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どうも、ホラー作品がしんどくなってきた夏夜風です!
やっぱりホラーはこわくて疲れちゃうな
またホラー作品に挑戦しました。3月はホラー月間と決めているので(笑)頑張っています。
さて、今回は「残穢 ー住んではいけない部屋ー」を見てみました。
竹内結子さんが演じる小説家の<私>の元に、女子大生から「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という手紙が届きます。
2人はその部屋や前の住人について調べますが…言いようもない不気味な真相が、彼女たちを翻弄します。
おどかし要素はかなり少なくホラーミステリーという感じの作品でした。
「本当にあった怖い話」が好きな人、嘘か本当か分からない怖い話に興味がある人にオススメです。
~作品紹介~
<公開日>
●2016年1月30日
<監督>
●中村義洋
<キャスト>
●竹内結子 (私 役)
●橋本愛 (久保さん 役)
●滝藤賢一 (直人 役)
●佐々木蔵之介 (平岡芳明 役)
●山下容莉枝 (田村さん 役)
…他
《ミステリーホラー度》
★★★★★星5
《言い知れない不気味さ》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★星4
~あらすじ~
小説家の「私」の元に、女子大生の久保さんから「私の住んでいる部屋で奇妙な音がする」という、一通の手紙が届きます。
2人は好奇心を抑えられず、部屋や前の住人、さらに過去のことを調べ始めます。
少しづつ全貌が見えてくるのですが…過去を辿れば辿るほど謎は深まり、不気味な真相に翻弄されていくことに…。
「残穢 ー住んではいけない部屋ー」の注目ポイント
- ゾクゾクするホラーミステリー
- 実際のことだと錯覚するような内容
- 都市伝説のような魅力がある
この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます
- 都市伝説系が好きな人
- ほん怖系が好きな人
- 静かな恐怖を味わいたい人
ストーリーの感想
毎度のことながら、この作品もビビりつつ鑑賞し始めたんですが…(笑)
ビックリする要素が全然なく、主人公達と一緒に考察していけて、かなり集中して見ることが出来ました。
本当にありそうな話だし、都市伝説っぽさを感じる部分もあって…
好奇心を満たされつつ、良い意味で引っ掛かりを残してくれるストーリーでした。
怖い話としてもエンタメとしても楽しめる作品です。
「こわいのに知りたい…でも真相に辿り着いてもまだ満たされない…」みたいな、人間の好奇心を上手にくすぐるホラーミステリーでした。
ゾクゾクする謎解きホラー
見始める前は「一室で色々なことが起きていくんだろうな」と思っていたんですが、実際は色々な場所に話が広がっていき、謎が深まっていく感じでした。
1つの真相に辿り着いたと思ったら、またそこから新しい疑問、謎が浮かぶ…
という進み方で、見ている側も色々と考察出来てしまいます。
奇妙な話を深掘りするのが好きな人は面白いと感じるかもしれませんね
ベタベタとくっついてくるような気味の悪さを味わいながら考察をしていくので、嫌な事ばかり思い浮かんでしまうことも…(汗)
あと主人公達が真相を知ろうとすればするほど、深みにハマって後戻り出来なくなる…というのも怖いところ。
主人公の「私」も久保さんも、最初は単なる好奇心で調べていたけど、それが大きな間違いだったんでしょうね…(怯)
人間の行き過ぎた好奇心の恐ろしさを教えられるようでした…。
とくに「私」は心霊現象はあまり信用していないからこそ「面白い」と、安易に手を出してしまったんだろうな…と思います。
本当のことだと錯覚するような不気味な話
物語は主人公の「私」の語りによって、進んでいきます。
だからなのか、どこか”ほん怖”的な雰囲気があって、あの番組が苦手な私は最初からかなりドキドキ(笑)
それに突飛な話じゃなくてリアリティがあるように思えたので、途中から「事実が混ざってるのでは…?」とビクビクしてました…。
あと”2chの都市伝説”みたいな雰囲気もあるんだ
ネットで広がった都市伝説っていっぱいあると思うんですけど、そういうのって”信じがたいけど、どこか惹かれてしまう魅力”があるじゃないですか。
この映画もそれと似ているように思えます。
信じがたいけど本当にありそうで惹かれてしまう…というような。
最後までこういう不気味さを感じて楽しく見ることが出来たけど、正直すこし残念な所もありました…。
正直な感想と最後について(ネタバレ)
ココからネタバレしてます…!ご注意を!
全体的に面白いと感じたし、ホラーだけど十分に楽しめたんですが…ただ最後に少しもったいないと感じる部分がありました…。
正直な感想
残念というか…少し冷めてしまったのが、最後に編集者がオバケに襲われるシーン。
このシーンが今までの雰囲気を壊すように思えて少し残念でした。
「私」みたいに、変な電話が掛かってくるとか、幽霊が見えるようになったとか、音を聞くようになった…程度だったら、冷めることもなく終われたな…と(汗)
あと、やっぱり原作の方が楽しめるんだろうな…というのも正直な感想です。
文章だと、読み手が頭の中でイメージを膨らませるけど、それを映像化した時にチープになってしまうのが残念な所…。
原作の雰囲気や良い部分がありつつ、映像化ならではの残念な所もあったかもしれません。
最後について
最後まで不気味さがありましたね…。
とくに、住職が美人画を魅入られるように見つめていたのが怖かった…。美人画を「知らない」と言っていたのも誰にも渡したくないからなのかな…?
それと、心霊マニアの三澤が美人画らしき写真を見た時に、住職と同じような反応をしていたのが気になりました。見たことがあったのかな…?
そして一番怖かったのは、最後に女の子の誕生日パーティーのシーンで、フラッシュがたかれた瞬間。
絶対なにかがいたもん…。こわくて確認できませんでしたが(笑)
夜に思い出してしばらく寝られなかったほど、後引くこわさがありました…。
<まとめ>日本ホラーの良さを感じられる作品
刺激が欲しい人にとって「残穢」は、もの足りたい作品かもしれませんが、落ち着いた雰囲気があって個人的には好きな映画です。でも怖いから2回目は見られない…。
好奇心を刺激しつつ、言い知れない恐怖感に襲われるのが良かったです。
静かで重たい怖さは、日本ホラーの良さでもあるんでしょうか。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!