引用:「メッセージ」公式 facebook
Arrival Movie - Never stop learning. #NationalSTEMDay https://paramnt.us/WatchArrival | Facebook
どうも、SFは少し苦手な夏夜風です
SFは音も大きいしスケールも大きくて疲れるな…!
私の中のSFは、スケールが大きくて、音もすごくて、争いもある…というイメージがあって、見るのには気合と勇気が必要なんです。
そんな私が今回見たのは「メッセージ」。
最後まで見て驚きました。
この作品はSFのイメージを覆してくれて、なおかつ繊細な自分にとって相性の良い映画だと感じたんです…!
もっと早く鑑賞しておけばよかった…(笑)
今回は感想と少しの考察を語っていきます。
ルイーズの決断や、個人的に気になったシャン上将についても少し考察しています。全然考察できてなかったら笑ってあげてください(笑)
考察だけで良いという方がいましたら、目次から飛んでもらえると嬉しいです!
※感想部分はネタバレなしですが、考察ではネタバレがあるのでご注意ください!
~作品紹介~
<公開日>
●2017年5月19日(日本)
<監督>
●ドゥニ・ヴィルヌーブ
<キャスト>
●エイミー・アダムス (ルイーズ 役)
●ジェレミー・レナー (イアン 役)
●フォレスト・ウィテカー (ウェバー大佐 役)
●マイケル・スタールバーグ (ハルペーン捜査官 役)
…他
《美しさと繊細さ度》
★★★★星4
《SFのイメージが変わる度》
★★★★★星5
《おすすめ度》
★★★★★星5
~あらすじ~
物語は言語学者のルイーズと、その娘の回想から始まります。ある日、巨大な宇宙船が世界各国に降り立ちます。
船の中には地球外生命体が2体いて、ルイーズは彼らとの意思疎通を試みることに。物理学者のイアンと共に「地球に来た目的」について問いますが、その答えに世界が混乱します…。
彼らが地球にやってきた目的や、ルイーズの娘の存在…。謎を多く残しながら物語は進んでいきます。
「メッセージ」の注目ポイント
- 繊細さんにもオススメ出来る
- SF映画のイメージと概念を覆す作品
- 作りこまれた物語
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- SF映画に挑戦してみたい人
- 壮大で美しい物語を見たい人
- 心に残る映画を見たい人
ストーリーの感想
前から「メッセージ」が気になっていて見たいな…と思っていましたが”SF映画”というのが引っかかって手を出せませんでした…。
SFが嫌いというわけではないし見ると楽しめると思うんですが、壮大なスケールがこわくなったり疲れてしまうので、避けてきてました。
しかし「挑戦だ!」と思って見ると「早く見ておけばよかった…!」と思えるほど素晴らしい…。
私のように「SFが気になっているけど見るのがこわい」という方や繊細さんにオススメ出来るSF映画だと個人的に思っています…!
そして、SF映画に抱いているイメージや概念がガラリと変わってしまいます…。
SFのイメージと概念を覆す映画
私の中のSF映画は、とにかく壮大で色々な音や情報が混ざり合って、混乱しやすいもの…というイメージでした。
でもこの映画はそのイメージをガラッと変えてくれました…。
確かに壮大なスケールで非日常を感じますが、絶妙な静けさと慌ただしくないストーリーが心地よい…。
世界が混乱して争いもありますが、全てニュースからその情報を得るという感じで心のダメージも少ないんです。
想像していたSF映画とは違って、静かで他にはない不思議な空気感があって、落ち着いて鑑賞出来ました。
激しいシーンが無いのが、余計に引き込まれていくようでした。
恐いと感じるはずの地球外生命体<ヘプタポッド>にも途中から愛着が沸いてきて…。
だけど、未知への恐怖と彼らに対する偏見のようなものもあって、ドキドキしながら見てましたね。
音や景色に癒される瞬間もあって「まさかSF映画で落ち着けるとは…」と思っていました(笑)
他にもこういったSF作品があるかもしれませんが、個人的には概念やイメージが変わったし、本当に不思議な映画だと感じました。
何より物語の作り方が巧みで、すごいの一言です…。
巧に作りこまれた物語
物語が巧みに作られているなぁ…と、見終わったあとに凄く感じていました。
まず”音楽”も作りこまれていて、とくにエンディング曲はこの不思議な世界観を魅力的にしてくれて、かなりお気に入りです。
そして何よりも凄いと感じたのは物語の構成です。
人間の”思い込み”とか”先入観”を上手に利用した作り方というか…。言うとネタバレになるので言いませんが…。
物語が1歩前進していっているようで、もっと謎は深まっていって…最後までもどかしい気持ちにさせられたけど、その分、最後の感動と興奮がすごくて満たされた気持ちです…。
こういうのを「作りこまれている」って言うのかな
正直、登場人物達の行動や物語の展開は予想出来る部分もあったのですが、たぶん大事なのはそこじゃないんですよね。
主人公たちがどんな決断をするのか、真相は何なのか…
そういった所に大きな謎が隠されていて、一番大切な部分なんだろうと思います。
そして、難しくて複雑な映画だったから100%理解できていないと思いますが…そんな私も考察をしてみます…(笑)
考察 ※ネタバレ注意
「メッセージ」を途中まで見ていて「これ理解出来るかな?」とかなり不安だったのですが(笑)
感じること、思う事、自分なりに考えたことが出てきました。
ここから自分なりに考えたことを語っていきます。
私の場合、考察になっているか分かりませんが…(汗)
※ここからネタバレを含んでいるのでご注意ください。
ルイーズについて
まず最初に見た時、ルイーズは自分の娘を亡くしたんだと思っていて…それにしてはあまり気にしていないようにも見えて。
あと娘と接するルイーズの表情が寂しそうで、思い悩んでいるように見えたのも気になっていました。
でも、真相を知って納得ですね…最後まで気が付かなくて「なるほどな…!!」って興奮していました(笑)
ルイーズは元々そういった力があるのかな…?と思ったんですが…
ヘプタポッドの文字言語を理解していくことで彼らの”時間の観念”も理解して、未来が見えるようになった…ということなんですかね。
なんで文字言語を理解すると、時間の観念も分かるんだ…?
これはイアンとルイーズの話にヒントがあるのかな。
イアン「外国語を学ぶと考え方が変わるって」
ルイーズ「つまり”思考は話す言語で形成される”と」
イアン「物の見方にも影響してくる」
引用:「メッセージ」
ルイーズはヘプタポッドの言語を学んだから彼らの思考や物の見方に影響を受けたということになるんでしょうか。
そして…未来を見たルイーズは自分たちの娘が先に亡くなってしまう事を知りながら、イアンと結婚することを決めます…。
別の道を選べたかもしれないけど彼女は娘のハンナと出会うことを決めたんですよね。
娘の死からは逃れられないけど、ルイーズとイアンが離婚する未来は避けられるかもしれないし…。
この会話がヒントだったりするのかな…と思いました↓
ルイーズ「イアン、この先の人生が見えたら選択を変える?」
イアン「自分の気持ちをもっと相手に伝えるかも」
引用:「メッセージ」
このイアンの言葉を聞いたルイーズは、もっと自分の気持ちを伝えることで別れを回避出来るかもしれない、もしくは別れたとしても一緒にいる時間を大切に出来ると思ったのかもしれません。
伝え過ぎたせいで別れることになった…ということもあるかもしれませんが…(娘が死ぬことを伝えたことが理由で別れてしまったとか)
シャン上将について
ヘプタポッドの文字言語を理解して未来を見たルイーズでしたが、シャン上将も同じような感じだったのでしょうか。
ヘプタポッド達が去った後の祝賀会でルイーズとシャン上将が出会い、こんな会話をしてましたよね。↓
シャン上将「私を説得した、君が世界を一つにしたのだ。私の携帯に電話することでね」
ルイーズ「でも番号を知りませんわ」
シャン上将「(自分の携帯を見せて) 今、知った。どう繋がるのか分からないが、今日番号を見たかったんだろう?」
引用:「メッセージ」
これが本当に未来に起こることだとして、どうしてシャン上将は”この時”に電話番号を見せたのか。
なぜ、ルイーズが番号を見たかったのを知っているのか…。
それは彼も文字言語の解読を進めていくうちに時間の観念を少しだけ理解していたから…?
つまりシャン上将もほんの少しだけ未来が見えていて、祝賀会で彼女に電話番号を見せる必要があると知っていた。
そして、妻の最期の言葉をルイーズに伝えた。(必要だから)
みたいなことなんですかね(思考停止)
全然違ってたら申し訳ないです…違い過ぎてモヤモヤさせたら申し訳ないです…(汗)
<まとめ>メッセージと謎を残した映画
最後まで見て「なるほど!」とはなるんですが、やっぱり難しい話だから全てを分かることは出来ませんでした。
色々なメッセージが込められていると思うんですが…何度も見たら少しづつ理解していけるようになれるんですかね…。
深いメッセージと謎を残す映画だったと思います。
もっと語りたいこともあったけど、まとまらないしキャパオーバーなので止めます(笑)
SFが苦手な人でも見られる作品だと思うので、気になる方はぜひ見てください…!
長々と語りましたが、今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました!