繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

《感想》ネタバレ有り「ピーターラビット」ハチャメチャだろうがお茶目だろうがウサギが可愛いから全て良し

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映画『ピーターラビット™』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ | ブルーレイ&DVD発売 (sonypictures.jp)

 

どうも、動物も自然も大好きな夏夜風です

優しい人間と美味しいご飯と落ち着ける場所が大好きな夏猫だ!

 

 今回は、金曜ロードショーで公開した「ピーターラビット」の感想を語っていこうと思います。

 

 

原作を読んだことがないので、映画と違う部分がいまいち分からないのですが、そんな私が見て、どう感じたのかを書いていきます。

 

 

調べてみると、映画のストーリーはほとんどオリジナルのようですね。映画ではウサギと人間の戦いが主体になってますが…個人的には面白かったです!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2018年5月18日(日本)

 

<監督>

ウィル・グラック

 

<原作者>

ビアトリクス・ポター

 

<キャスト>

ジェームズ・コーデン

 (ピーターラビット役)

トーマス・マグレガー

 (ドーナル・グリーソン役)

ローズ・バーン

 (ビア役)

サム・ニール

 (ジョー・マグレガー役)

…他

 

《個人的な好み度》

 ★★★★★星5

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

自然豊かな場所で暮らすウサギのピーターラビットは、兄妹やいとこと共にマグレガーというおじいさんの敷地に忍び込み、農作物を盗んでいました。

 

何度も捕まりそうになるのですが、近所に住んでいるビアという優しい女性に助けてもらっていました。そんなある日、マグレガーは心臓発作を起こして亡くなります。

 

ピーター達はそのことに喜びます。しかし、都会からやって来た動物嫌いのトーマスがマグレガーの家に住むようになってから、ピーターとトーマスの“戦い”が始まるのでした…。

ピーターラビット」の注目ポイント

  • 動物のおちゃめ感がとにかく愛おしい
  • 動物も人も個性的で見てて面白い
  • 怒涛のコメディが続いて楽しい
  • だけどコメディだけじゃないから飽きない
  • 恋愛要素も良い

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 動物や自然が好きな人
  • 個性的なキャラが好きな人
  • ハチャメチャなコメディが好きな人
  • 家族や友達、恋人と楽しい映画を共有したい人

おちゃめで憎めない登場人物

主人公のピーターラビット。いたずら好きで無謀なことを行う性格。妹やいとこを巻き込みながら、色々なハプニングを起こします。

 

心優しいビアという女性を信頼しており、危険な所を彼女に助けてもらうことも。とにかくおちゃめな性格で、憎めないウサギです。

 

トーマス

ピーターと対立することになる男性。マグレガーおじさんの甥で、少々気難しい性格。ウサギを追い払おうと色々な手段を考えます。しかし、ビアに惹かれていくことでウサギとは仲が良い振りをします。

 

しっかり者のようにも見えますが、少し”ポンコツ”な所も。しかしそれが憎めない理由の一つ。

 

ビア

マグレガーの家の隣に住む、画家のビア。ウサギが好きで優しい女性。危険な目に合っているピーター達をいつも助けて、優しく接するのでウサギ達は彼女を信頼しています。

 

画家ではありますが、独特な絵のタッチで上手とは言えません。しかし、大好きなウサギ達の絵はとても上手。

 

ピーターの家族

ピーターには3匹の妹がいます。モプシー、フロプシー、カトンテール。この子達もとにかく個性的で見ていて飽きません。個人的にお気に入りなのは、いつも敬語のフロプシー。

 

また、いとこのベンジャミンもいます。ぽっちゃりしていて頼りなさそうにも思えますが、ピーターを助けたり思っていることを素直に言ってしまう勇気もあります。

 

マグレガーおじさん

ピーター達はいつもマグレガーの家へ忍び込み、野菜を盗みます。ピーターの父親は彼にミートパイにされてしまいました。ウサギにとって天敵な存在ですが、ビアにとっても良い存在とは言えなかったよう。

 ネタバレ無しの感想

今回、原作を見たことがないまま映画を視聴したのですが、それでも原作とは内容や雰囲気は結構違うんだろうなと思いました。

 

 

映画は、ほのぼのとしてるというより本当にハチャメチャコメディという感じ。

 

 

だけど、海外特有の汚い言葉とかは出てこなくて安心して見られました。

 

唐突に出てくる下ネタとか、汚い感じの表現が結構ビックリするんですよね…汗

 

それに、笑いどころがずっと続くわけじゃないから飽きないんです。恋愛要素とか少しシリアスなシーンもあるので、色々な人が楽しんで鑑賞できると思います。

 

 

あと、主人公のピーターがやんちゃで危ないことをやってしまうんですけど、ウサギだからなのか全くもって可愛い(笑)

 

 

ところどころに出てくる可愛い表情とか動きがたまらないんです。「ごめんなさい」って謝る時の動作とか好き。

 

 

ウサギだけじゃなくて色々な動物も出てくるので、動物が好きな人にはたまらない作品です。

 

 

出てくる動物や人間は、個性が強くて特徴があるので見てて飽きないです。ウサギ達のおちゃめな感じと、人間達のちょっと抜けてるような所が愛おしいという(笑)

 

 

それと、隅々まで笑える所を作ってくれているので、とにかく面白くて早く終わった印象があります。

 

 

ピーターを演じた千葉雄大さんの演技が凄く上手で違和感が無いのも良い点だなと。

 

 

俳優さんが演じられることで少し違和感があったり、残念だな…と思うこともあるのですが、それが無いので楽しく見終えることも出来ました。

 

 

 ただ、やっぱり原作とは結構違う内容だと思うので同じものを求めると期待外れになるかも…?

 

 

違う作品として見ると楽しめるかなと思います。

 

 

個人的には、人間のトーマスとウサギのピーターの戦いに注目してもらえたらと(笑)

 

 

ウサギ達に翻弄される人間が面白いしトーマスの反応も良いから、子供も好きになる作品なんじゃないかな。

 

ネタバレ有りの感想

次はネタバレ有りの感想を語っていくので、まだ見ていない方はご注意ください!(極端なネタバレは避けてます)

動物達のおちゃめな所が愛おしい

想像していたよりも、ピーターや他の動物がやんちゃでおちゃめなのが驚きました。マグレガーが亡くなって動物達がパーティーのように騒いでいるシーンとか最高ですね(笑)

 

 

三つ子のウサギもそれぞれ特徴があって好きです。個人的にはいつも敬語で優しい喋り方のフロプシーがお気に入り。

 

 

でも、モプシーも可愛いですよね。長女だと言っていたのにあんな秘密があるとは…!

 

 

カトンテールは姉妹の中で一番はっちゃけてるというか、ネジが外れてるキャラというか…(笑)やんちゃなピーターですら言葉を失うようなこともあるから、インパクトがあるウサギです。

 

 

いとこのベンジャミンも可愛らしい性格ですね。

 

頼りなく見えるけど、自分の意志を持ってるのが良い

 

最後のシーンでトーマスを探しに行くピーターを追いかけて「それが僕のキャラの欠点だ」と言ってたのが良いですね。

 

 

でもやっぱり主人公のピーターが一番おちゃめで好きです。行動が無茶だけど憎めない…調子のいいことばかり言うけど嫌いにはなれない…。ウサギの力でしょうか…。

 

 

でも、あの性格だからこそキャラクターとして好かれるんじゃないかなーと。まわりに彼のような人がいたら大変だけど楽しいのかなって(笑)

動物も人もとにかく個性的で楽しい

ピーター達のほかに、ニワトリとか豚とかスズメとか鹿とか…とにかく色々な動物が出てくるのですが、みんな個性的。

 

 

豚とかダイエットに頑張ってるし(成功はしていない)。ニワトリはインパクトありすぎて…ちょっとこわかった(笑)

 

 

ロンドンにいるネズミも良いですね、あんなネズミだったら仲良くなれるかも…?

 

ネズミ…追いかけたくなる!

 

そして人間も動物たちに負けないくらい個性があって魅力的でした。

 

個人的にトーマスは凄く好きな人物。気難しそうで神経質だけど、仕事に自信を持っていて本当は優しい。

 

 

そしてあのポンコツがたまらんのです。ポンコツというか不器用なだけかもしれませんが(笑)

 

 

ビアも優しくて可憐な感じで好きなんですけど、もう少し彼女の場面を見たかったです…もっと魅力を感じたかったなーと。トーマスとピーターがメインだと思うので難しいかもしれませんが(汗)

怒涛のコメディが楽しいけど、そればかりじゃないから面白い

 ハチャメチャなコメディが続いていくので、ずっと楽しんで見られるんです。多分、子供も好きな感じですよね。

 

 

 海外特有の面白さがツボだし、トーマスやピーター達の言葉も面白くてずっと笑える感じ。家族でも友達でも、恋人同士でも楽しめる映画だなと思いました。

 

 

だけど、コメディだけが続くわけじゃないので飽きが来ることもない。

 

 

 トーマスのダイナマイトによって、ピーター達の家やビアの家が崩壊してから少しシリアスになるんですよね。

 

 

それぞれ悲しみと寂しさを背負うことになるのは、見てて驚きました。

 

今まで明るいシーンが続いてたから、いきなりこんな展開になるとビックリしますね(笑)

 

それと、恋愛要素もあったのでキュンとする人も多いかも。

 

 

しかも、そういうシーンが多いわけじゃないから、恋愛ものが苦手な人でも大丈夫かもしれませんね。

 

 

距離が近づいてく2人を見るのも、この映画の楽しさかな。

まとめ<意外と色々な要素が詰まった作品だった>

今回は、ピーターラビットについて語ってみました。正直、どんな展開になるのか予想出来なかったんですが、恋愛、シリアス(ほんのちょっとだけど)、コメディ、動物、自然などが詰まった作品で満足出来ました。

 

 

やっぱり動物は癒されますね。自然も多いので、癒されたい時に見るのも良いかもしれません。

 

 

これは「ピーターラビット2」も見なくては…と思えました!

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》ネタバレ有り「パディントン」変わり者でも特別じゃなくても自分は自分。

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(C) 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear TM, Paddington TM AND PB TM are trademarks of Paddington and Company Limited

【公式サイト】『パディントン』|Blu-ray&DVD 好評発売中! (paddington-movie.jp)

 

どうも、動物が好きな夏夜風です

どうも、優しい人間が好きな夏猫だぞ

 

今回はですね、前から気になっていた映画「パディントン」について語っていきます…!

 

 

クマが主役で見た目もほのぼのとした雰囲気だったので、自分好みの作品かな~と思ったのですが…

 

 

やっぱり自分好みでした!!

 

 

全世界で大ヒットし、第3弾の制作を決まっているパディントン。子供も大人も楽しめる作品でとてもおすすめです。今回は、ネタバレ無しと有りを分けて、語っていきます。

 

 ~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年1月15日(日本)

 

<監督>

ポール・キング

 

<原作者>
マイケル・ボンド

 

<キャスト>

ベン・ウィショー (パディントン役(声))

ヒュー・ボネヴィル (ヘンリー役)

サリー・ホーキンス (メアリー役)

マデリン・ハリス (ジュディ役)

サミュエル・ジョスリン (ジョナサン役)

ジュリー・ウォルターズ (バード夫人役)

ニコール・キッドマン (ミリセント・クライド役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★星4つ

《おすすめ度》

★★★★星4つ

~あらすじ~

主人公のパディントンは「暗黒の地、ペルー」で暮らしていましたが大地震に見舞われ、新たな家を探すべくロンドンへ向かいます。

 

しかしいざ辿り着くと、想像してたものとは違う現実だったため、戸惑います。そんな中、出会ったブラウン一家に助けられますが、色々なハプニングを起こしてしまうことに…。

 

そんなパディントンを狙う怪しい女性も現れ、命の危険が迫ります…。

パディントン」の注目ポイント

  • 奇妙できれいな世界観
  • インテリアの色使いや小物が素敵
  • 変人だけど魅力的なロンドンの人達
  • 変わり者と言われたって良いと思える

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 温かい話が好きな人
  • 動物が好きな人
  • きれいな世界が好きな人

個性的で変わってる登場人物

主人公のパディントン。新種のクマで知性があり言葉を話すことが出来ます。彼を育てていた叔父さんを大地震によって亡くしますが、新しい家を探すためパディントンは一人でロンドンへ向かいます。

 

紳士的で優しい話し方をしますが、人間の生活に全く慣れていないためハプニングを起こしてしまいます。しかし、それがまた可愛らしくて愛おしくなってきます。

 

パディントンの叔母と叔父

パディントンを育ててくれた叔母と叔父さん。大地震によって叔父は亡くなりますが、叔母さんは難を逃れ”老クマホーム”での暮らしを決めます。

 

パディントンにロンドンへ行くことを進め、離れ離れになった後も彼を優しく見守ります。

 

イギリスの探検家・モンゴメリー

パディントンの叔父と叔母が出会ったイギリス人の探検家。イギリスへ戻る際「ロンドンに来たら温かく見守るよ」と叔父達に伝えました。

 

そういったことがあり、パディントン達はロンドンに憧れを抱いていました。

 

ブラウン家の父・ヘンリー

最初ヘンリーはパディントンを良く思っていませんでした。少々堅物な所があり、仲よくしようともしません。しかし、そういった生真面目さには理由がありました。

 

パディントンが来たことで、その真面目な部分が変わっていきます…。最後には父親も変わった人なんだと感じることが出来ます。

 

ブラウン家の母・メアリー

メアリーは優しい女性。困っていたパディントンに声をかけ、家に来ることを進めます。パディントンの新しい家を探すことに積極的で、力になろうとしてくれます。

 

優しいのですがどこか変わっていて、娘からもキツイ言葉であしらわれます。しかし、彼女がいなければ物語は始まりませんでした。

 

長女・ジュディ

娘のジュディは「キモイ病」にかかっており、何かあるたびに「キモイ」と言います。

 

思春期ということもあり反抗的な態度ですが、あることがきっかけで変わっていきます。語学を学ぶことが得意でクマ語も取得していたり…。

 

長男・ジョナサン

ジョナサンは好奇心旺盛で、パディントンの行動を真似したり、危ないことをしようとします。父からは止められてしまうため、つまらなそうにしています。

 

彼の夢は宇宙飛行士で、部屋には改造したものが置いてあります。ジョナサンの知識がパディントンを救うきっかけにもなりました。

 

隣人の男性・カリー

ブラウン家の隣に住む男性。気難しい性格をしているようですが、意外と子供っぽい面もあるよう…。この人も、重要な人物です。

 

怪しい女性・ミリセント

パディントンを狙う怪しい女性。貴重な存在であるパディントンを剥製にしようと企み、カリーを利用しながら計画を進めようとします。

ネタバレ無しの感想

マイケル・ボンド原作「くまのパディントン」を映画化した作品ですが、原作を全く知らないため知識もないまま鑑賞しました。

 

 

だけど、全然問題なく楽しめて、大人も子供も面白いと感じる作品だと思います。

 

 

個人的にお気に入りなのは、街やインテリアの色使いが素敵だったことと、可愛い小物がたくさん出てきたこと…!

 

 

映画の中では結構が強調されているのですが、それがまたきれい。

 

 

ブラウン家のインテリアも凄くカラフルで、一気に惹かれてしまいます。

 

 

1人1人の部屋も個性が溢れていて、ここにも注目してほしいです!

 

 

素敵な小物や食器などもたくさん出てくるので、そういうものが好きな人はついつい目を追ってしまうかもしれません。

 

この小物ってどこで売ってるんだろうって気になります(笑)

 

また、ストーリーもとても良くテンポ良く進んでいくので、笑えてほっこりするシーンを存分に楽しむことが出来ます。見ていて飽きないので最後まで楽しめます。

 

 

世界観も独特で、現実世界のようなファンタジー世界のような…。

 

 

だけど、現実離れしてるというわけではないので違和感なく見ることが出来ると思います。

 

 

何と言ったら良いか分からないんですけど…美しい世界感と現実感のバランスが良いんですよね。

 

 

だからこそ、ファンタジーの世界にならないというか。

 

パディントンにはこう見えてるんだなって思えるんだよな

 

あとパディントンと関わる人って、いわゆる変人さんなんです。ちょっと変わってるけど魅力的で惹かれていくんですよ。

 

 

これを見ると「この世ってほとんどの人が変だし、それが良いんだよな」って思えてくるんです。

 

 

まわりに合わせすぎて個性を殺すより、変人って言われた方が良いのかなって。なかなか難しいんですが…(汗)

ネタバレ有りの感想

ここからはネタバレに触れていくのでご注意ください!過度なネタバレは避けますが、まだ映画を見てない方はご注意を!

結末は予想できるけど最後まで面白い

子供向けということもあり、複雑なストーリーではないので結末が予想できるのですが、それでもやっぱり面白いんです。

 

 

パディントンがどんな行動をするのか、家族はどんな風に変わっていくのか…そういう部分も楽しめるんです。

 

 

コメディなので笑える部分もあるし、あとネタバレ無しでも書きましたが、世界観がきれいなので本当に飽きることなく最後まで楽しむことが出来ます。

 

ヘンリーが変装して地理学協会へ侵入するシーンは凄くお気に入りです

 

あと、テンポも良いから思ってるより早く終わった印象も。

変人だけど魅力的なキャラクターに惹かれる

 パディントンに登場する人たちは、どこか変なんですよね。ブラウン一家もみんなどこか変わっていて、面白い。

 

 

個人的に好きなのは、母のメアリー

 

 

”不思議ちゃん”っぽい雰囲気があるんです。ニックネームを付けるのが好きなようで、娘を「キラキラちゃん」「キャンディちゃん」「ココナッツちゃん」って呼んでたりも。

 

 

父親のヘンリーは真面目で堅物のようにも見えるけど、本当は家族が出来て心配性になっただけなんですよね。昔は破天荒な性格だったのが意外でした。

 

 

変装をして地理学協会へ侵入する大胆さとか、パディントンを助けるために危険なことをする勇敢な姿が、本来の彼なんですよね。

 

地理学協会に侵入した時にヘンリーが出会う男性も独特だったな。彼も好きだぞ…(笑)

 

隣人のカリーも気難しそうだけど、ミリセントに惚れて協力するところは可愛らしいです。

 

 

というか、ミリセントに電話してた時に暗号名で名乗ってたのが「ノリノリじゃん」って思って笑いました(笑)

 

 

あと、パディントンが出会った兵隊さんも素敵な存在。帽子の中にパンやらケーキやら隠してたのは最高でした。

 

 

こうして考えると、本当に不思議な人ばかりですね(笑)だけど、それがこの映画の魅力にもなってるんだと思います。変人でも別に良いって思えますね。

おじさん達のバンドも良し

途中でおじさん達がバンド演奏をするシーンが流れるのも良いんですよね。演奏シーンでは、パディントンの心境を表すような歌詞が流れるんです。

 

 

ロンドンに辿り着いてブラウン一家の家に向かう時は「ロンドンが一番!」という歌詞の曲だったのに、家を出て探検家を探すシーンでは「ロンドンがこれほど寒い街だったなんて」という歌詞の曲になるんです。

 

 

ロンドンに憧れを抱いていたパディントンは現実の厳しさを知り、ギャップに苦しんだんでしょう。

 

生まれ育ったペルーに帰りたいと思っていたんでしょうね

自分は自分、他人は他人。変わり者でも良いと思える

最後にパディントンが言っていた言葉ってとても大事だなと思います。

 

「奥様いわく

 

”ロンドンは変わり者だらけ。つまり誰でも溶け込める。"

 

そのとおりです。僕も変わり者だけどここは心地が良い。人と違ってても大丈夫。僕はクマだから。クマのパディントン。」

引用:パディントン

 

 「人と違っても大丈夫。」「僕はクマだから。クマのパディントン。」という言葉が妙に心に響いて。

 

 

変人と言われても”自分は自分だから、それ以外に必要なことは無い”と思えるような気がします。

 

 

ロンドンは変わり者を受け入れてくれる場所なのかもしれませんね。

 

 

最後のバンドの歌詞も面白いですね。

 

「お腹を抱えて笑ったよ。床の上を中国人がピエロみたいにハネてった。珍しいなと思ったら次に来たのはインド人。アメリカ人にイギリス人。何より面白かったのがなんとかわいい日本人。みんなして歌いながらあちこち飛び跳ねる。さあ、歌えや歌え。みんなノリノリ。」

引用:パディントン

 

 まさか日本人が出てくると思わなかったのでビックリしましたが(笑)

 

変人だろうが普通の人だろうが関係ない。そして国籍も関係ない。皆で楽しく出来るって意味なのかな?

 

 

この映画は移民問題も絡めているという話もあるようですが…確かにそういった要素はあると思います。

 

 

だけど、それだけじゃなくて、普通の人も変人も受け入れたらこんなに楽しいよって伝えてるのかな…と個人的には思いました。

 

 

「変わり者だね」とか「変な人」って言われて苦しい人は一度見てみると勇気がもらえるかも。あと、まわりに合わせようと苦しんでる人も。

まとめ<ほのぼのコメディだけど深い内容だった>

パディントンは、温かみのある映画だなと思います。厳しい現実はあるけど傷つくことばかり起こるわけでは無いし、優しさが詰まってるので癒されながら鑑賞出来ます。

 

 

全体的にほのぼのとして笑えるコメディ映画でしたが、移民問題などもチラついていて意外と深い作品なのかなと。

 

 

でもやっぱり純粋に、登場人物の面白いやり取りとか、パディントンの可愛い行動、きれいな世界観に注目してもらいたいです。

 

あと、パディントンの吹き替えをした松坂桃李さんが良い感じだった!

 

優しい声と穏やかな喋り方で、パディントンにピッタリだったね

 

 

それでは、今回はこれで終わろうと思います!最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想ネタバレ》「コンフィデンスマンJP ロマンス編」彼女に騙されるのを待ってる自分がいる

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©2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会 映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』公式サイト (confidenceman-movie.com)

 

どうも、疑い深い夏夜風です

どうも、単純な夏猫だ!

 

私は騙されるのがこわいし嫌なので、何事にも警戒するタイプなんです。裏があるんじゃないかと探ったり…。

 

 

でも、そんな私でも「騙されたいなぁ~」と思ってしまうものがあります…。

 

 

それは「コンフィデンスマンJP」という作品。

 

 

長澤まさみさんが演じるダー子になら、もう騙されてもいいやってなるんです。

バカなの?

 

そして今回、また少しばかり彼女に騙されてきました…。

 

 

というわけで今回語っていくのは、映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」…!

 

 

テレビドラマも面白かった作品だったので、期待して見てみたら…やっぱり面白かったです。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2019年5月17日

 

<監督>

田中 亮

 

<キャスト>

長澤まさみ(ダー子役)

東出昌大(ボクちゃん役)

小日向文世(リチャード役)

織田梨沙(モナコ役)

小手伸也(五十嵐役)

竹内結子(ラン・リウ役)

三浦春馬(ジェシー役)

江口洋介(赤星栄介役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★★星5

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

大きな獲物を探していたダー子は、香港の女帝ラン・リウ次のターゲットにすることを決めます。

 

ランが持っているとされる伝説のパープルダイアを手に入れるため、これまで一緒に仕事をして来たリチャードボクちゃん、そしてひょんなことから出会ったモナコと共に香港に向かい、計画を進めます。

 

しかし、突然現れた天才詐欺師のジェシーによって、計画は邪魔されてしまいます…。

「コンフィデンスマンJP ロマンス編」の注目ポイント

  • 俳優陣の演技が良い
  • 最後に騙される
  • 種明かしが一番面白い
  • 2回見るともっと面白い

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 痛快コメディが好きな人
  • 楽しく騙されたい人
  • 独特なキャラクターが好きな人

コンフィデンスマン(登場人物)の紹介

天才詐欺師・ダー子

自信満々でとにかくポジティブな天才詐欺師・ダー子。彼女が見ているのはいつもお金。今回も手の込んだ計画で派手に儲けようと考えます。

 

色気が無く浮いた話も無い彼女ですが、今回は昔の男性の存在が…。そんな彼を騙すのか、騙されるのか。ココも注目のポイントです。

 

お人好しな詐欺師・ボクちゃん

正義感が強く、とにかくお人好しな詐欺師・ボクちゃん。見た目は良いし優しい性格なのですが、ダー子と同じで色仕掛けは苦手。

 

ロマンス編で香港の女帝を落とそうとしますが、ある男性に邪魔されてしまいます。しかし、ボクちゃんが活躍する場面が多いのでそんなところも見どころです。

 

ベテラン詐欺師・リチャード

ベテラン詐欺師のリチャードは落ち着いた優しい男性。ただ、ダー子のようにはしゃぐ所があるので、可愛らしい印象も。

 

ロマンス編では派手なアクションは無いかもしれませんが、陰では大活躍。

 

とにかく一生懸命なモナコ

ひょんなことからダー子の弟子になったモナコ。詐欺師と言えるほどの経験は無いようなのですが、計画のために一生懸命行動します。

 

モナコはとても重要な立ち位置で、計画を進めるために必要な存在となっています。

 

女性を狙う詐欺師・ジェシー

ダー子の昔の男というのがジェシージェシーはダー子の元恋人だと話しますが、彼女はそれを否定。容姿も良く女性の心を理解しているため、女性を狙った詐欺が得意。

 

今回もラン・リウに近づき伝説のパープルダイアを狙おうと考えます。

 

香港の女帝・ラン・リウ

香港マフィアの女帝と言われ、市民などには氷姫と呼ばれるラン・リウ。謎に包まれた人物で手ごわい相手。

 

しかし彼女には秘密があり、ジェシーやダー子はそれを利用しようと考えます。

 

ヤクザ・赤星栄介

日本のヤクザ赤星栄介は、過去にダー子達に騙されたことがあり、その恨みを晴らすため探し出そうと企みます。

 

裏で静かに動いているため出てくる場面は少ないですが、こわいオーラが印象的です。

注目ポイントとストーリーの感想

今回、騙される気満々で見たのですが見事に楽しく騙されました。登場人物が面白くてニヤニヤしながら見てました(笑)

 

 

コメディを楽しむ気分で気軽に見るのも良いし、私みたいに騙されることを期待して見るのも良いんですよね。

俳優陣の演技が良い

コンフィデンスマンJPの作品を見るたびに思うのは、ダー子を演じているのが長澤まさみさんで良かったなということ。

 

 

私はダー子が好きなのですが、長澤まさみさん以外だったらこんなに魅力を感じてたかな…?と思うんです。

 

 

本来、色気は出せると思うんですが、ダー子を演じている時は全く色気が無いのが凄いなと…。色仕掛けが苦手なのにも納得出来ちゃんですよね。

 

 

反対に、三浦春馬さんが演じるジェシーは色気というか、とにかくカッコよさが凄い。(語彙力低下)

 

 

 容姿が良いというのもありますけど、笑い方とか喋り方が「確かに騙されちゃうかも…」と思ってしまう感じで…。スマートだなと。

 

 

私が単純なだけかもしれませんが…汗

 

三浦春馬さんが演じたから、ここまでかっこよく感じるし違和感が無いんだと納得させられます…。

 

 

最後の方で情けなくなるのもまた良いですね。赤星に蹴られている時に「顔はやめてっ」って言ってたのがお気に入りのシーンです。

 

 

竹内結子さんも凄いですね。冷酷と言われる氷姫を演じながら、本当の恋を夢見る女の子の一面も見せる…けど結局それも演技という…。

 

 

最後にみんなでパーティーをするシーンで出てきた時は、なんだか嬉しくなりました。 

 

 

あと、個人的にはボクちゃんも好きです。あの棒読み感がまた良い(笑)

 

 

東出昌大さんは容姿も良いから二枚目キャラとか全然できるのに、ボクちゃんの時はそういう感じでも無いんですよね。ちょっと頼りなさそうで可愛い感じ。

最後の最後に騙される

コンフィデンスマンJPって最後の最後に騙されるんですよね。予想してなかった展開になって「そういうことだったんだ」ってなるんです。

 

 

今回もまさにそれでした。

 

 

ネタバレになるのですが、正直、ダー子が皆を裏切ってジェシーと一緒に逃げるのは、裏があるんだろうなと思ってたんです。

 

 

何か考えがあってそうしてるのかなと。だから赤星がヘリに乗ってた時も、この状況を乗り切れるんだろうなと予想してたんです。

 

 

結果的にはまさにダー子の計画通りに進んだわけです。

 

 

でもまさか、ラン・リウすら偽物だったと思わなかったんです…。騙されるランがめちゃくちゃ可哀想だと思ってたのに…。

 

 

ジェシーは、狙っていた相手に逆に狙われていたということなんですよね。そしてまんまと騙された。

 

ジェシーも赤星も最初から騙されていて、ダー子達の手のひらで転がされていたんだな

 

あと、元夫のコウカイトウも偽物だったのも驚き。まさかリチャードが演じてたとは…。

 

というか、ランの家も商店街も嘘だったということですよね。かなりお金が掛かっている…(笑)

 

 

 ダー子達と一緒に行動していたモナコでさえ、まんまと騙されていたのは凄いですね。

 

 

そういったことを知るのって楽しくて。

 

 

だからこそ、一番面白いのは種明かしかなって個人的には思います。

 

 

こういう真実があるって知るのも面白いし痛快だけど、ダー子達の言動が良いんですよね。

 

 

個人的に好きなのは、ダー子がジェシーを撃った時のボクちゃんの行動。

 

 

計画を知ってるから、笑顔でリチャード達に手を振るんです。そのあと自分の胸を叩いて「ハ…ッ」ってわざとらしい声を出し、モナコに「ダー子を追いかけよう」と真剣な顔で言うんです。

 

 

ここが凄くお気に入り(笑)

2回見るともっと面白い

1回見て満足する人もいるかもしれませんが…。(真実も分かったわけですし)

 

 

ただ、もう一度見ると「なるほどな~」と思うシーンがあるんですよ。真実が分かったからこそ、人物の動きが理解できるというか。

 

 

例えば…市民が描いたラン・リウの似顔絵は、彼女の右目に星マークが付いてるんですけど、これは本物のランを示してたってことなのかなと。(本物は右目に眼帯をしてるから)

 

 

最初のシーンで、五十嵐が皆に画像を見せながら彼女について説明をしていた時、本物のランがチラチラ見てるのも2回目で気づきました。

 

 

あと、コウカイトウから情報を得たモナコとボクちゃんが帰って来た後に、リチャードも帰ってくるんですが…。

 

 

顔に付いたものを取りながら部屋に入ってくるんです。

 

これは多分、コウカイトウの変装用に使った顔を取ってるんですよね

コウカイトウはリチャードが演じてるって伝えてるんだろうな

 

そして、必要以上にモナコが現れるのも意味があるんですよね。

 

 

ジェシーに情報を送るモナコが状況を知らないといけないから、アクションを起こす時は絶対にモナコがいるんだと思います。

 

 

モナコはかなり重要な人物だったということですね…。

まとめ<誰もが楽しみながら騙されるコンフィデンスマンJP>

今回は「コンフィデンスマンJP ロマンス編」を語ってみました。個人的には凄く好みの作品なので楽しめました。私は誰もが最後まで楽しんで騙される映画だなと思います。

 

 

こういう作品こそ、ネタバレ無しで見ると面白いですよね。

 

 

暗い話になってしまうかもしれませんが、正直、今回三浦春馬さんや竹内結子さんの演技を見て、もっと色々な作品で見たかったなと考えてしまったんですが、残してくれた作品を純粋に楽しむことが一番だなと思いました。

 

 

恋愛詐欺師の「ジェシー」と、ダー子にとっての「スタア」が私にとってお気に入りの存在になりました。

 

作品自体が好きだし愉快な登場人物を楽しむために、これから何度も見ると思います。

 

それでは今回はこれで終わろうと思います!最後までご覧いただきありがとうございます。

《感想ネタバレ》「グーニーズ」子供向け?でも大人も楽しめる

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© 2018 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|グーニーズ (warnerbros.co.jp)

 

どうも、夏夜風です

夏猫だ!

 

今回は、金曜ロードショーで放送された人気映画「グーニーズ」の感想を語っていきます。

 

 

小さい時って冒険に憧れましたよね。外とか家で探検ごっこしたりとか。

 

 

私は今でも冒険とか探検っていう響きが好きなので(笑)

 

 

結構ワクワクしながら見てみたんですが…個人的には、すごく子供向けなのかも…!と感じました。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

1985年12月7日

 

<監督>

リチャード・ドナー

 

<キャスト>

ショーン・アスティン  (マイキー役)

ジョシュ・ブローリン  (ブランド役)

コリー・フェルドマン (マウス役)

ジェフ・コーエン (チャンク役)

キー・ホイ・クァン (データ役)

ケリー・グリーン (アンディ役)

マーサ・プリントン (ステフ役)

…他

~あらすじ~

主人公・マイキーの家は資産家のパーキンスに借金をしており、全額返済できなければ家を立ち退くことを迫られていました。そんな彼の家に仲間たち<グーニーズ>が集まります。

 

彼らは、マイキーの父親が集めたガラクタがある屋根裏へ行き、お宝を探します。すると片目のウィリーという伝説の海賊が残した財宝を示す地図を見つけます。

 

この財宝を見つければ借金返済が出来るかもしれないと、その場所へ向かいます。しかしそこは廃墟のレストランで、しかもそこにはギャングのフラッテリー一家がいました。

 

一度は逃げ出しますが、財宝を手に入れたい彼らはフラッテリー一家の目を盗んでレストランの地下へと侵入します。そこから危険な冒険が始まります…。

グーニーズ」の注目ポイント

  • 大人も子供も楽しめる
  • 理屈は関係ない面白さ
  • チャンクとスロースの友情
  • マイキーの成長
  • マイキーとウィリーの関係性と涙の理由

注目ポイントについて下記で詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 何も考えず笑いたい人
  • 子供が活躍する物語を見たい人
  • 冒険を楽しみたい人

登場人物

主人公・マイキー

主人公のマイキーは体が強いわけではないものの、危険な冒険に一番興味を示します。

 

父親の借金を返したいという気持ちもありますが、夢見た世界<冒険>に飛び込みたいという思いがあったのかもしれません。

 

伝説の海賊・ウィリーのことをこわがらず、まるで友人のように彼のことを考えます。マイキー本人は「僕たちは似ている」と語ります…。

 

マイキーの兄・ブランド

 マイキーの兄は、体を鍛えることが好きで筋肉ムキムキ。口が悪い時もありますが、弟のことを心配する一面もあります。

 

グーニーズの中では一番年上ですが、時々子供っぽい所が出てくることも。

 

口達者なマウス

口が達者で悪ぶることが好きな男の子。スペイン語が得意で冒険の際に活躍します。

 

活発で危なっかしい感じがするので、見ていてハラハラすることもありますが個人的には好きな登場人物です。

 

食いしん坊なチャンク

食いしん坊でドジなチャンク。いたずらが好きで、度々大人を困らせていたよう。

 

しかし、フラッテリー一家に監禁されていたスロースに優しく接するなどの一面も。憎めない登場人物の一人です。

 

発明家少年・データ

発明をすることが好きで体に発明品を付けていますが、どれも完璧とは言えません。

 

しかし、冒険では彼の発明品によって危ない所を助けられていました。データの発明品もこの映画の見どころです。

 

美少女・アンディ

ブランドのことが好きな可愛らしい女の子。少し天然っぽく、危険な冒険をしてるのにブランドにときめいてることも。

 

最後のシーンでは彼女がとても重要な役割を果たします。

 

強気な女の子・ステフ

アンディの友人。アンディとは少し違い、強気でしっかり者な女の子。

 

マウスと口喧嘩するシーンもありましたが、少しづつ距離が縮まっていきます。

 

フラッテリー一家

凶悪犯のフラッテリー一家。刑務所にいる長男を脱獄させ、冒険の舞台となるレストランに身を隠していました。

 

財宝を横取りしようとグーニーズを狙いますが、上手くいきません…。

注目ポイントとストーリーの感想

最初に正直な感想を言うとしたら「子供の時に見ていたら、もっと楽しめたかな」でしょうか…。

 

 

クスっと笑えるシーンもあって、データが現れた時は「これは絶対面白いやつだ…!」と思えたし、マイキーの成長とかグーニーズ達の気持ちの変化も楽しむことが出来たんですが…。

 

 

正直、冒険の中で出てくるトラップが危険なものに感じなかったんですよね。ハラハラすることもあまりなかったので、子供の時に見ていたら純粋にハラハラしながら見れてたのかな…と…!

 

 

でも、楽しめる所はたくさんあったので見てよかったなと思っています。

大人も子供も楽しめる

この映画は大人も子供も楽しめる作品だと思います。

 

 

子供が見て「面白い」と思う部分と、大人が見て「面白い」と思う部分は、違うとは思います。でも、それもまた良いのかなーと。

 

 

子供は純粋に、冒険してるグーニーズ達に憧れたり海賊に興味を示すかもしれませんし、大人は小さい時の事を思い出して懐かしいと思えたり、マイキーの成長に心が温かくなるかもしれません。

 

 

多分、子供も大人も共感できるように作られているんでしょうね。

 

ただ、やっぱり都合が良い場面がいくつかあるので、そういったものが苦手な大人は満足出来ないかも…

 

あと、子供に見せたくないような表現とか言葉が出てくるので、そこも注意かもですね…。

理屈は関係ない面白さ

グーニーズ理屈は関係ない面白さが魅力だと思います。というか、そういった作品っていっぱいあると思うんですよ。

 

 

例えば「ホームアローン」とか都合良くストーリーが進んでいきますよね。でも、面白い。

 

 

泥棒2人が子供に遊ばれてしまうっていうのが斬新だし、痛快ですよね。そこに理屈とか関係ない…。

 

 

それはグーニーズも同じで、子供の冒険と成長、そして危険な存在と戦うというエンターテイメントがしっかりあるんです。

 

 

だからこそ大人も子供も楽しめるし、未だに人気があるんだと思います。

 

「都合よくても良いじゃないか。楽しいんだもの」って感じかな

チャンクとスロースの友情に心が温まる

 スロースは、フラッテリー一家の末っ子。厄介者扱いされており、地下に閉じ込められていました。

 

 

彼の見た目は、左目が顔の下の方にあり歯もほとんど抜けてしまっている状態。スロースを見たマイキーが「顔が歪んで溶けてる」と驚くほど。

 

 

そんな彼がいる地下にチャンクが連れてこられます。そこで2人は仲良くなり脱出することに。

 

 

グーニーズのピンチに2人は駆けつけ、助けてくれます。

 

 

最後にチャンクがスロースに「一緒に暮らそう」と提案し「好きだよ」と言うんです。それに対して「俺もお前が好きだ」とスロースは嬉しそうに言います。

 

このシーンが一番感動しました

 

スロースは母親に落とされるなど虐待を受けて育ったようですし、悲しい思いをしていましたが、最後に家族に巡り合えたことで幸せになってくれたら嬉しいですね。

マイキーの成長

マイキーは喘息で常に吸入器を持っていて、何かあると口にしていました。しかし、最後にはそれを簡単に捨ててしまうんです。

 

 

これはきっとマイキーの成長を示してるんですよね。

 

 

彼は不安になった時などに吸入器を口にして、気持ちを落ち着かせてるように見えるんです。

 

 

小さい子がタオルやぬいぐるみに触れて安心感を得るように、まだ小さいマイキーにとって吸入器は安心感を得るためのものなのかなと。

 

 

つまり、その存在を捨てるということは、一歩大人になったということなのかな…と思ってます。

 

調べてみたら、吸入器は移行対象に当たる存在らしいです

主人公・マイキーと海賊・ウィリーの関係性と涙の理由

 マイキーは海賊船の中にいた、ガイコツになったウィリーに対して「僕らは似ている」と語り掛け、涙目になるんです。

 

 

冒険の途中でも、まるで友人のようにウィリーに語り掛けているシーンがあったのですが、なぜ彼はウィリーを怖がるどころか親しみを感じていたのでしょう。

 

 

父親から伝説の海賊・片目のウィリーの話を聞かされていたマイキーは、彼に対して憧れの気持ちを抱いていたかもしれません。

 

 

でも、マイキー本人が「似ている」と言ったように彼らには共通点があります。

 

 

例えば、仕掛けを作るのが得意な所

 

 

ウィリーが仕掛けた罠によって冒険はとても危険なものになりましたが、同じような仕掛けをマイキーも行っているんですよね。

 

 

最初のシーンでチャンクが家に訪れた時、マイキーの仕掛けでフェンスを開けてあげるんです。この場合は危険なものではなく、遊びでしたが。

 

 

また、今までいた場所から追い出されるのも同じ。

 

 

マイキーの家は、借金を支払わなければ立ち退くことを命令されていました。ギリギリの所で阻止出来ましたが、実はウィリーは追い出されていたよう。

 

 

彼は海賊になる前は宮廷道化師をしていましたが度が過ぎた冗談で、宮廷を追い出されています。

 

 

立場がとても似ていますよね。

 

冒険をした点も同じだな!

 

 また、ウィリーを見つけた時マイキーはなぜ涙目になったのでしょう。

 

 

弱かった自分が危険な目に合いながら目的を達成できた。という思いもあったかもしれませんし、境遇が似てるウィリーと「追い出される悲しさ」を共有出来ていたのかなと。

 

 

 また、仲間に裏切られてしまったウィリーに対して同情の気持ちもあったかもしれませんね。

まとめ<冒険心をくすぐられる作品>

今回は「グーニーズ」について語ってみました。力を抜いて笑ってみられる映画なので、見てよかったなと思っています。

 

 

スタンド・バイ・ミー」を見た時にも思いましたが、この年代ぐらいの映画をもっと味わってみたくなりますね。

 

 

いつかまたこの年代の映画を見たら語りますね。

 

 

では、今回はこの辺で終わります。最後までご覧いただきありがとうございます。

《感想と考察》「めがね」自由で良い。何にも囚われなくて良い。

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絵が下手なのは許してくださいネ…。

 

どうも、気弱女子の夏夜風です

今回は、ただ日常が過ぎていく映画「めがね」について語っていこうと思います。

 

 

めがねは、ベルリン国際映画祭で賞を受賞している作品。これは日本映画初となる快挙で、未だに多くのファンがいます。

 

 

この物語では何か特別なことが起きるわけではありません。

 

 

ただゆっくりと一日が過ぎていき、主人公の気持ちに少しづつ変化が現れるというお話。

 

 

のんびりしていて、ぼーっと見れる作品です。

 

ただ、見る人によっては不気味に感じる部分もあります…

不気味と言ってもクスっと笑えるようなものだけど…(笑)

 

 

携帯電話が繋がらない場所で主人公は何に気づいたのか

 

 

めがねの意味とは?

 

 

ちょっと怖く感じたり、不気味に思えたりする理由は?

 

などなど…自分なりに考えたことなどを語ります!

 

 

※ネタバレが含まれているのでご注意ください!

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2007年9月22日

 

<監督>

荻上直子

 

<キャスト>

小林聡美(タエコ役)

市川実日子(ハルナ役)

光石研(ユージ役)

もたいまさこ(サクラ役)

加瀬亮ヨモギ役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

携帯電話も使えない小さな島に降り立った主人公のタエコ。その島の人々はちょっと不思議で、タエコの今までの価値観とは異なる出来事が起きていきます。

 

「ハマダ」という宿を営むユージは穏やかで優しいですが、とてもマイペース。いつも笑顔で皆を見守っているサクラは、とても謎めいた存在。サクラを慕っているハルナは、教師でありながら遅刻が多い。

 

こんな個性がある人達にタエコは違和感を覚え、ここから離れたいと思うものの、いつしか彼女は皆と溶け込んでいくように。

 

タエコを探してやってきたヨモギが加わり、彼女達は穏やかに日々を過ごしていましたが、それは永遠には続きません…。

めがねの注目ポイント

  • 不思議な魅力を持った島の人達
  • 何も起こらない瞬間に引き込まれる
  • きれいな自然と宿に癒される
  • 心地の良い音楽と自然の音
  • ちょっと不気味さを感じるシュールな面白さ
  • かき氷を食べて何かが変わる主人公
  • タエコの荷物やめがねの意味

この後、注目ポイントについて詳しく語っていくぞ

どんな人におすすめ?
  • 何も考えずのんびり映画を見たい人
  • たそがれたい人
  • きれいな景色や音楽が好きな人
  • 人の優しさに触れたい人
  • 美味しそうなご飯が好きな人
  • 非日常を体験したい人

魅力と個性を持った登場人物

最初は、変な人たちに思えたり、人によってはイラっとしてしまうかもしれません。ただ、見ていくと不思議と魅力を感じていきます。

 

 

「癖があるけど、それも個性」と思うようになっていきます…。

ハッキリと思ったことを伝えるタエコ

主人公のタエコは、どこか相手と一線を引いている印象を受けます。「なるべく関わらない」「干渉されたくない」と思っているような…。

 

 

そのためなのか、元々の性格なのか、タエコは思っていることをハッキリと言います。

 

 

「結構です」「いいえ、私は大丈夫です」といったように、キッパリ断れる人物なんです。ただ、少し冷たく感じるんですよね。尖っているというか…。

 

 

だけど、物語が進むにつれて少しづつ穏やかになっていくタエコに注目です。

一番人間らしいハルナ

個人的に、ハルナとタエコは似ているなぁ、と思ってます。真面目そうな話し方とか、思ったことをハッキリと言う所とか…。でも、どこかマイペースな雰囲気もあるんですよね。

 

 

彼女は一番人間らしさがある気がします。人間の可愛い所を持っているというか…。

 

 

サクラとタエコが少しづつ仲良くなっていくのを見て、少しやきもちを焼いていたり、穏やかな表情をしながら「死にたい」と呟いていたり…。可愛らしい人物に感じます。

マイペースで優しいユージ

タエコが島にやってきて、初めに会う人物がユージ。タエコの荷物を運ぶと言いながら、それを忘れてどこかへ出かけてしまうような人。

 

 

どこか抜けているというか、マイペースというか。憎めないキャラクター性がある気がします(笑)

 

 

でも穏やかで、優しさを持っているのも分かります。タエコとハルナが悪い雰囲気になった時にも優しくフォローをしていたので、気を遣える人物なのかもしれません。

謎が多いサクラ

サクラは、島でかき氷を提供している人物なのですが、謎が多い人物です。島に住んでいるわけではなく、春になると訪れるよう。どこから来たのか、普段は何をしているのかは不明…。

 

 

ただ皆を優しく見守っており、タエコに強い口調で言われた時も穏やかなまま返答していました。

 

 

ユージやハルナは、サクラのことをとても慕っているようで、春になって島に来ることを楽しみにしているようです。

溶け込む力があるヨモギ

ヨモギも謎が多いのですが、個人的には好きな人です。ゆったりとしていて、マイペースで…どこか可愛らしさを感じます。

 

 

島の人達とは初めて出会うのに、初めてじゃないほどの溶け込み方をするのが、魅力だなと感じます。

 

 

きっと、あの空間が彼には合っていたんでしょうね。元の生活に戻った時、ヨモギはどんな生活をしているのか、気になります…。

何も起こらない瞬間に引き込まれる

めがねは、何も起こらず、誰も喋らないシーンが度々あります。きれいな景色が映ったり、人が何かをしているだけ。

 

 

意味が無いように思えるけど、その瞬間に引き込まれてしまうんです。

 

 

島の景色とかを、ぼーっと眺められる時間なんです。いつの間にか何も考えず見てるんですよね。

 

 

だけど、つまらないとかは思わなくて、癒しの瞬間になるんです。

 

もっとこの空間にいたいって思えてくるというか…とても落ち着くんです

島の風景ときれいな宿に癒される

この映画では、癒されるような自然の風景がたくさん出てきます。海とか緑とか…夕方の海なんかはとても見入ってしまいます。

 

 

都会的なものは出てこないので、自然なものが好きな人にとっては癒されると思います。

 

 

また、映画に登場する宿は実際に存在する場所なのですが、この宿も映画の中で、とても癒しのある空間になっていました。

 

 

風に揺られながら食事をしているシーンを見て「私もココでご飯を食べたい」と思えるほど。

自然の音と音楽が心地よい

めがねでは、海の音など、自然の音が聞こえるのですが、それもまた落ち着くポイント。

 

 

それに加えて音楽もとても心地の良いもので、映画の良さを引き立たせてくれます。

 

 

とても懐かしい気持ちになる音楽なのですが、どこか非日常を感じるようにも思えます。

 

 

予告動画でも流れているので、ぜひ聞いてみてください。

 

心を包んでくれるような優しい音楽だから、癒される人は多いはず!

 

不気味さや怖さを感じるシュールな面白さ

この映画は全体的に優しい時間が流れているのですが、ちょっと不気味に感じるような面白いシーンを楽しむことも出来ます(笑)

 少し抵抗を感じるシーン

寝ていたタエコが目を覚ますと、すぐ傍にサクラが座っており、微笑みながら「おはようございます」と挨拶するんです…。言葉は悪いですが、勝手に部屋に入ってきてるんですよね。

 

これには抵抗を感じる人も多いかもしれません…

 

ただ個人的には、座っているサクラに対して「なに…?」「は…?」と、戸惑った反応をするタエコが可愛くて面白いな…と感じています(笑)

 マリン・パレスの宗教感が怖い

タエコは宿泊していたハマダを出て、もう一つの宿「マリン・パレス」に移動するのですが…。

 

 

その宿の経営者の女性はタエコに対して、

 

「ここではね、皆でお互い協力して尊重し合い、土に触れることで自然の恵みから生きてる実感を得て、太陽、そして宇宙万物すべてに敬意を払って日々過ごそうっていうコンセプトなんです。」

と、語ります…。

 

午前は畑仕事で午後はお勉強会をするということもあり、少し宗教感があります…。

 サクラの登場シーンがシュール

マリン・パレスを速攻で逃げ出したタエコは元の道を戻ろうとするのですが、道も把握しておらず、重い荷物を持ったままなので途方に暮れます。

 

 

そんな彼女の前に現れたのは、自転車に乗ったサクラ。

 

 

 カタカタと自転車を響かせながら、涼しい表情でサクラは現れます。タエコは呆然と彼女のことを眺めるのです…。

 

 

タエコをほんの少し通り過ぎた後、自転車は止まり、サクラが優しく振り向きます。そして二人は「ハマダ」に戻りるのですが…

 

自転車に乗ったサクラが現れて、それをタエコが呆然と見てるのがシュールで、クスっと笑えるんだ

 

人によっては、こういったシーンが怖いと思ったり、不気味に感じるかもしれませんが…全体的に暖かいお話なのでご安心を…(笑)

かき氷を食べて何かが変わったタエコ

古事記では「黄泉の国の食べ物を口にすると元の世界へは帰れない」とあります

 

ギリシャ神話だと「冥界の食べ物を口にしたら冥界に住まなければいけない」という掟があるみたいだ

 

もしかしたら映画のかき氷は、そういった役割があるのかもしれません…

 

サクラに「氷ありますよ」と何度か誘われても、断っていたタエコ。

 

 

しかし、物語が進むにつれて心が解けていくタエコは、苦手なはずのかき氷を皆と一緒に食べるんです。

 

 

食べている間の彼女の表情は、何かが変わったようにも見えます。

 

 

もしかしたら、かき氷は「囚われることもなく、束縛もない自由な世界」に誘うものなのかもしれません。

 

 

タエコが断っていたのは、そんな世界に行きたくないと思っていたから。

 

 

でも、いざ食べてみると、もう元の世界(自由が無い世界)へは戻れない

 

 

そして案外、良い世界だと彼女は気づいたのかもしれません。

 

かき氷は、自由な世界へ踏み出すきっかけなのかもしれませんね

タエコの大きな荷物やメガネの意味は?

タエコは、大きな荷物を抱えて島にやって来ます。重たそうで、スムーズに運ぶことが出来ていません。とても扱いにくいように思えます。

 

 

そんな荷物には、どんな意味が隠されているのでしょうか。

 

 

また、登場人物の共通点といえば「めがね」ですよね。タエコのめがねは最後に落としてしまうのですが…何か意味があるのでしょうか。

荷物の意味とは

ハルナに「ずいぶん大きな荷物ですね」と言われた時に、タエコは「必要なものだけ持ってきた」と語ります。

 

 

この必要なものというのも曖昧で「読もうとしてた本とか…」としか言いません。

 

 

その後、マリン・パレスから逃げ出して途方に暮れていたタエコを、自転車に乗ったサクラが迎えに来てくれるのですが、その際に荷物を置いていきます。

 

タエコは一瞬、荷物を乗せようとするんですが、サクラに真顔で見つめられて荷物を置いていくんです

 

それからは一切、荷物は出てきません。

 

 

もしかしたら、持ってきた荷物はタエコにとって、本当は必要ではなかったものなのかもしれません。

 

 

また、その出来事のあと、タエコはどこか雰囲気が変わります。

 

尖ってた部分が柔らかくなって、優しい表情になるんだ

今までのしがらみなどから解放された感じで、吹っ切れたようにも思えるよね

 

 おそらく、この荷物はしがらみ固定概念など、人を縛り付けるものを表していたのではないでしょうか。

 

 

 都会で暮らしているタエコは、色々な社会の常識などに囚われ、それが足かせのようになっていたのかもしれません。

 

 

それを示していたのが、大きくて扱いにくい荷物。

 

 

そんな荷物を捨てたことで、自分に必要だと言い聞かせていた固定概念や常識を手放したことになるのではないか…と思ってます。

めがねの意味

主要人物は全員めがねをかけています。

 

 

これは何か意味があるのかな?と思ったのですが、タイトルが決まった後、全員にめがねを掛けさせた。ということらしいです(笑)

 

 

タイトルがめがねに決まったのも、集まった人たち(小林聡美さんやプロデューサーなど)がめがねを掛けていたから。だそうで…(笑)

 

でも、最後にタエコが落としてしまっためがねには意味があると思ってるよ

 

タエコはめがねを落としてしまった時「あ…っ」とは言うものの、まぁいいかという表情をするんです。

 

 

何故めがねを落としてしまったのか。何故タエコは落としためがねを気にしなかったのか。

 

もしかしたら、めがねは見ている世界を表しているのかもしれません

 

タエコはめがねを通して世界を見ています。それは、サクラやユージ、ハルナと同じ。

 

 

だけど、めがねを通して「見ているもの」や「世界の見え方」は、タエコとは違うと思うんです。

 

 

つまり、ピントが異なるんです。

 

 

サクラ達は「自由で囚われない世界」にピントを合わせている。

 

 

一方でタエコは「固定概念に囚われた世界」にピントを合わせている。

 

 

だけど、島に訪れたことで彼女の見たい世界が変わり、今までのピントは合わなくなった。

 

 

だからこそ、今の彼女には、落としためがね(囚われた世界)は必要じゃないし、気にすることではない…ということかと。

 

 

きっと、その後に見つけためがねは、ハルナやユージ達と同じ世界が見れるものかもしれませんね。

「めがね」は、たそがれたくなる映画

今回は「めがね」について、色々語ってみました。考察もしてみましたが、合っているのかは分かりません汗

 

 

でも、考えるよりも感じるというのが正解のような気がします。

 

 

深く考えなくても、何か感じられれば十分なのではないかなと…。

 

 

あと、この映画を見ると、たそがれたくなります。というか、そういった時間はとても大事なんだな。と思わせてくれるんですよね。

 

自分にもたそがれる才能があるのか、気になるね

この映画に出会ったということは、才能があるってことなんじゃないかな

 

力を抜きながら、ぼーっと映画を見たい時は「めがね」がおすすめかもしれません。見た後は、たそがれてみると良いかもしれませんね。

 

 

では、自分的には語りつくしたので、これで終わろうと思います(笑)

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます!

《感想と考察》ネタバレ「はじまりのうた」音楽の魔法が人を変える

どうも、音楽が大好きな夏夜風です

皆さんは音楽がお好きですか?(嫌いという人はあまりいないかもしれませんが…。)

そんなお好きな方におすすめの映画があるのですよ…。

 

今回は、音楽を題材とした映画「はじまりのうた」について語っていこうと思います。

主題歌の「lost stars」がアカデミー賞歌曲賞を受賞した作品だ!

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出典:はじまりのうた フェイスブック

はじまりのうた - ホーム | Facebook

 

 とにかく音楽が良いんです…。きれいな歌声と、明るくて楽しい曲やちょっぴり悲しい曲を楽しめるのが、この映画の魅力。

 

 

 ストレスがたまった時、悲しいことがあった日に見ると、いつの間にか元気をもらえています。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2015年2月7日(日本)

 

<監督>

ジョン・カーニー

 

<キャスト>

キーラ・ナイトレイ (グレタ 役)

マーク・ラファロ (ダン 役)

ジェームズ・コーデン (スティーヴ 役)

ヘイリー・スタインフェルド (バイオレット 役)

アダム・レヴィーン (デイブ 役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★★星5

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

愛していた恋人に浮気されたシンガーソングライターのグレタは、悲しみに暮れて友人のティーを頼ることに。スティーヴは、彼女を励ますためにライブバーに誘います。

 

そこで、グレタが自分で作った曲を披露することに。お客は見向きもしませんでしたが、一人の男性だけは彼女の曲に魅力を感じていました。

 

その男性は、家庭も仕事も上手くいっていないプロデューサーのダン。彼はグレタに契約したいと話を持ち掛けます。彼女は一度は断りますが、ダンと契約することに。

 

2人はアルバム制作することを決めますが、録音スタジオは使用せずにニューヨーク中を移動しながら、外で録音するという奇抜な方法を選びます。

 

ダンは制作に必要なバンドの仲間を集め、アルバム作りをスタートさせますが…。

「はじまりのうた」の注目ポイント

  • 音楽を楽しませてくれる
  • ワクワクするようなシーンが多い
  • ティーヴの役割が良い
  • 登場人物の心境の変化に注目
  • グレタとダンは恋をしていた…?

下記で詳しく注目ポイントを語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 音楽が好きで楽しみたい人
  • 勇気づけられたい人
  • ワクワク、ドキドキしたい人
  • 人の暖かさを感じたい人

登場人物

シンガーソングライターのグレタ

恋人のデイブに裏切られ、悲しみに暮れる主人公のグレタ。作曲の才能はあるものの「売れたい」とか「有名になりたい」という気持ちが薄く、自分の曲を好きなように作りたいという意思があるよう。

 

さっぱりとした性格で思い切りも良く、見ていて楽しい人物です。演じられたのは、キーラ・ナイトレイなのですが、歌声がきれいだし可愛らしい印象もあって、歌唱シーンは聞き惚れてしまいます。

 

 
音楽プロデューサーのダン

過去の悲しい出来事によって精神的に不安定になり、仕事も家庭も上手くいっていない音楽プロデューサーのダン。音楽のやり方や言葉が乱暴にも思えますが、本来の彼は優しい人。

 

少し恐そうな人にも思えますが音楽に対する気持ちは強く、アルバムの制作をしている時はとても楽しそう。

 

グレタの友人、スティー

グレタの友人で、売れないミュージシャン。優しい人物で、グレタを慰めて見守ります。この映画では重要な人物であり、彼がいなければ物語が始まりませんでした。

 

明るく陽気な性格で、個人的には魅力的なキャラクターだと思っています。

 

心に問題を抱えたバイオレット

ダンの娘。家庭環境が複雑で思春期ということもあり、学校生活も上手くいっていないようで、心に問題を抱えているようです。

 

ギターをやっていますが上手とは言えない腕前。しかし、アルバム制作に参加してギターを演奏するシーンはとても楽しそうで、彼女が曲を一層魅力的にしてくれました。

 

グレタの元恋人デイブ

グレタの恋人でしたがデイブが浮気をしたことで別れてしまいます。歌の実力と人気はありますが「売れたい」という気持ちが強くなったようで、恋人だったグレタの知らない一面が見えてきます。

 

演じられたのは人気バンド「マルーン5」のボーカル、アダム・レヴィーン。歌唱シーンは圧巻で、浮気したとかそういった事は忘れてしまいます…(笑)

注目ポイントについて詳しくご紹介

個人的に良かったなと思う注目ポイントを語っていきます。最後に、疑問に感じた部分についても考えて語っています。

とにかく音楽を楽しませてくれる

 音楽を題材とした映画なので、音楽を大切に扱うことは当たり前だと思うのですが…。

 

 

とにかく「音楽を楽しむ」という気持ちが大きいように思えました。

 

 

アルバムの制作をしている時の皆は、まさにそれで、とにかく楽しんで作っている印象があります。

 

自分流に楽しみながらも、音楽への愛とリスペクトは忘れないという感じかな

 

だから見ていると、こっちも楽しくなってくるんですよね。曲を録音してるシーンとか、体がノリノリになってたり(笑)

 

 

ダンとグレタがお互いのプレイリストを聴きながら、歩いたり踊ったり、街を眺めていたりするシーンも音楽の良さを存分に味わってる気分になります。

 

 

また、キーラ・ナイトレイの歌声も良く、曲も良いため何度も聴きたくなるし、見たくなります!

ワクワクするようなシーンが多い

物語の最初は主人公たちの辛い部分が映し出されていましたが、途中からはワクワクするような場面がたくさんありました。

 

 

ニューヨーク中を利用したアルバム制作の始まりから、一気にそういうシーンが多くなって楽しくなります。特に、録音している間は好きです。ダンの娘のバイオレットが録音に参加した所がお気に入り。

 

 

あと個人的に好きなのは、ダンとグレタが有名ラッパーのドラブルガムと会ったシーン。ドラブルガムは即興でラップを披露するんです。

 

次のムーヴを待つ?次のグルーヴに期待?自分らしく行けよ もがき続けて探すサウンド 遊びじゃないぜ 正しくなくても間違ってても 道は長いさ 次の一歩は君だけの強さ

(引用元:はじまりのうた)

 

これは、ダンに対してのメッセージだと思うのですが、色々な人に刺さるのではないかと…。

 

”正しくなくても間違ってても道は長いさ”が個人的には好きだな

 

また、上記で少し触れましたが、ダンとグレタがお互いのプレイリストを聴き合って街を歩くシーンもワクワクして楽しいんです。

 

 

途中でグレタが「踊ろう」と言ってクラブに移動するのですが、2人はプレイリストの曲を聴いて踊っているんです。まわりの人とは違う曲で踊っていて、本当にダンとグレタだけの世界になっていてお気に入りの場面なんです。

ティーブの役割がとても良い

 私は何度かこの映画を見ていますが、グレタの友達であるスティーヴの立ち位置が良いと見るたびに思います。陽気で優しくて、とても良い印象を残してくれるんです。

 

 

特に恋人に裏切られて傷ついたグレタに優しく接するところが魅力的。

 

 

それに、彼がいなかったら物語が始まっていないんですよね。スティーヴがグレタをライブバーに連れていかなかったら、ダンとも出会ってないわけで…。

 

 

あと彼の一言で、グレタはデイブへ送る曲を作るんです。それをきっかけに2人は再会し、言い争いはあったものの、デイブはライブに来てほしいと彼女を誘います。

 

 

ライブでは、グレタが作った曲をデイブが披露し、とても盛り上がります。それを見た彼女はどれだけ自分の曲が愛されているか気づくんです。きっと自分がやってきたことに自信が持てたと思うんですよ。

 

 

自分なりのこだわりもあるし、売れるために曲を作っていたわけではないので…。

 

 

だから、スティーヴが何気なく「歌詞を書け」と言ったことは、とても良いきっかけだったのかなと思います。

登場人物の心境の変化

ダンやグレタは、暗い過去や出来事を抱えています。ダンは昔のある出来事によって精神的に不安定になり、家にも戻れていません。

 

 

また、ダンの娘のバイオレットも、思春期だし家庭環境が複雑ということもあって、どこか不満そうで自分を大切に出来ていない印象があります。「寂しい」「愛が欲しい」という気持ちがあるからか、好きではない相手と関係も持ってしまうようで…。

 

 

だけど、そんな彼女もグレタ達と関わってバンドに参加するようになってから、変わるんです。少し無愛想だったのが柔らかい雰囲気になるんですよ。

 

自分を大切にしてくれるようになったら嬉しいですね

 

そして、ダンも最初と最後では雰囲気が違うようにも思います。最初はとても荒れていて乱暴者のようにも見えましたが、最後は優しい表情をするようになるんです。本来の彼は暖かい人なんだと想像出来ます。

グレタとダンは恋をしていたのか?

2人がお互いのプレイリストを聴きながらニューヨークを歩いた後、スティーヴの家に行くんです。一瞬、良い雰囲気になりそうなのですが…。

 

 

そこで、ひょこっとスティーヴが現れ、その瞬間2人は「あ…、いたのね」みたいな反応をするんです(笑)

 

 

その後、恋人同士に発展するわけでは無かったのですが、一瞬だけでも恋をしていたのかな…と疑問に思いました。

 

 

 もしかしたら、本当に恋に落ちそうになっていたのかもしれませんが、プレイリストを聴いていた時にダンが言った「音楽の魔法だ」という言葉のように、音楽を楽しんでいたグレタとダンは魔法にかかっていたのかなと。

 

 

音楽の魔法によって2人でいる空間が輝いているように見えて、お互いにこれが愛だと勘違いしたのかもしれないですよね。

 

音楽と街並みの雰囲気に酔っていた…かも?

 

だけど、最後には2人ともまた違う本当の愛に気づき、それぞれの道を選んだのかな…と。

 

 

これも、スティーヴがいたおかげで2人は微妙な関係にならずに済んだのかもしれませんね。

まとめ<音楽の魔法によって癒されていく心>

音楽が平凡な日常や暗い世界を、特別なものにしてくれることってありますよね。

 

 

いつも見るバスや電車からの風景だって、音楽を聴きながら眺めると新しいものに感じる。暗いことや悲しいことが起きた時も、音楽に励まされることもある。

 

 

まさに魔法ですね。

 

 

この映画を見みると、人にとって音楽は不可欠な存在だと改めて感じます。

 

 

傷ついても悲しくても魔法によって心が癒されていくのは、昔も今も変わらないのかもしれません。

 

そう考えると本当に音楽は不思議な存在ですね

 

あとグレタやダンが楽しそうにアルバム制作をしているシーンを見て、音楽って楽しむものだよなと思いました。

 

 

流行りの曲や昔から人気のある曲はいっぱいあるけど、自分が一番気に入るものを大切にして楽しみたいですね。

 

 

なんだか音楽語りみたいになりましたが…(笑)

 

 

この映画は本当に励まされるし癒しをくれるので、とてもおすすめです。見たことが無い人や、一度しか見てないという人がいたら、良ければ何度も見てみてほしいです!

 

 

 それでは今回は、これで終わろうと思います!最後までご覧いただきありがとうございます。

《感想と考察》名作映画「スタンド・バイ・ミー」過酷な現実と友情が作り出した少年の思い出

どうも、キラキラな青春を経験してない夏夜風です!

常に青春を味わってる、相棒の夏猫だ!

 

今回は、先日の金曜ロードショーでも放送された「スタンド・バイ・ミー」について語っていきます。

 

 

ずっと気になってたものの見たことが無くて…でも、いざ見てみるとまた見たいと思えました。アマゾンプライムで見て、金曜ロードショーでも見ました(笑)

 

 

レビューで「青春を思い出す」「懐かしい気持ちになる」と書いてあったのでワクワクしていたら、意外と厳しい現実が待っていて個人的には複雑な気持ちになってしまいました。

 

 

私は主人公たちのような青春を経験していないので、理解できていない部分もあるかもしれませんが、個人的に感じたこと、思ったことを書いていきます!

 

 

※ネタバレがあるのでご注意ください!

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

1987年4月18日

 

<監督>

ロブ・ライナー

 

<原作>

スティーヴン・キング

 

<キャスト>

ウィル・ウィートン (ゴーディ 役)

リチャード・ドレイファス (大人のゴーディ 役)

リヴァー・フェニックス (クリス 役)

コリー・フェルドマン (テディ 役)

ジェリー・オコンネル (バーン 役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

有名作家のゴーディは「弁護士、クリス・チェンバーズ刺殺される」と新聞紙に書かれているのを見て、自身の昔のことを思い出します。

 

12歳の頃、親友のクリスや、仲間のテディバーンと仲良くしていました。

 

ある日、バーンは不良の兄達の話を盗み聞きし、それをゴーディ達に話します。内容は「行方不明の少年が遠くの森で列車に轢かれ、死んでいる」というもの。

 

皆は、死体を見つければ有名になれると騒ぎます。バーンやゴーディはそこまで乗り気ではないものの、見つけに行くことに賛成します。

 

少年達がそれぞれ抱える問題や葛藤、そして厳しい現実に苦しみながらも、危険な大冒険に挑むのです…。

スタンド・バイ・ミー」の注目ポイント

  • クリスとテディの存在感に圧倒される
  • 彼らの世界にどっぷり浸かってしまう
  • 少年の葛藤と友情が泣ける
  • 冒険を経て成長する少年達

下で注目ポイントを詳しく語ってるぞ!

どんな人におすすめ?
  • 青春時代を思い出したい人
  • 確かな友情を感じたい人
  • 冒険をしてみたい人

葛藤や現実に苦しむ少年達

性格の違いや個性の違いがありながらも、友人として冒険をする4人の少年。それぞれ心に抱える問題に苦しみます。

 

愛されない苦しみを持つゴーディ

主人公のゴーディは、唯一の理解者である兄・デニーを自動車の事故で亡くします。兄はアメフトの選手で性格も良く、両親や周りから期待されていました。

 

そんな息子を亡くしてしまった両親は、悲しみに暮れてゴーディに興味を示さず、愛情も注ぎません。元々父親は、スポーツが優秀な兄にしか興味が無かったよう。

 

そんなこともあってか、ゴーディは父親に愛されていないと思い込んでしまいます。「お前が代わりに死ねば良かった」と父親に言われる夢を見てしまうほど、苦しんでいるのです。

 

家庭環境と周りの目に苦しむクリス
 

 

クリスは、アルコール依存症の父親、不良の兄がいる家庭で育ったため、彼自身も周りも、クリスは将来悪い人になると思っていました。

 

しかし、彼はガキ大将でありながら友達に優しく接し、危ない所を助けるような正義感があります。

 

ただ、それを知っているのはゴーディ達だけ。周りの大人は家庭環境でクリスの事を判断するため、そのことに彼はとても苦しみます。

 
虐待されながらも父を尊敬するテディ

 

テディは、激怒した父親に耳を焼かれてしまうなどの暴力を振るわれていました。父は戦争のトラウマがあり、病院にも入院するほど精神的に病んでいたようです。

 

子供にとって良い親とは言えないかもしれませんが、テディはそんな親を尊敬し、愛していました。

 

父親を罵られた際に「ノルマンディの勇士だぞ」「父さんを馬鹿にしたら殺してやる」と激怒するほど。

 

天然で臆病なバーン

バーンは他の3人のような苦しみは持っていないようですが、とても怖がりというか臆病な面があるんです。そのため、冒険に行くことをためらっていました。

 

とても危険な目に合っていたり…。また、少し天然と言うか抜けている所もあるため、仲間を度々イライラさせていることも…。

 

ただ、彼がいなければ大冒険は始まらず、彼らは大きな成長もしなかったでしょう。

注目ポイントについて詳しく紹介

初めてこの映画を見て、率直に思ったこと…それは、クリスとテディの存在感が強い!

 

 

そしてこわい!ということでした…。

 

 

だけど、物語が進むにつれて2人とも普通の少年なんだと感じるように。

 

 

これは余談ですが、見終わった後クリスを演じられた方が気になって調べてみたら、20代で亡くなってたんですね…。凄く驚きましたし、ショックでした。

 

 

将来もかなり期待されていたみたいですが、そんな方だからこそクリスを演じることが出来たんでしょうね。

 

 

ではでは余談は終わって、注目ポイントについて詳しく語ります↓

クリスとテディの強い存在感が良い

2人は最初の、秘密基地でトランプをしているシーンから存在感がありますよね。クリスとテディは慣れたようにタバコを口にくわえ、トランプをしているんです。

 

 

個人的にこのシーンを見ただけで、この2人ちょっとこわい!と思っちゃったんです。不良少年なのかな…?と…。

 

12歳という感じがしないんです。大人びてるように見えたんですよね。

 

 大人のゴーディのナレーションでも「テディは、とても無茶な男」「クリスはガキ大将」と語っているんです。

 

 

ただ、そのナレーションが無かったとしても、雰囲気だけで伝わってくるんです。

 

 

それだけ演技が凄いということですよね。

 

 

とくに、クリス。表情も喋り方も、大人と変わらないじゃないか…と。だけど、少年のあどけなさとか、怯えている部分も分かるから凄いですね。

 

 

テディも、とても難しい役のはずなのに違和感が無いんです。

 

 

また、物語では2組に分かれることが度々あるんですが、ゴーディとクリス、テディとバーンに分かれるんです。

 

 

これもまたバランスが良いではないかと。

 

 

強さと威厳があるクリス真面目で弱さを感じるゴーディ

 

 

そして、無茶をするテディ臆病なバーン

 

 

強弱が分かれる組み合わせなので、アクが強く感じることも少ない。

 

 

こういったこともあり、最初はクリスとテディに目が行きますが、途中からゴーディとバーンにも魅力を感じるようになりました。

4人の世界にどっぷり浸かってしまう

最初から最後まで、彼ら4人の世界に浸かってしまうんです。もちろん、彼らがフォーカスされて、他の登場人物もあまりいないためでもあるんですが…。

 

 

だけど、冒険している間の世界は完全に彼らだけのものなんです。

 

 

良いことも悪いことも危険なことも、それすら自分たちのものにして味わっているというか。

 

 

子供同士で遊んだり何かをやるって、こういう感じだったなと思い出せるかもしれませんね。 

 

小さな世界に思えても、いつの間にか自分たちだけの世界が無限に広がってる感じだな

 少年の葛藤と友情が泣ける

ゴーディとクリスは、お互いに抱えていることを泣きながら打ち明けます。

 

 

クリスはまわりの大人に誤解されて信用されず、悪いことはクリスがやったと決めつけられてしまうことに苦しんでいました。

 

 

そしてゴーディは優秀な兄と自分を比べられたり、父親に関心を示してもらえず愛情も注いでもらえないことに深く傷ついていました。

 

 

これを見て、子供の頃って些細なことでも大人の思い込みで勝手に誤解されることがあったよな…と思いました。それを否定したくても聞いてくれないし、信じてくれないことも。

 

 

それだけでも辛いのに、クリスは大人の勝手な先入観にどれだけ振り回されているのかと考えると泣きそうになりましたし、自分の息子に「自分は愛されていない」と思わせるゴーディの父親を憎らしく思いました。

 

 

だけど、2人はお互いに寄り添って話を聞いてあげるんです。

 

 

「女々しいよな」と泣くクリスに対して首を振るゴーディ。「パパは僕が嫌いなんだ」と泣くゴーディに対して「君はきっと大作家になる」と優しく言うクリス。

 

 

大人によって傷つけられた心は大人に癒してもらえないし、2人はそのことを分かっていて、だから、お互いに打ち明けて励まし合っていたのかもしれません。

 

 

この2人の葛藤と優しい友情が泣けました。

 

親友によって、傷ついた心が癒されていたら嬉しいですね

冒険を経て成長する少年達

彼らの冒険は、ただ楽しくてワクワクするようなものではありませんでしたが、だからこそ少年達はいつの間にか成長していたのではないでしょうか。

 

 

自分たちだけで未知の世界に踏み入れて恐ろしい存在にも打ち勝ち、元居た場所へと帰った4人。そこで、クリスやゴーディは、自由な世界に行きたいと思うようになるんです。

 

 

冒険に出るまではこの小さな町が自分にとっての全世界だったけど、戻って来た時に、この場所以外に道はあると気づくんです。

 

 

冒険の途中で、中学に入ってもクリス達と友達でいようとするゴーディに対して、クリスは「自分を落とすな」「俺たちといると、頭が腐る」と言うんです。

 

 

つまり、自分は下にいる人間だと思ってるんですよね。だけど、最後には町を出て努力をし、自分が望む道へと進むんです。

 

 

それはきっと自分の中の世界が広がったからじゃないでしょうか。自分が行ける場所はいくらでもあると気づいたのかもしれません。

 

 

ゴーディも、小説家になれるという夢から目を背けていましたが、大人になった彼は有名作家になっています。

 

 

親の身勝手な意思に振り回されて夢を諦めかけたけど、成長した彼は自分が進むべき道を選んだのです。

 

大人に振り回されずに、自分の道を進んでくれたことが嬉しいな

疑問に思った部分について考えてみる

スタンド・バイ・ミーを見て、疑問に感じたことを自分なりに考察してみようと思います。

なぜテディは父親を尊敬して愛していたのか?

これは、何となく分かるような気がするんです。どんな親でも子供にとっては唯一の存在だし、子供の時ってなおさらですよね。

 

 

ただ、虐待されてもここまで尊敬しているのには訳があるのかな…と。

 

 

テディが言っていた「ノルマンディの勇士」のノルマンディというのは第二次世界大戦で起きた侵攻作戦のことで、歴史上において規模が最大の作戦だったみたいです。

 

 

そんな戦いを経験し、帰って来た父親を尊敬するのも無理はないのかもしれません。それに、優しい父親の面もあるかもしれませんよね…。

 

 

だからこそ、トラウマで精神的に苦しんでいる父親を全力で理解して愛そうとしているのかなと思っています。

テディが危険行為をしていた理由は?

テディは無茶なことをする男の子でした。物語でも、列車が来ているのにギリギリまで線路から離れず、度胸試しをしていました。

 

 

避けられるという確かな自信があったようで、クリスに助けられるとテディは怒ります。

 

 

なぜテディは危険な行為をしてしまうのか?と考えたとき、それも父親の存在が影響してるのかなと。

 

 

命を張って戦争から戻って来た父親を尊敬するテディは、危険な行為がカッコ良いものとして見えていて、憧れているのかもしれません。

 

 

もちろん、性格上の理由もあるかもしれませんが。

 

 

ただ、テディは虐待によって精神的に不安定になっている可能性もあるため、そういった危険な事をするのかな…とも考えています。

なぜクリスはここまで大人びているのか?

クリスは最初から最後まで、皆のリーダーという感じですよね。ゴーディに対しては、本当のお兄さんのようにも思えるほど。

 

 

彼も弟の立場なのに、なぜこんなにも大人びているのか。

 

 

それってやっぱり、頼れる人も、甘えられる存在もいないからでしょうか。父親はアルコール依存。兄は不良グループに属している。

 

 

まわりの大人は、こういった家庭環境でクリスのことを判断する。

 

 

そのため、クリスは無理やりにでも大人にならなければいけなかったんでしょうね。元々の性格が大人っぽいのかもしれませんが…。

 

 

ゴーディを一番気にかけていたのは、本当に弟のように思っていたかもしれないし、クリスにとって彼が心のよりどころだった可能性もあるのかな…と。

ゴーディが帰ろうとしなかった理由は?

物語の後半で4人はヒルに噛まれてしまうのですが、ゴーディのパンツの中にもヒルが忍び込んでおり…それが理由でゴーディは気絶してしまいます。

 

 

彼は目を覚ますものの呆然としていて、その姿を見たクリスは連れて帰ろうと考えるのですが、ゴーディは怖い顔で「帰らない」と先へ進みます。

 

 

本人のナレーションでは「なぜ死体を見たかったのか分からない。だが、たとえ一人でも、私は行くつもりだった」と語っています。

 

 

精神的に相当なダメージを受けたはずなのに、なぜ頑なに帰ろうとしなかったのでしょうか。

 

 

どうしてそこまで死体を見たかったのでしょう。

 

 

個人的にはいくつかの理由があるんじゃないかと思っています。

 

 

一つは単純に目標の達成。

 

 

最初に〈死体を見つける〉という目標を皆で立てていました。そのため、ここまで来たら目標を達成してやろう、見つけてやろう、という思いがあったのでは。

 

 

引き下がれないというよりは引き下がりたくないと思ったのかもしれません。

 

 

二つ目は父親を見返すこと。

 

 

ゴーディの父親は、兄ばかりに注目して未だにゴーディを構おうとしません。だから、そんな父親を見返すためにも、どうしても死体を見つけたかったのではないでしょうか。

 

 

死体を見つけたと通報することで有名になり、父親の関心を自分に向けることが出来ると思っていたのではないかと考えてます。

 

 

「自分だって出来るんだ」と思い知らせたかった可能性もあるかもしれません。

 

 

そして最後の理由は自分の殻を破って成長するため。

 

 

ゴーディはずっと優秀な兄と比べられ、劣等感に苛まれていました。また、文才があるのに父親にも褒めてもらえず、作家になることも諦めかけていました。

 

 

そのため自信を持てずに殻に閉じこもったまま過ごしていましたが、このタイミングで自分の殻を破りたい衝動に駆られたのかもしれません。

 

 

内向的で自信が無い自分を変えて成長するため、無意識に大きな挑戦に挑もうとしていたのかなと考えています。

<終わりに正直な感想>勇気を貰えるけど厳しい現実に辛くなる

スタンド・バイ・ミー」は、多くの人に勇気を与えたり、懐かしい記憶を思い出させてくれるかもしれません。

 

 

ただ、厳しい現実も突きつけられるので、晴れやかには終われないな…と。

 

個人的には、勇気と辛さを残す作品だと感じました

 

幸せになっているはずの主人公に対して、両親に関心を示してもらえたのか、愛されていると感じられるようになったのか考えてしまって。

 

 

クリスだって自分に進みたい道を見つけて奮闘していたはずなのに…という気持ちも出てきてしまいます。

 

 

テディと父親の関係もどうなったのか気になります。父親の精神がなんとか安定して、テディに愛情を注いでいてくれたら…とも思いますが、最後のナレーションの説明を聞くと、それは難しかったのかもしれません。

 

 

子供の時の傷とかトラウマって大人になっても消えないことが多いと思うので、とても気になってしまいました。

 

でも、また見たくなる作品だと思う!

 

少年たちが苦しんでいるシーンは辛くなりますが、皆が笑っていたりふざけているシーンは好きなので、何度も見ようと思っています。

 

 

それでは、今回はこれで終わろうと思います。最後までご覧いただき、ありがとうございました。