繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

感想 微ネタバレ「LUCY ルーシー」子供心をくすぐられたけど、結局何だったの感。

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出典:LUCY ルーシー Facebook

LUCY ルーシー - ホーム | Facebook

 

 「人間の脳は全体の10%しか使われていない」という説を主題にした映画は、これまでいくつか作られていたようですが、私が今回見たのは「LUCY ルーシー」。

 

予告編を見てからすごく気になっていたんですが、なかなか視聴するタイミングが無く…。数年たってから、やっと見ることが出来ました!

 

人間の脳が100%使えるようになったらどうなるのか、どんなことが出来てしまうのか。色々な想像を膨らませながら見てみました…が、最後は「結局なんだったの、この映画?」という気持ちに…。でも、面白かったデス!

~作品紹介~

〈公開日〉
2014年8月29日(日本)
 
〈監督〉
リュック・ベッソン(代表作:ニキータ レオンなど)
 
〈出演者〉
モーガン・フリーマン (教授 ノーマン役)
チェ・ミンシク (マフィアのボス Mr.チェン役)
アムール・ワケド (フランスの刑事 ピエール・デル・リオ役)
…他
 
《個人的な好み度》
☆☆☆ 星3
《おすすめ度》
☆☆☆ 星3

~あらすじ~

主人公のルーシーは、台北で知り合った男性(彼氏?)リチャードの頼みで、名前も顔も知らない相手に謎のスーツケースを渡そうとします。しかし、その相手はマフィアで、いつの間にかルーシーは闇取引に巻き込まれることに。
 
ルーシーは抵抗も出来ず、体内にCPH4という麻薬を埋め込まれ運び屋として利用されることになります。あることがきっかけで、麻薬が入った袋が体内で破けてしまい、彼女の体に異変が。
 
実は、CPH4と呼ばれる麻薬は、人間の脳を覚醒させてしまう恐ろしいものでした。
少しづつ、世界の物事を理解していくルーシーは、人間離れしていきます。

覚醒したルーシーが起こす無双劇

普通の女性として過ごしていたルーシーは体内にCPH4が漏れ出し、膨大なエネルギーが体に放たれて脳の潜在意識が高まっていきます。
 
弱い女性がマフィア相手に戦えるほどになり、あらゆる言語も理解し、遠くの人の会話を聞くことも出来る。それだけでなく、世界の物事を一瞬で理解することも容易に…。
 
少しづつ人間離れしていき、まさに神の子か?と思えることまで成し遂げます。動物やコンピューター、人間相手に無双していくのですが、正直なんでそんなことまで出来るの?と、思ってしまいました。(笑)
 
CPH4がきっかけで、人間の力が最大限に高まれば神になれる…という感じ。正直、主人公が超能力を使えるんだと思っていたので…「??」となってしまいました。でも、人間が持っている最大の力が超能力だと考えると良いのかも。
 
未だに中二病が続いている私にとっては、結構楽しかったです。この作品は大真面目に見るより、力を抜いて見た方が楽しめると思います。あまり真面目に見ても、なんでそうなるの?という疑問がいくつも浮かんでしまいます…。

個人的に楽しめたところ

「LUCY ルーシー」は面白い作品だと感じますし、私的に楽しめたところをいくつかご紹介します。

ルーシーの変化

平凡なルーシーが覚醒後にあらゆることを理解し、神業を成し遂げてく…という変化を楽しむことが出来たのですが、彼女の性格にも変化が見られるのが面白いなと感じました。
 
最初は少しやんちゃというか、物事を深く考えないようなパリピ系な女性だったのが、少しづつ冷静でかっこいい大人の女性に変化していき、表情が硬くなっていきます。
 
覚醒前と覚醒後の彼女を見比べると別人のようで、演じたスカーレット・ヨハンソン凄い!と思いました。
 
ただ、そんなルーシーが涙を流すシーンがあり、変わっていく自分の体に混乱してるように思えました。神のように無双していく彼女も、何が起こっているのか分からない恐怖に怯えているのは「人間と神の間の存在」という感じで面白かったです。

チェ・ミンシクの演技

韓国マフィアのボスとして威厳を放つチェ・ミンシクの演技がとても好きだなぁと、個人的に感じました。以前、彼が主演の「オールド・ボーイ」を見たのですがその時の演技も凄くて、気になっていた俳優さんだったんです。
 
ただ、この映画に出演していることを知らなくて、最初に出てきた瞬間「この人あの人!?」って1人で驚いてました。まさか台北で韓国マフィアが出てくるとも思わなかったので(笑)
 
映画では英語を話さず韓国語のみ。ルーシーとの会話も通訳を通していたので、何が起こるか分からない怖さや不安が増して、そこも良かったポイント。

最後のシーンが好き(微ネタバレ)

個人的に、最後のシーンがお気に入りです。
最後になると、ルーシーがもうやりたい放題してたんですよ。(失礼)
 
しかも、人類の祖先と言われる猿人ルーシーと出会っちゃうわけです。出会った2人は、さながらE.Tのように、お互いの指を合わせようとします。ここは、謎でした。何を意図しているのか分からなくて、置いてけぼり状態。
 
でも、ここら辺のシーンが印象的で、お気に入りです。
 
人類の始まりである猿人と出会うことで、「主人公のルーシーは人類の進化の始まりである」的なことを言いたかったのかなと。多分違いますが…(笑)

個人的に残念だったところ

良いところばかりというわけでは無かったので、私的に残念に感じたところをいくつかご紹介。
残念な部分が無かったら、結構好きな映画だったですね…。

ストーリー展開が早い

映画の長さは約1時間半ほどということで、テンポも良いし気軽に見られるので良いと思うんですが…。
 
想像していたよりもストーリー展開が早くて、驚きました。ルーシーの変化という点でも、一気に人が変わったようになったのが印象的。
 
CPH4のおかげで全てを感じ全てを理解できたとしても、もう少しうろたえても良いのでは…?と思いました。こんなすぐに性格が変わるものなの?って感じです。アクションシーンも思っていたより少なめだったかな…。派手なシーンはいっぱいあったと思うんですけど。

モーガン・フリーマンの役どころが不思議だった(微ネタバレ)

モーガン・フリーマンは日本でも超有名な俳優さんですから、その役どころにも期待していたのですが…。思ったより出演も少なく大きく活躍するというわけではありませんでした…。ここが結構残念だなぁと感じる部分。

 

教授として「人の脳は10%しか使っていない」という説を説明しているシーンがあったり、ルーシーの手助けをするシーンがあるのですが…。
 
正直、これだけだったら他の俳優さんでも良かったのでは?と思ってしまって。

最後が「…?」展開だった(ネタバレ)

最後が少しだけ「…?」という展開になっていて残念だなと。これは私の理解力が無いという問題もあるかもしれませんが(笑)「それは結構無理やりな展開だ…」という感じで…。
 
CPH4を大量に摂取したルーシーは、完全に生物ではなくなります。体も無くし、宇宙や世界の一部になったという感じ。刑事が「ルーシーはどこに…?」と問うと、スマホに「I am everywhere」とだけ表示されます。私はどこにでもいるよーって伝えてるから、概念じゃなくなったのかな。
 
結局、生物では無くなってどこにでも存在できるということから、不死の存在になったんでしょうか。んー。でも、もしこの地球が滅亡したらルーシーはどこに存在するんですかね?魂だけは有るのかな?分からない…。(笑)

映画「LUCY ルーシー」は真面目に見なければ面白い!(極論)

スピード感があってテンポ良く見れたし、個人的に面白いシーンもあったのですけど…。ただ、スピード感でゴリ押ししてる感じを受けたので、最初から付いて行けない人は多いかも。
 
あと、最後の終わり方を見て、これは続編があるのか…?と思って調べてみると、そういうことでも無いようです。残念。
 
結論は、大真面目に見なければ最後まで面白く見られるのではないでしょうか。監督の、リュック・ベッソンの少年心を映画にした感じで、私はその少年心に共感できたから満足と言えば、満足です!
 
この映画については結構意見が分かれているようですが、ありえないような世界を見てみたい人や女性の無双劇を見たい人には、おすすめ出来るかもしれません!
 
てな感じで、「LUCY ルーシー」の感想はこれで終わりたいと思います!見てくださり、ありがとうございます。