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https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch/news/20220311_01.html
どうも、かなーり久しぶりに投稿する夏夜風です!
本当に久しぶりだな!
3月に「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」を鑑賞しに行ってきてですね…
ルンルン気分で感想を書こうと思ったんですが、体調が悪い&コロナになるということが重なって、投稿できませんでした。
久しぶりの投稿なので気合を入れてイラスト付きで感想を語ります…!(笑)
文学と芸術の海に溺れるような感覚になったフレンチ・ディスパッチ…。
物語の複雑さ、スピード感、怒涛の語りが、繊細さんは疲れてしまうかもしれませんが…大丈夫、考えるより感じれば良いのです!(笑)
不思議な世界観に魅了された女が、つたない文章ですが語ります!
~作品紹介~
<公開日>
●1月28日(日本)
<監督>
<キャスト>
●ビル・マーレイ (ハウイッツァー 役)
●オーウェン・ウィルソン (編集者 役)
●ベニチオ・デル・トロ (モーゼス 役)
●ティモシー・シャラメ (ゼフェレッリ 役)
●マチュー・アマルリック (警察署長 役)
…他
《芸術レベル》
★★★★★星5
《話に混乱する度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★星4
~あらすじ~
20世紀フランスの架空の街に存在する「フレンチ・ディスパッチ誌」の編集部には、癖があるものの人気の高い記事を書く編集者たちがいます。
しかしある日、編集長が急死し、彼の遺言によって廃刊になることに。
癖が強く魅惑的な最終号を、彼らは作り上げます。
「フレンチ・ディスパッチ」の注目ポイント
- 非日常感が溢れる
- 美的センス、文学センスが問われる作品。
- 映像、音楽、言葉、すべてが最上級
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- 不思議な世界観が好きな人
- 芸術、文学、音楽などが好きな人
- 置いてけぼりにされる映画が好きな人
ストーリーの感想
フレンチ・ディスパッチの予告を見た時に、これはぜひ映画館で見たい!と思い、ようやっと行ってきました。
見る前から覚悟はしていましたが、とにかくストーリーの進みが早い!そして難しい!
映像をみながら字幕を追って状況を把握するのが大変で、
↑こんな風になってました。
とくに、美しい世界観、語り、俳優陣の表情や動きなど…それらも見逃したくない…!でも無理…!(笑)
全てを理解して感じ切るには、何度も見なくては…!と思える映画でした。
非日常が溢れるけど、共感できてしまう世界観
↑この見出しで何が言いたいかと言いますと…
「フレンチ・ディスパッチ」は、かなり独特な世界観と非日常な空間があったんですが…。
彼らは、私たちとは全く別の世界で暮らしているように思えるけど、親近感が湧いてくるような、近しい存在のようにも思わせてくれたんです。
普通ではない、理解出来ない世界がそこにあるけど、何故か共感できる部分があったり、納得させられる時があった…
ということが言いたくてですね…!まとまらない…!ごめんなさい!
簡単に言うと、凡人には理解出来ない所が多かったってことだな!
でもでも!世界観は本当に素敵で、映画と舞台を同時に見ている感覚にもなるし…
過去にいるようで現在にいるような、だけど未来にもいるような…本当に不思議な時間でした。
それに、映画の歴史をたどっている気持ちにもなれるのも不思議で魅力的でした。
センスが問われる映画…?
「フレンチ・ディスパッチ」は私好みの世界観で、芸術、文学、映像、音楽など…「こだわりぬいているんだな…(感動)」と思わせてくれる作品でした。
ただ、これは美的センス、文学センス的なのを問われるやつのでは…!?と思いました。
それぞれのストーリーに”語り”があるのですが、それに追いつくのも大変だし、理解することも難しい…!
凡人の私にとって、表現の仕方が特殊なものに感じてしまい、開始早々に「何度も見なきゃ理解出来ない」と思ってしまいました。
だけど、その難しさと特殊さに魅了された私は、気持ちよさを感じるようになり、いつの間にかほろ酔い状態になってしまいました。
ほろ酔い状態を知らないけどね…(おい)
あと、センスを問われる難解な映画だな…とは思うんですが、もしかしたら監督と見る人の波長が合うかどうかが鍵なのかなとも。
万人受けする気はなく、波長が合う人に届いてほしいという感じ。
でも受け入れられるほどの魅力と共感力があるのかもしれません。難しかったけど!
最上級のこだわりが溢れる映画
センスを問われる映画だと思ったのですが「全てが最上級では…?」とも思えました。
映像や絵、音楽、色彩、文学、演技、物語の進め方などなど…全てにこだわっているから全てが最上級…。
知識もない凡人の私が言うのは恥ずかしいですが…最上級の芸術を使って最高のおもてなしをされた気になれました。
なにより俳優陣の演技が大げさのようだけどわざとらしくないのも凄いし、一つ一つの動きや表情が素敵でした。
とくにシモーヌを演じた、レア・セドゥ、ゼフィレッリを演じたティモシー・シャラメ、ネスカフィエを演じたスティーヴン・パークが魅力的。
人を描くのって難しいですね…
シモーヌはずっと冷たい表情しているけど、時々寂しそうな目をしているのが印象的で、思わずファンになるレベル…。
ゼフィレッリは、頼りになりそうでならない感じが良い(笑)
母性をくすぐっちゃうような天然ぽさがあるけど、うっとりするようなカッコよさがあって、とても惹かれました…。
ネスカフィエは、無表情のまま激しい動きしているシーンもあってツボでした。彼も謎めいていて、惹きつけるような魅力を持っていました。
もう…色々と満足できる作品でしたね…。
まとめ<「考えるより感じろ」とは、このことですね…>
この作品は、うっとりするようなオシャレさの中に、上手い具合に”えぐさ”がプラスされていて、刺激のある作品にもなっていました…。
もう本当に…「考えるより感じろ」とは、このことかと…。
芸術と文学の雨に打たれて「なんかよく分かんないけど、心が満たされてる!😊」ってなるやつです…!(笑)
ストーリーが複雑で難しいし、進みが早いから繊細さんは疲れると思いますが…。
でも最後のネスカフィエの言葉が「最後まで見て良かった」と思わせてくれるほど印象的で、そこまで頑張って見てほしい!という気持ちです。
ただ美しくてうっとりする映画じゃなく、人間の欠損部分や問題点すらも、愛しむように受容してくれてるように思えました。
大満足!また見たい作品です!
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!