

 

伏線が色々あって、結末を見て「そういうことだったのか…」と思えました。

 

 

わざわざネズミのために窓を全て開けられないようにしていたり、夫婦が去っていくときに「ごめんね」と呟いたり…

 

 

美人なグレタが選ばれたのにも納得。(結末を見るまでは変態おじさんがいると思ってました笑)

 

 

個人的には好きな結末だったんですが、人によっては「んん…?」となりそうだなぁと思ったのも正直な感想。

 

 

ただ、グレタや見ている私たちに幽霊の存在を信じ込ませようとしたこと、”マルコムが怪しい”と疑わせるような話の流れとか、そういうのは良かったなと。(マルコムを疑っていたので笑)

 

 

グレタが人形のブラームスに優しくなる理由も納得できるし、伏線もしっかりとしているから楽しめました。

 

 

ただ一つ…本物のブラームスがこわいのよ…。

 

 

子供の声で「グレタ?」って呼ぶのに体は大きいし、ちょっと怖いお面をつけてるし、凶暴だしで…。

 

グレタに対して「kiss me…」って言ってたのがインパクトありすぎました(笑)

 

それと、最後にグレタとマルコムは逃げたけど、たぶんブラームスは死んでないですよね。

 

 

彼はどうやって生きていくんでしょう…?(汗)

<まとめ>若干のトラウマを残した人形少年

ブラームスの人形は傷1つ無いし、人間に近い形だから、余計に不気味さを感じました。

 

 

ブラームスの真相に若干のトラウマが残りつつ…

 

 

この作品の続編「ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~」も気になっています。

 

 

でも予告を見たら「見れないかも…」って思ってる…。こわい…。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「犬鳴村」もったいなさを感じる日本らしい本格ホラー。※ネタバレなし

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どうも、都市伝説は結構好きな夏夜風です

動物に関するコワイ話も多いよな

 

今週もホラーに挑戦していきます。

 

 

私は怖いのが苦手なのに都市伝説系とか怖い話は結構見ちゃうんですけど…

 

 

今回は都市伝説としても心霊スポットとしてもかなり有名な、ある場所に関する映画を見ました。

 

 

映画「犬鳴村

 

 

犬鳴トンネルはかなり有名ですよね。私は絶対に行こうとは思いませんが…(怯)

 

 

かなり身構えて見始めたんですが…「こわい……あれ?意外と大丈夫…」って感じで、ビビりな私でもギリギリいけました…!

 

 

ただやっぱり残酷な表現がされているので繊細な方にはオススメしません…(泣)

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2020年2月7日

 

<監督>

清水崇

 

<キャスト>

三吉彩花 (奏 役)

坂東龍汰 (悠真 役)

大谷凛香 (明菜 役)

高嶋政伸 ( 役)

高島礼子 (綾乃 役)

…他

 

《ビックリ度》

★★星2

《都市伝説っぽさ》

★★★星3

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

臨床心理士として働くは、患者である男の子から奇妙な話を聞き、さらに男の子のそばに”人ではない存在”がいることに気づきます。

 

その一方で、犬鳴トンネルに行った女性が「わんこが ねぇやに ふたしちゃろ」という歌と謎の言葉を残し、不可解な死を遂げます。

 

さらに犬鳴トンネルに行った兄弟が行方不明に。真相を突き止めようとする奏でしたが、目を背けたくなる事実が待ち受けていました…。

「犬鳴村」の注目ポイント

  • 本格ホラーだけどあまり恐くない!
  • やるせなくて切ない内容
  • 恐怖回避バージョンのすごさ

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • ビックリするホラーが苦手な人
  • 都市伝説系が好きな人
  • 切ない日本ホラーを見たい人

ストーリーの感想

 

覚悟して見始めたんですけど、意外とビックリ要素が少ないから私でも普通に見られました…!

 

 

日本独特の切なさが残るストーリーで、しんみり来る所もありました。

 

 

だけど、”もったいなさ”が残る作品でもあるな…と感じました。

本格ホラー?でも恐くない。そしてもったいない…。

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上でも書いてますが、思っていたよりビックリ要素も少なくて、じわじわ…と来る感じなので意外と平気でした。

 

 

私的には「本格ホラー作品」という感じがするのですが、正直ホラー好きな方からすると微妙なのかな…?

 

 

というのも「もったいない」と思う部分も多かったので…。

 

 

例えばCGを使ったシーンとかが、恐いというより冷めてしまうという…。(これは個人差があると思います)

 

 

最後の大ボス(?)的なオバケも「その動きはなんだろう…」とか「物理的に干渉できるの…?」とか…

 

 

余計なことを考えてしまうような隙があって集中出来なかった…という感想です…。

 

 

前半は雰囲気もあってジワジワと恐怖感が押し寄せていたのに、後半で「とんでも展開」になってしまった印象…。

 

設定的には面白いけど、今までの雰囲気が消されてついていけなかった…

 

「なんで主人公たちは、この状況を受け入れているの?」と思ってしまって、感情移入&集中が出来ませんでした(汗)

 

 

だけど、ほんのり切なさを残してくれているから、そこは良かったです…!

切なくてやるせないストーリー

最後のオバケや展開について色々言ってしまいましたが(汗)

 

 

ストーリー自体は色々考えてしまうような部分も多かったです。

 

 

いかにも”日本の都市伝説”っぽい気味の悪さと悲しさがある…という印象で、個人的には「面白い」と感じました。

 

「実際にこういう話がありそうだな…」と思わせてくれるような内容だったな

 

ただ、動物の残酷な描写があったり、女性が可哀想な部分もあるので、そういう意味でも見ていて辛かったです…。

 

 

あとオバケの恐さというより人間の恐さを感じる内容でもありました。

 

 

人間の罪とか、昔の風習によって現代の人が苦しむことになる…というのが、恐ろしいと感じる要素だったかもしれません。

恐怖回避ばーじょんの面白さ

 

犬鳴村には「通常バージョン」と「恐怖回避ばーじょん」の2つがあるんです。

 

 

この恐怖回避バージョンって、ビックリするシーンとかこわいシーンを減らしているんだと思ってたんですけど…。

 

 

そういう話じゃなかった…(笑)

 

 

可愛いワンコが出てきて「ワン!」って言ってたり、ハートのエフェクトが出てきたり、「ハッキリ見えるタイプの霊!」とか吹き出しが出てたり…(笑)

 

 

「恐怖回避バージョン」というより「とにかく全力でふざけているバージョン」でした…。

 

 

正直、私的にはそっちの方が見やすいんですが(笑)

 

 

「演じた方々はこれを見て、どう思うのかな…」とか「なんでわざわざコレを用意したんだろう…」とか…考えちゃいました。

 

 

でも、ホラーが苦手な私にとっては、これだけ全力でふざけていても恐さを感じるんですよ(笑)

 

しかもエフェクトが出てない瞬間が余計に恐く感じるという…

 

私は通常バージョンを見て、そのあとに少しだけ恐怖回避ばーじょんを見ましたが、面白かったし、すごかった(笑)

<まとめ>切ない本格ホラーだけど、もったいなさが残る…

切なさが残るような日本の都市伝説っぽい話で、興味深い内容だと感じました。

 

 

ただ、やっぱり後半の展開と結末があまり腑に落ちなかった…というのも正直な話です。

 

 

「全国的に有名な心霊スポットが、自分と深い関りがある」というのは面白かったけど、実際の都市伝説とは違った内容で、少し残念な気持ちも。

 

 

ただ、ホラー体験はしっかり出来たので、満足です(疲労感)

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!