どうも、古い作品に興味がある夏夜風です
昔の作品は独特の雰囲気があるよな!
さて今回は20代女子の私が衝撃をうけまくった、
【昔の映画3作品】
を語ります。
正直、安易に覗いてはいけない世界観ばかりで、どの作品も見た後はしばらく頭に残りつづけていました…。
見終わったあとの”なんとも言えないこの感情”をどうすれば良いのか…と、少しだけ大変な思いもしてました…(苦笑)
私は知識もないし深く考えることも出来ないので(汗)相変わらずつたない文章で語ります…!
ネタバレなしです!
1.フリークス
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<公開日>
●1932年11月24日(日本)
<監督>
<キャスト>
●ハリー・アールス (ハンス 役)
●デイジー・アールス (フリーダ 役)
●リーラ・ハイアムス (ヴィーナス 役)
●ウォーレス・フォード (フロゾ 役)
●オルガ・バクラノヴァ (クレオパトラ 役)
…他
~あらすじ~
小人のハンス、小人のフリーダは同じサーカス団で働いており、婚約もしていました。しかし、ハンスは美しい容姿の曲芸師クレオパトラに魅了されていました。
フリーダは彼を引き留めようとするものの、ハンスとクレオパトラは結婚してしまうことに。
感想<かなり…かなり衝撃的だった作品>
本当に衝撃を受けました。
映像が白黒という事もあって、現代の映画にはない独特の雰囲気がただよっていました。
作品の中では、実際に見世物小屋で働かれていた方々が出演しており、時々複雑な気持ちになってしまう瞬間もありました。
表現やストーリーがショックなところもあり、公開当時は問題作として扱われていたみたいですね
イギリスでは何十年も公開が禁止されていたり、ショックが大きいシーンはカットされていて、今現在はカットされたものしか見れないんだとか。
でも、こういう作品って昔だからこそ作ることが出来た気がするけど今の方が受け入れられやすい気がするんですよね。こう思うのは私だけ…?
だけど、見る人に凄まじいものを残すような、忘れられない映画なのは今も昔も同じように思います。
とくに、個人的に忘れられない人物がプリンス・ランディアンという方。
四肢がなく、口だけでタバコに火をつけているのですが、見た時はすごく驚きました。
あと忘れられないのはやっぱり最後シーン。複雑な気持ちになったよ
スッキリとした終わり方じゃないし、賛否両論がありそうな作品だと感じました。
サーカス団という小さな組織の中で、欲望とか差別とか、どうしても相容れない部分がハッキリと浮き出ていて、人間社会そのものを表しているのかな…とも思いました。
怖いもの見たさで見てしまった自分が恥ずかしくなるような、深い意味が込められているような気がしました。
2.田園に死す
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~あらすじ~
恐山の麓の村で母と暮らす中学生の「私」。2人の暮らしはいいものではなく、口うるさい母にうんざりしていました。
私は外の世界に憧れるようになり、そして好意を抱いていた若いお嫁さんと共に駆け落ちすることに…。
…ここまでが”現在の私”の自伝映画の一部でした。そして、現在の私は15歳の自分に出会い、自身の本当の少年時代を語り始めます…。
感想<漂う不気味さ、夢の世界、抗えない現実>
…とまぁ、それっぽい見出しにはしましたが…
この作品の80%は理解できていないと思います(笑)
もしかしたら90~100%は理解できてないかも…?
「寺山修司」という方を知らず、本当に何気なく見てしまったのですが…
もう最初から怖いし不気味だし理解出来ない…
あと、作品の中で度々出てくるのが青森の恐山なんですが、改めてネットで恐山を見てみると、映画とはまた違う雰囲気で…。
撮り方1つでこうも見え方が変わるんだ…と、驚きました。
現実にある恐山が、映画の中ではどこかファンタジーチックに見えて。
変な意味じゃなく現実味を感じさせない不気味さがあるというか…。実際に行ったらああいう感じなの…?違いますよね…(汗)
そして何より怖かったのは主人公の過去の世界。
なぜかみんな白塗り。素肌の人もいるんですが…。
物語が進んでいくことで「その理由ってコレだったのか」とはなるんですが…こわいよね…(ボソッ)
サーカス団とかも出てくるんだけど、もう覗いちゃいけない世界のようで…(汗)
だけど、そんな不思議な世界から一転して主人公の現在のシーンになると、すごく落ち着いた雰囲気になって驚きました。
いきなり現実世界に連れていかれるからビックリするけど、ちょっと安心するという(笑)
でも、どんどんどんどんストーリーが複雑になっていって「やっぱり普通の世界じゃない…!!(゚Д゚;)」って混乱します…(笑)
正直、衝撃度はかなり高いんですが…
だけど何故この作品が色々な人を魅了するのか、少し分かるような気もしています…。分かった気にはなりたくないですが…(汗)
ファンタジーっぽいのにノンフィクションのようだったし…
そして上級者向けの言葉にも圧倒されましたし…。
ただ私が見るのは早すぎたようです…!!(苦笑)
そして次に語る作品もそう思った映画です…。
3.書を捨てよ町へ出よう
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~あらすじ~
主人公の「私」が観客に語り掛ける所から映画が始まります。
21歳の私は予備校をやめて、無職の父、万引きばかりする祖母、引きこもりでウサギを偏愛する妹と共に暮らしており、鬱々とした日々を過ごしていました。
そんな私には憧れる「彼」の存在がありました。そして、こんな世界を人力飛行機で抜け出す夢を見ていました…。
感想<一番苦手な作品…?生々しい悪夢を見ているみたいだった>
正直、この作品が個人的に一番苦手かな…と思ってます。
本当に生々しい悪夢を見ているような錯覚に陥って、なんとも言えない気持ち悪さが体をめぐるんです。
見ている間は、かぎりなく現実に近い夢のなかを浮遊しているように思えたし、感覚をマヒさせて違和感とか不快を受け入れるしかなくて、居心地が悪かった…。伝われ…!
だからなのか、演出的にも物語的にも「田園に死す」の方がファンタジーっぽいと思うんですけど、それでもこの作品の方が現実味がないんですよね…。
これは私が感じたことだから、他の人は「違うのに…」と思うかもしれません(汗)
あと、この作品って大人の世界と子供の世界を行き来している気がします。
寺山修司さんの”純粋な少年心”が表れているのかな?と思う所もあれば、”大人特有のダークさ”も表れているようだったし…。
大人世界と子供世界の狭間にいるような、危うさを感じる雰囲気があったように思えました。
残酷で純粋な少年心を、大人の力を使って「開花」させた感じがします…!良い意味で!
それとね…残酷なシーンもあって特に女性は嫌な気持ちになるかもなぁ…と。(私は引きずりました…)
もう、とにかく衝撃的なシーンが多くて休みながら見ていた気がする…
でも知らない世界を覗けた気がして、ちょっぴり大人になったかな…なんて思えました(遠い目)
まとめ<ある意味で”夢のようなひととき…?”>
正直、「田園に死す」と「書を捨てよ町に出よう」は、私にとっては悪夢のような衝撃を受けたんですが…
フリークスは考えさせられるというか、かなり複雑な気持ちにさせられました。
寺山修司さんの2つの作品は、いわゆるアングラ映画と言うんでしょうか?
万人受けしようとはしていないけど、理解出来る人には称賛されるんだろうな。
とにかく、どの作品も初めての世界観で強烈な衝撃と刺激を受けました。
でももう一度見ることは出来ない…(怯)
ということで、今回はここまでにしようと思います。
知識もない素人がダラダラと語ってしまいましたが、見てくださった方がいたら本当にありがとうございます。
最後までご覧いただきありがとうございました!