《感想》ネタバレなし「白雪姫と鏡の女王」強さと愛を知った白雪姫の新しい物語
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どうも、魔法の鏡を使ってみたい夏夜風です
小人たちが気になる夏猫だ!
童話を題材にした映画って多いですよね。
最近だとプライムビデオで見られる「シンデレラ」とか。
なぜか、そういった作品を今まで見たことがあまり無かったんですけど…気になって鑑賞して見ることに。
今回私が選んでみたのは「白雪姫と鏡の女王」です。
意地悪で身勝手な女王に閉じ込められた白雪姫が、城を飛び出して恋をしたり強くなったりしていて…。
笑えるし、どんどん変わっていく白雪姫を見守りたくなる作品でした。
残酷なシーンとか辛いシーンはないから純粋に楽しめます。ただ、アクションシーンが結構あるから苦手な人はちょっと疲れちゃうかも(汗)
でも、エンドロールまで楽しめる映画です!
~作品紹介~
<公開日>
●2012年9月14日(日本)
<監督>
<キャスト>
●リリー・コリンズ
…他
《衣装がステキ度》
★★★★★星5
《世界観にハマる度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★星4
~あらすじ~
白雪姫は両親を失い、継母である意地悪な女王に幽閉させられていましたが、18歳の誕生日を迎え、外の世界へ足を踏み入れます。
そこで出会ったのは貧しい国民たちと、王子アルコットでした。2人は惹かれ合いますが、女王は王子の財政を狙って結婚しようと企んでいたのです。
白雪姫が邪魔になった女王は彼女を殺すことを決めますが、難を逃れ、森で出会った七人の小人たちに剣術を学んでいき、女王と戦う決意をします。
「白雪姫と鏡の女王」の注目ポイント
- エンドロールまで楽しいし面白い
- 女王含めてみんな可愛い
- 衣装や世界観がとにかく素敵
- 可憐な白雪姫が強くなっていく
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- 童話ファンタジーが好きな人
- ハッピーな物語を見たい人
- 一味違う童話を見たい人
登場人物
可憐で美しい白雪姫。母と父を亡くし、継母に意地悪をされる日々を送ります。しかし、外の世界へ飛び出した彼女は、少しづつ勇気ある女性へと変化していきます。
意地悪で身勝手な女王。お金を使い込み、財政難に陥らせ国民を貧しくさせています。
魔法の鏡を使ってすべてを自分の思い通りにしようと企みます。
へんてこだけど意外と強い他国の王子。白雪姫に恋をしますが、女王によって結婚させられようとします。
白雪姫が森で出会う小さな七人。個性が豊かでいつも賑やか。寂しい過去を抱えた彼らは、盗賊として生きています。
しかし、白雪姫と関わっていくことで少しづつ彼らの心が変化していきます。
ストーリーの感想
楽しそうな映画だったので力を抜いて気軽に見てみたんですが、予想以上に面白かったです!
エンドロールまで楽しく見られて、良い時間を過ごせたな~という印象。
エンドロールのインドっぽい歌が癖になります!一度聴いたら、頭の中でグルグルと曲が流れます…(笑)
白雪姫を演じたリリー・コリンズの声も良いから、インパクト大でした!
ストーリーが面白くて楽しくて笑えるから、個人的には暇になる隙がないなと思いました。
そして何より、みんな可愛らしくて愛着がわいてくるし、衣装もとにかく素敵で世界観にどっぷりハマりました。
詳しく語っていきます↓
女王を含め、登場人物が可愛らしい
私的に「このキャラ嫌!」って思う人がいませんでした。
一番、憎らしいはずの女王でさえ可愛く見えてくるという…(笑)
白雪姫もへんてこ王子も、七人の小人も女王も、愛着がわいてきました。
とくに白雪姫は何度も「かわいいっ」ってなってたし、横顔とか寝顔とかきれいだし…!意外と強い姿を見られたのも良かった所です…!
あと、女王の一番かわいいと思った所は、結婚式のときに少女みたいにワクワクしてたシーンです。(笑)
女王にもかわいい一面もあるんだな!(笑)
7人の小人は、本当に個性が豊かで得意な事も性格も色々でした。
童話とは違って、みんな盗賊なんですよ。だから最初はちょっとこわい(笑)
あと、女王の側近のブライトンも、憎らしいようで…結局憎めない!っていう感じで。
王子は最初から頼りなさそうな雰囲気だし…でも意外と戦えてたり…?(笑)
個人的に一番怖いなぁと思うのは、魔法の鏡ですね…ちょっと不気味な雰囲気がありました…。
衣装がとにかく素敵
ドレスやかわいいものが好きな方は、衣装や世界観に目が行くと思います。
おとぎの世界だしファンタジーだから現実離れした世界観なんですけど、やっぱり素敵なんですよね。
とくにお気に入りなのが、女王のお部屋と白雪姫のお部屋。
白雪姫の部屋は少ししか出てこないけど、かわいかった…!
もっと見たかったです…。
あと衣装も素敵!
舞踏会とか結婚式のみんなの衣装が、個性的&かわいくて、ワクワクしちゃいました。
衣装を手掛けたのは、日本人の石岡瑛子さんなんですね…。
私は知らない方だったんですが、エンドロールで「石岡瑛子へ捧ぐ」って書いてあって、驚きました。
ドレスとして本当にきれいな衣装もあれば、色も派手で個性的な衣装もあるから、見ていてかなり楽しめます。
白雪姫の成長とかっこよさ
最初の白雪姫は、おとなしくて弱い女性という感じでしたが、少しづつ変化していくんです。
外の世界へ飛び出して、色々なことを知って色々な人と出会って、強くなっていくんですね。
意外とタフで王子よりも勇敢だけど、優しさも可愛さも消えてないのが良かった。
最初は自信が無くて、か弱いお姫様だったけど、小人たちから戦うすべを知って雰囲気がガラッと変わるのが素敵でした。
かっこいい衣装を着て、派手に戦うシーンもあって新しい白雪姫の物語って感じでした。
とくに最後のシーンはスカッとするしかっこいいから、見てほしいです…!
可愛くて優しくて、でも賢くて強い…憧れますね
そういう人になれたらいいな!
<まとめ>戦えることを知った女性は強い
自分には力が無いと思っていた白雪姫も、戦う術を知って強くなっていました。
元々、芯がある女性だったと思いますが、小人たちから戦術を学び、女王に立ち向かうことが出来ていました。
立ち向かっていくにはまず、自信も持たなければいけませんね…!
子供向けで笑える映画だけど、意外と人に勇気を与える作品かもしれません。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!
《感想》ネタバレなし「オンネリとアンネリのおうち」子供の夢を叶えてくれる優しくてかわいい映画
引用:「オンネリとアンネリのおうち」公式サイト
どうも、秘密基地が欲しかった夏夜風です
狭い場所なら秘密基地になる夏猫だ!
子供の時って、自分達だけの秘密の場所に憧れませんでしたか?
大好きな友達と素敵なおうちで暮らすなんて夢みたいなんですけど…。
そんな子供心を叶えてくれるような映画「オンネリとアンネリのおうち」を今回は語っていこうと思います。
2人の少女が親に内緒で、秘密のおうちに住むことになるんですが…。
可愛らしい2人や、素敵なおうち、不思議なおばあさんなど、魅力たっぷりの作品です。
子供はもちろん、繊細さんにもおすすめ出来る映画です。
~作品紹介~
<公開日>
●2018年6月9日
<監督>
●サーラ・カンテル
<原作者>
●マリヤッタ・クレンニエミ
<キャスト>
●アーバ・メリカント (オンネリ役)
●リリァ・リフト (アンネリ役)
●エイヤ・アフボ (バラの木夫人)
●ヨハンナ・アフ・シュルテン (ウメ・ボーシュ役)
…他
《癒される度》
★★★★★星5
《魔法にかかる度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★★星5
~あらすじ~
舞台はフィンランド。仲良しのオンネリとアンネリは「正直者にあげます」と書かれた封筒を拾います。
中にはお金が入っており、そのお金を使ってバラの木夫人という女性からおうちを買うことになりました。
おうちはとても素敵。魔法が使える隣人さんもいて楽しい2人暮らしをしていましたが、ある日泥棒が忍び込んできて…。
「オンネリとアンネリのおうち」の注目ポイント
- 子供も大人もワクワク出来る
- フィンランドの魅力がいっぱい
- 魔法にかかる
この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます
- 家族で映画を見たい人
- フィンランドに興味がある人
- 子供のストーリーが見たい人
登場人物
オンネリとアンネリはとても仲良しで、おうちを買ってからは喧嘩することなく、日々を過ごします。
アンネリは親が離婚しており、母と父の家を行き来しています。オンネリは大家族で、両親に関心を向けられません。
2人におうちをあげた不思議なおばあさん。優しくて、着ている服もとても素敵で、不思議な魅力がある女性です。
2人のおうちには、気難しそうな女性や魔法が使える姉妹の隣人さんがいます。
ぶっきらぼうでちょっと怖い隣人さんには悲しい過去があるよう…。魔法が使える姉妹は、オンネリとアンネリに興味津々です。
ストーリーの感想
フィンランドの児童文学が原作の映画「オンネリとアンネリのおうち」。
ドキドキしながら見てみると…もう、魔法にかけられた感じ(笑)
2人が可愛いのはもちろん、暮らしのシーンがとても可愛らしくて。
大人っぽいオシャレな生活をしていて「私も加わりたい!」と思ってしまったり…(笑)
フィンランドの魅力とオンネリとアンネリの可愛さが、子供から大人まで魅了してくれると思います…!
子供も大人も癒されてワクワクする映画
元が児童文学ということもあって、子供向けの作品だなと思ったんですけど、大人でも楽しめる映画なのは間違いないと思います…!
というか、子供の時の夢が叶っている感じがしてワクワク出来たんですよね。
オンネリとアンネリが自分達だけのおうちで暮らすんですけど、そこが秘密基地っぽくて良い…。
内装もインテリアも素敵で、かわいいものが好きな人にも見てほしい映画だと感じました。
子供向けの家だけど、大人でもときめくような空間でした…!
子供に見せられないような場面もとくにないし、家族で楽しむにも十分な映画です。
オンネリもアンネリも親に構ってもらえないっていう寂しい場面はあるんですけど、それを吹き飛ばすように2人だけの生活を楽しんでいて、見ていて平気でした。
最後はハッピーエンドだし、2人の優しい気持ちや、大人の恋心、おばあさんの不思議な魔法が、とても素敵な作品でした。
フィンランドの魅力もいっぱい
2人のおうちは内装とかインテリアが素敵なんですけど、やっぱり北欧スタイルなのかな?と思いました。
とくに壁紙とか!遊び心あるカラフルな感じで、ときめきました。
あと、この作品では夜があまり出てこないんですけど、それは白夜だからなのかな?とも。
白夜は太陽が沈まない現象のことらしいんですけど、ちょうど映画の中の時期って白夜のタイミングっぽいんですよね。
全然明るい時にオンネリとアンネリが寝てるからフィンランドっぽいって思ったな(笑)
あ、あとオンネリとアンネリの服装も素敵でした…!
フィンランドの服も色彩が素敵で好きな人は多いと思います。2人の場合、子供らしい可愛らしさもあって余計に素敵に見えました…。
映画の中の景色も素敵で「私もここで暮らしてみたい」とか思ったり、じっくり妄想したりもしました。(笑)
魔法にかけられる
この映画はファンタジー要素があって、魔法が使える姉妹が出てくるんです。
姉のノッポティーナと妹のプクティーナは、名前の通り(?)姉は背が高くて、妹は少しぷくっとしているんですよね。(笑)
この2人の服装やおうちも素敵なんですけど、何より不思議な植物や金の卵を産むニワトリ、オッドアイで毛色が赤の猫とかが魅力的。
2人が育てている植物は、花の中にベルがあるものや風船の花、風車の花…とか素敵な物ばかり。
こういうのが好きな人は、魔法にかけられたようにワクワクすると思います。(笑)
それだけじゃなく、可愛らしいオンネリとアンネリに癒しの魔法もかけられたり…。
この世界観にどっぷりハマる人もいるはずです…!
<まとめ>子供の夢を叶えてくれて、同時に癒してくれる映画
この映画は、子供の頃の夢を叶えてくれるような作品だと思います。
自分達だけの家とか、大好きな友達との生活とか…。憧れていたことが目の前にあって、ワクワク出来ました。
あと、上では書いてないんですけど、個人的にこわそうな隣人さんにも注目して見てほしいです。
悲しい過去を持っている女性なんですけど、見ている側が暗い気持ちになることもないし、少しづつ雰囲気も変わっていくので優しく見守ってほしいです。
あと、悪いことをする大人も出てくるんですけど、なんか可愛らしいキャラクターなので癒されました。(笑)
続編もあるので、見たらまた感想を語りたいと思います…!
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!
《感想》ネタバレなし「シンクロ・ダンディーズ!」小さな笑いと勇気を与えてくれるおじさん達。
©SWM FILM COMPANY LTD 2018
どうも、泳げない夏夜風です
水が苦手な夏猫だ!
最近、日本の作品が続いていたので…。
今回は海外の作品を見たいと思い、前から気になっていた「シンクロ・ダンディーズ!」を鑑賞して見ることに。
実話をもとにした映画なのですが、コメディというよりは人間ドラマ感のある作品でした。
でもクスっとくる所もあるし、最後は感動的だし、映画としてまとまった終わり方なのかな?という印象がありました。
~作品紹介~
<公開日>
●2019年9月20日(日本)
<監督>
●オリヴァー・パーカー
<キャスト>
●ロブ・ブランドン (エリック役)
●ジェーン・ホロックス (ヘザー役)
●ジム・カーター (テッド役)
●ルパート・グレイブス (ルーク役)
●ダニエル・メイズ (コリン役)
…他
《笑える度》
★★★星3
《勇気をもらえる度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★星3
~あらすじ~
主人公のエリックは会計士として優秀ですが、他人と上手にコミュニケーションがとれなかったり妻や息子と向き合うことが出来ません。
そんな時、彼がいつも通うプールでシンクロチームをしている中年男性たちに誘われ、チームに参加することに。
世界選手権を目指して練習を重ねていきますが、それぞれの問題が立ちはだかることになります…。
「シンクロ・ダンディーズ!」の注目ポイント
- 個性的な表現と人物
- 小さな勇気をもらえる
- 歳をとることは悪い事じゃない
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- 頑張る姿を見るのが好きな人
- 誰かを応援したい人
- 葛藤に立ち向かう物語を見たい人
登場人物
妻や息子と良い関係が築けず、悩んでいたところシンクロチームに誘われ参加します。
シンクロチームに熱中してしまい、妻とも息子とも向き合わず、仕事もおろそかになってしまいます。
妻のヘザーは地方議員をしています。エリックの行動に理解が出来ず悩みます。
息子のビリーも父を冷めた目で見ており、仲が悪い両親を心配しています。
シンクロチームはエリックを含めて8人が参加しています。どの人も個性があり、それぞれの問題を抱えています。
喧嘩することもありますが、お互いを支え合いながら世界選手権に向けて練習します。
ストーリーの感想
予告を見た時、笑えるコメディ映画なんだな~と思っていたんですけど、意外と人間ドラマ系だと思いました。
笑えるところもあるけど、それぞれの問題や葛藤もあって人間ドラマ寄りのコメディかな?と。
あと、ストーリーが”中年男性達が目標に向かって頑張る”というものなので、若い人より同じ年代の方が共感出来たり理解できるのかな?という印象がありました。
個人的には勇気をもらえる内容だとも感じます。
ただ、予想出来る内容だと思うのも正直な感想で…。
「撮り方や表現の仕方が面白い」という良さや「実話を基にした」という興味深さがあるから、最後まで見られたかなと…!
もちろん良いポイントもあるので語っていきます…!
個性的な撮り方や登場人物が面白い
個人的に映画の撮り方とか表現の仕方が面白いと感じました。
私は映画に詳しくないので、こういう撮り方は普通だよと思われるかもしれませんが…(汗)
最初のシーンで、エリックがプールに潜った時にチームのみんなが彼を手招きするように手を動かしてたんですけど、それがなんか面白くて。
みんなエリックをチームに誘ってるってことなんだなとニヤニヤしちゃって(笑)
あまり詳しく言うとネタバレになるのがこわいので伏せますが、撮り方や表現の仕方が面白くて良いなと感じました。
あとはやっぱり個性的な登場人物も良い。
盗みをしてしまう男性や、人前に出ることが苦手な人、離婚など別れを経験した人がいてそれぞれ悩みを抱えているんです。
でも、その悲しみが全面的に出てくるわけじゃなくて、それぞれの明るい部分や個性的なところがしっかり映されていて、変に暗くなることもありませんでした。
ただ、中にはチームなのに全然存在感が無い人もいて、そこはちょっと残念だったかな…と。
小さな勇気を与えてくれる
この映画は中年男性達が2度目の青春を謳歌しているんですが、その姿に小さな勇気を貰える気がします。
シンクロチームにいる人たちは葛藤や悩みを抱えてるし、世界選手権という大きな舞台に後ずさりすることもあるんですけど、それでも目標をもって日々を一生懸命過ごすんです。
そういう姿を見ていると「自分も目標や生きがいを持って日々を過ごしたい」と思えるようになってきて。
熱中できることがあるって良いなって思えるんだよな
とくに、シンクロチームにいるコリンという人物が、人前に出ることが苦手なんですけど、個人的にその気持ちが分かるんです…。
私も本当に人前に出て何かするのが苦手なんですけど、でもコリンが頑張って皆と世界選手権に出ていたのが、勇気を貰えたんですよね。
これはもしかしたら中年男性が一番勇気をもらえるのかな?とも思えますね。
年齢を重ねるって悪い事じゃないなと思える
勇気をもらえる他に「年齢を重ねるって悪い事だけじゃない」って思えました。
やっぱり若い時じゃないと出来ないことがあったり、そう思う事ってたくさんあると思うんですけど…。
でも逆に歳をとってからの方が出来ることもあるのでは…?って考えたんですよね。
エリックが自分や家族と向き合っていくきっかけになったのも、中年男性がやっているシンクロチームに誘われたからで…。
中年男性じゃなければ誘われなかったかもしれないわけで…。
そういうのを色々考えると年齢を重ねてからの方が出来ることもいっぱいあるかもしれない!って思えてきたんですよ。
私は20代でまだまだ子供だけど「今しか出来ないことをやらなきゃ!」って焦ることも不安になることもあるんですけど…。
そんなに焦ったり急がなくていいや
って切り替えられました。これはマジです。(笑)
今やりたいことに向き合えば良いんですよね
<まとめ>おじさんの頑張りを応援したくなる映画
おじさんや、おじいちゃんたちが活躍する映画って結構あるのかもしれませんが、この作品は微笑みながらおじさん達を見守れる映画でした。
時には笑えるし小さな勇気もくれるし、最後はちょっと感動的で…映画らしい終わり方だったな!という印象もあります。
おじさんたちの挑戦はすごく大きなものだと思ったし、世界選手権に出ているシーンはドキドキしました。
私と同じような繊細な方は、ちょっとだけ暗いシーンや緊張する場面が辛いと感じるかもしれませんが、最後はスッキリと笑えて終わるので、大丈夫じゃないかなと思います!
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!
《感想&結末の考察》後半ネタバレ「マダムとおかしな晩餐会」嘘と勘違いから始まる悲しい恋
引用:「マダムのおかしな晩餐会」公式サイト
どうも、晩餐会って疲れそうだなぁ…と思う夏夜風です
美味しいものが食べられるなら、行きたいけどな!
今回、タイトルで惹かれて鑑賞した「マダムとおかしな晩餐会」について、語っていきます。
内容はタイトルの通り、普段と変わらない晩餐会が開かれるかと思いきや、あることからメイドのマリアがお客として参加することになり、”おかしな晩餐会”が始まります。
全体的にコメディではあると思うんですけど…
ちょっとした差別的な発言や自虐なども含まれているし、お金持ちならではの苦悩や葛藤も描かれているので、人によっては笑えない…かも…?
個人的には主人公のメイド・マリアと、彼女が恋に落ちる相手・デビットとの”すれ違い”が辛かった…。
ある意味、予想出来る終わり方かな…?とも思うけど、見る人によって結末が変わりそうなので、個人的に考えることも語っていきます…!
~作品紹介~
<公開日>
●2017年11月22日(フランス)
<監督>
●アマンダ・ステール
<キャスト>
●ロッシ・デ・パルマ (マリア役)
●トニ・コレット (アン役)
●ハーベイ・カイテル (ボブ役)
●マイケル・スマイリー (デビット役)
…他
《笑える度》
★★星2
《恋を応援したくなる度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★星4
~あらすじ~
パリで暮らす夫婦アンとボブは、友人12人を家に招待してディナーをする予定でしたが、ボブの息子がやってきたことで13人になってしまいます。
アンは「13は不吉」だと言い、急遽メイドのマリアが14人目のお客になることに。目立たないようにするはずだったマリアは、緊張のあまりワインを飲み過ぎてしまいます。
その勢いもあり下品なジョークを披露しますが、その場にいた紳士に気に入られて、2人の関係が始まるのですが…。
「マダムのおかしな晩餐会」の注目ポイント
- 純粋で真面目なマリアの変化
- 色々な事情を抱えるアン
- 見る人によって変わる結末
この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます
- もどかしいロマンスコメディを見たい人
- 恋を応援したい人
- お金持ちのダークな部分が気になる人
登場人物
マリアは長い間アンとボブの家でメイドをしていますが、ある日アンに頼まれてお客としてディナーに参加することに。
緊張からお酒が進み下品なジョークを言ってしまうものの、その場にいたデビットに気に入られ、マリアも彼に惹かれていきます。
また、マリアは「デビッドは自分がメイドだと知っている」と、勘違いしてしまいます。
アンはボブの年の離れた2人目の妻。子供もいますが、心も体も満たされておらず、お金と人に囲まれても寂しい思いをしていおり、不倫をしてしまいます。
お金と人と家族に恵まれて幸せそうに思える夫・ボブは、お金に困っており、絵画を売り渡そうとします。フランス語の先生と怪しい雰囲気も。
おかしな晩餐会に招かれたお客の1人、デビッド。
スティーブンに「マリアは両シチリア王家の末裔」だと嘘をつかれて、マリアに興味を持ち始めます。ディナーの最中も、下品なジョークを言うマリアに惹かれていましたが…。
ストーリーの感想と考察
予告の動画を見た時、コメディ要素が強めなのかな?と思って何気なく見てみたのですが…
意外とダークな部分も多くて、人によってはあまり笑えない…ってなるかもしれないと思いました。
笑えないっていうのは、つまらないとかじゃなくて心が落ち込むような感じ…(個人的な感想)
《笑える度》を「星2」にしたのも、それが理由です(汗)
でも、明るくて素直で可愛らしいマリアに救われたり、クスッと出来る部分もあったので、最初から最後まで辛いわけではないです!
恋によって変化するマリアを応援したくなる
アンの友人だと嘘をついて、お客としてディナーに参加することになったメイドのマリア。
だけど、参加するのは本人の意思ではないし「嘘をつきたくない」と訴えながらも、雇い主であるアンに頼まれて、嫌々参加することになったマリアは少し可哀想でした。(笑)
結果的に、英国紳士のデビッドに興味を持たれて2人の関係がはじまるのですが…。
最初はメイドとして真面目でルールを守る素朴なマリアだったのが、デビッドに惹かれていくことで少しづつ変化するように。
きれいにメイクをして、仕事の最中も上機嫌だし、時にはアンのドレスを無断で着てしまったり…。
個人的には、こうやって変わっていくマリアが愛おしくなりました
だけど、「マリアが王家の末裔だと思っている」デビッドと、「デビッドは自分がメイドだと知っている」と思っているマリアのすれ違いが…辛い…。
マリアが幸せになってくれるのかが不安で、見ている間そわそわしちゃってました…。
こんな風に、主人公や登場人物の恋愛の行く末を見守りたい人におすすめ出来る映画かな?とも思います。
もう一人の主人公・アンが抱える事情
アンは、美人で裕福で夫も子供もいる完璧な女性。という感じがするのですが…。
彼女なりに葛藤や悩み、不満、嫉妬などを持っているんです。
お金持ちの夫がいても年齢差があるために、”相手にされない” ”体も満たされない”という気持ちがあって、いつも不満げ。
そのため、不倫をしてしまうんです。
でも、不倫をしても気持ちが軽くなったり、心が満足する…というわけでも無さそうで。
とにかく何かが不満なんだろうな…
あまり大きな声では言えませんが、個人的にアンはあまり好きではありません…(汗)
理由はアンが差別的で人を下に見ているから…でしょうか。
特に「フィリピン人をディナーに呼べない」と言っているシーンには結構ビックリしました。
あと、デビッドに夢中になるマリアに対して不満げで当たりが強いのが辛かった…。
「自分は女性として満たされていないのに、顔も良くないし地位も下のマリアがどうして愛されるのか?」という嫉妬があるんだと思います。
明らかに、自分の方がマリアより容姿も立場も上だと思っているんですよね…。
自分より格下のマリアが幸せそうにしているのが許せないのかな…
見る人によって意見が変わる結末(後半ネタバレ有り)
この映画の結末は、見る人によって変わるようになっています。
マリアの表情を見て、ハッピーエンドなのかそうじゃないのか…色々考えることが出来ます。
個人的にはハッピーエンドだと思いたい…。
その理由を下で語っていきます。
↓ここから、結末のネタバレなのでご注意ください。
最終的にデビッドとの恋は終わったと悟るマリアが、ここから去ることを決意して屋敷を出て、映画は終わるんですが…。
個人的には、マリアが進む先にデビッドの姿があった…みたいな結末なのではないかと…!それを望む…。
理由は、屋敷を出たあとのマリアの表情が「信じられない」という気持ちと「幸せ」という気持ちを表しているような気がして。
メイドという立場を捨てたマリアを、デビッドが迎えに行ったのではないかな…と。
でも、メイドの縛りから解放されたマリアの心情を表している気もするよな…
ここが意見が分かれるポイントですよね。
もう一度見てみると「まだ現実を受け止めきれないけど、どこか心が満たされている」みたいな表情にも見えるし…。
それと、アンがデビッドに真相を伝えるシーンで、彼はそんなに驚いてないしショックを受けてなさそうに見えるのも気になるんですよね…。
伝えている時の会話は聞けないようになっているから、本当にアンは真相を伝えたのかも気になるし…。
真相を知ったデビッドが、それでも愛しているからショックを受けなかった…とかなら納得だけど…
身分の差みたいなのを捨てて、2人は幸せになったと信じたいです…。
<まとめ>差別や格差にショックを受けながらも主人公を応援したくなる作品
「マダムのおかしな晩餐会」は個人的に嫌いじゃないけど、明るくなりたい!という時にはあまり見れない映画かな…と。
ダークな部分が結構あるんで、気を抜いているとグサッとくることも(笑)
だけど、マリアの恋を応援したくなるのは変わらないから、そういう作品が好きな人におすすめ出来ると思います。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!
《正直な感想》ネタバレなし「モネ・ゲーム」狡猾だけどちょっとおバカな主人公のお話
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どうも、絵画のことはよく分からない夏夜風です
食べ物が描かれた絵を見ると、お腹が空いてくる夏猫だ
絵画は好きではありますが…詳しい事は分からないから「スゴイナー( ゚Д゚)」としか言えない私です…。
そんな私が今回見たのは「モネ・ゲーム」
コリン・ファースやキャメロン・ディアス、そしてアラン・リックマンなど、豪華な俳優陣が出演するコメディ映画です。
主人公は自身の雇い主に罵倒される日々を送り、その屈辱を晴らすために「モネ贋作詐欺」を決行します。しかし思い描く通りにいきません…。
頼りなくて楽天家な主人公が計画通りにいくよう必死に行動するんですけど、何かと上手くいかないのが笑えました。
でも、正直…。
凄く面白い!とはならなかった…。
でも、最後は「あ、そういう展開なんだ!」となるのも確か。
今回は面白かった所、そうじゃなかった所を語っていきます。
~作品紹介~
<公開日>
●2013年5月17日
<監督>
<キャスト>
●コリン・ファース (ディーン役)
●キャメロン・ディアス (プズナウスキー役)
●アラン・リックマン (ライオネル役)
《笑える度》
★★★星3
《ハラハラドキドキ度》
★★★星3
《おすすめ度》
★★★星3
~あらすじ~
キュレーターであるハリー・ディーンは、雇い主のライオネルに罵倒される日々をおくり、屈辱を晴らすためにモネ贋作詐欺を計画します。
絵画の贋作が趣味のネルソン少佐に、ライオネルが欲しがっているモネの「積み藁・夕暮れ」を描いてもらい、それを売りつけて大金をいただこうと考えるディーン。
破天荒な女性プズナウスキーを仲間に引き入れ、完璧な計画を実行できるはずだったのですが…。
「モネ・ゲーム」の注目ポイント
- 主人公の行動にハラハラ…
- アラン・リックマンの役どころがツボ
- おもしろい日本人たち
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- クライムコメディが見たい人
- 変なキャラクターが好きな人
- はっちゃけた有名俳優を見たい人
登場人物
楽天家でちょっと頼りない主人公。堅物であまり笑いません。しかし、恥ずかしい姿を見せてくれるので愛着が出てくるかも…。
ディーンの知人である退役軍人のネルソン少佐にモネの贋作を頼み、ライオネルの大金を虎視眈々と狙います。
明るく天然な女性。ディーンから詐欺の計画を持ち掛けられて話に乗ります。しかし、その天然さでディーンを振り回すことも。
ライオネルに気に入られるほど魅力がある女性ですが、言動はどちらかというと可愛らしい感じ。
ディーンの宿敵のライオネルは、人を見下すことが多い人物。
モネの「積み藁・夕暮れ」を欲しがっており、ディーンに贋作の作品を勧められます。プズナウスキーのことを気に入っており、接近しようとします。
面白かった所
まずは面白かった所や良かった点から。
ディーンの行動がツボだけどハラハラする
面白いと感じたのは、ディーンの無表情さに合わないようなおバカな行動。(笑)
個人的に見た目は「頭が切れる、少し冷たい人」の感じがするんですが…発言や行動が愛嬌があるしおバカだし…。
見ていてツボでした。
必死に計画を進めようとするのが分かるけど、そこまで賢いわけじゃないから上手くいかないし…。
予告動画でも少し映っていますが、ディーンがパンツ一丁になるんですよ。ホテルで。
この時の彼の行動がとにかくハラハラドキドキというか。
この「ハラハラドキドキ」というのは、恥ずかしさも含まれてます。
「なんでそんな恥ずかしい行動をするんだー!なんておバカなんだー!!」という。
見てられない!って感じかもな
でも正直…おもしろかった…(笑)
アラン・リックマンの役がツボ
個人的にアラン・リックマンの役がツボで、凄く意外だなと思ってしまいました。
アラン・リックマンが出ている作品を色々見ている人なら、そう思わないかもしれないけど…
私はハリーポッターのスネイプしか分からないので、そのイメージが強いんです(汗)
だから裸になっているシーンとか、プズナウスキーにニコニコと接近しているシーンとか凄く意外で(笑)
でも別に違和感も無いし、アラン・リックマンが演じたライオネルは”嫌なやつ”だけど嫌いにもならないし…。
個人的には、結構お気に入りのキャラクターでした。(笑)
不思議で面白い日本人たち
モネゲームでは、出番は多くないものの日本人が出てきます。
オークションでモネの「積み藁・夜明け」をライオネルと競り合ったタカガワを演じたのは、伊川東吾さん。(出番は少なかった…)
そんなタカガワよりもインパクトがあるのが、彼の部下と通訳のチャック。
片言(?)の英語で、大げさに表現しながら通訳するチャックとおバカな振りをする部下たち。
「あれ、アメリカの人は日本人をこういうものだと思っている…?」
と少し残念な気持ちに。(笑)
でも、あくまでコメディとして日本人を表現しているのかな?とも。
この日本人のシーンで、不快に感じる人もいるみたいなんですけど…
この人達は意外と大事な役どころなので、最後まで見た方が楽しめるかも…!
おバカな振りをするだけじゃなかったな!
あと、個人的に意外だったのが、ちゃんと日本人を起用しているところ。
他の映画では、日本人と紹介されているけど演じているのは中国の人だった…とかあるので、そこは良かったなと!
残念だった点
次は残念だったところを書いていきます。
最初がつまらなく感じてしまった
なぜか前半がつまらなく感じてしまって…。
私だけなのかもしれないけど、物語に入り込めなくて頑張ってついていこうとしちゃってました。
もちろん、後半になってディーンがパンツ一丁で頑張ってる所とか面白くて、少しづつ入り込めたんですけど…。
最初のディーンの妄想後が、すごく長く感じてしまったというか。
こういう作品のノリに自分がついていけないだけなのかな…?とも思うんですけど(汗)
個人的には、後半になって面白さを感じるようになりました。
最後は意外と「そういう終わり方なんだ!」と少し驚いたし、全然楽しめなかったわけじゃないから、最後まで見てよかったです。
理解しにくい所があった
ストーリー自体は理解出来るんですけど…ディーンの行動とか、展開があまり理解出来なくて…。
これは私の理解力が乏しいのかもしれませんが(汗)
ディーンの行動にも、あまり共感と理解が出来なくて「何をやっているんだろう…?」と…。
ホテルでパンツ一丁になって頑張っているシーンは、コメディシーンとして必要なのは分かるんですけど、ちょっとダラッと続いた気がして。
それと、正直ライオネルがそんなに悪い人物にも思えなくて、ディーンにあまり共感が出来ませんでした(汗)
意外と強かで悪い奴はディーンだった…?とか思ったり(笑)
あと、終わり方がああいう感じなら「今までの行動は何だったんだろう…」「どういう意味なんだろう…」と、すぐに理解出来なくて考え込んでしまいました。
<まとめ>面白いと感じる人と、つまらないと感じる人で分かれそう
「面白い!」と感じる人と、「つまらない…」と思う人で分かれそうな映画なのかな?と個人的に思います。
個人的にはそこまでハマらなかったんですけど、不思議な日本人とか、ちょっとおバカなディーンとか面白くて最後まで見れました。
派手なアクションも無いし、絵画の知識が無くても全然平気だから、気軽に鑑賞できるのも良い所かもしれません。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!
《感想》ネタバレ「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」夫婦愛とあたたかな絵が癒しをくれる
©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.
映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』公式サイト|2018.10.3(水)Blu-ray&DVDリリース (shochiku.co.jp)
どうも、絵を描くのが好きな夏夜風です
僕はそんな夏夜風の相棒、夏猫だ
今回はずっと気になっていた作品「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」という作品を語っていきます。
これはモード・ルイスというカナダ人女性の画家の人生を描いた実話の作品。
彼女はカナダで有名な画家のようで、多くの人に愛された方だったみたいです。
内容を予想した時、ほのぼのとした感じかな…と思っていたんですが、意外と辛い現実が突きつけられて「見るのを止めようかな…」とも考えてしまいました。
でも、それは最初だけ。
その後も辛いシーンは出てくるんですが、彼女と夫の仲の良さが辛さを忘れさせてくれるんです。
若年性特発性関節炎(リウマチ)を患い、体が不自由で周りから白い目で見られていたモード。
そんな彼女がとても不器用な男性、エベレットと出会って愛情あふれた日々を過ごしていきます。
カナダで愛され続けるモード・ルイスの人生と夫婦愛を描いた作品を、ネタバレ無しと有りで語っていきます。
~作品紹介~
~あらすじ~
重度のリウマチを患っているモード・ルイスは、家政婦を募集するエベレットの存在を知り、彼の家で働くことに。
不器用で無骨なエベレットとの暮らしは簡単ではありませんが、いつの間にか2人は惹かれていきます。
そんな中、モードの絵が少しづつ売れるようになり、そんな彼女をエベレットは不器用な優しさと愛情で支えます…。
「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」の注目ポイント
- 俳優陣の魅力
- 色々な感情が湧き出てくる
- いつまでも見ていたい夫婦愛
- モード・ルイスの絵
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- 愛情あふれる夫婦を見たい人
- 実在する人物の作品を見たい人
- たくさんの感情を味わいたい人
登場人物
実在したカナダの画家。重度のリウマチを患っていながらも、生涯にわたって絵を描き続けたそう。
マイペースな性格で、怒りんぼなエベレットにも愛情深く接します。彼の家政婦として働き始めた時は怯えることもありましたが、後半では立場が逆転しています。
モードの夫となる人物。とても不器用で無骨で怒りんぼな性格で、最初はモードを冷たく扱っていました。
しかし、彼女と一緒に暮らすことで本来持っていた優しさを少しづつ出していきます。不器用な優しさと、不器用な愛情が溢れます。
モードの絵の魅力と価値に気づいた最初の人物。ニューヨークの人で、初登場ではとてもオシャレなかっこいい姿を見せてくれます。
一見こわそうな女性かと思いきや、モードを見守る優しい人。
叔母はモードに対して冷たく接する人物。そのため折り合いが悪く、仲が良くありません。
兄は両親が亡くなったあと実家を相続して、勝手に売りに出してしまう冷たさがあります。叔母も兄も、良い関係の家族というわけでは無かったようです。
ネタバレ無しの感想
モードルイスは実在の人物という事で、絵や人物について調べてから見た方が良いかな?と思ったんですが…。
思い切って何も調べず視聴してみると、全く問題ありませんでした。
モードが叔母と一緒に暮らす所から始まり、まだ画家として活動していない時期から見ることが出来るので、詳しくなくても全然大丈夫。
あと、この映画は予告動画を見ないでいたので「ほのぼのしてるのかな?」「安心して見られる作品かな?」と予想してたんですけど…。
意外と辛くなるシーンがあって焦りました…(汗)
極端に酷いシーンは無いんですが、叔母の言葉とかエベレットのモードに対する酷い仕打ちとか…ちょっと辛くなりました。
だけど、そういう要素は物語のちょっとした所に散りばめられている感じなので、繊細な方でも最後まで見られるかな?とも思います。
感情を引き出してくれるストーリー
モードとエベレットの夫婦愛が、ネガティブな要素を消してくれるのがありがたい
そうね。何よりもモードの楽観的な性格というかポジティブな面に救われました
この映画は辛さや悲しさを感じることもあるけど、それ以上に幸福感というか優しい気持ちにもさせてくれるんですよね。
なんとなく、色々な感情を引き出してくれるような気がします。
まわりのモードに対する冷たさに、悲しくなったり怒りを感じたり…。
そんな環境や自身の病気に嘆かず、自分のペースで前向きに生きるモードを見て、色々考えさせられたり。
おおらかなモードと不器用なエベレットの夫婦に、ほかほかして嬉しい気持ちにもなります。
これだけじゃない、なんとも言えないような感情がぽつぽつと出てくるストーリーで、「もう一度見たい!」って思えました。
俳優陣の演技がさらに感情を引き出してくれる
私の色々な感情を引き出してくれたのはストーリーだけじゃなくて、演じられた方々のおかげでもあるのかなと思います。
モードを演じるのは凄く大変だっただろうなと思います。(楽な演技は無いと思いますが汗)
でも凄く自然な演技で不思議な魅力も感じられて心が「ほわほわ」しました。
「ほわほわ」って言うのが、なんとも言えない感情の一つだと思う
声が穏やかで笑顔も素敵で、エベレットを見る時の表情がお気に入りです。
魅力のある女優さんだな~と思ってたんですけど、前に見た「パディントン」でお母さん役をしてた人だと後で分かりました(笑)
その時も素敵な女優さんだなと感じてたので、納得です(笑)
あともちろんエベレットもとても素敵でした。
不器用で無骨だけど、モードを気に掛ける優しさと愛情が伝わって来て、じわーって温かくなる感じ。
2人が演じられたのは大正解だと、生意気にも思ってしまいます…!それぐらい素敵だった。
ネタバレ有りの感想
ここからはネタバレ有りの感想なので、ご注意を!
もっと見たい夫婦愛と絆
この映画はモード・ルイスの半生を描いた作品ですが、その一方で夫婦の物語でもありますね。
最初は雇用関係という感じだったけど、マイペースなモードと暮らすことで冷たいエベレットも変わるんですよね…。
モードがエベレットの家に初めて行った時から彼の優しさが出ていたけど、本当に素直じゃないから、その優しさが感じ取れなかったんです。
でも見ていく内に「あなた良い人じゃん…!泣」ってなりました(笑)
網戸を付けてほしいというモードに対して「いらない」と言いながら、何も言わず付けてくれるのとか、素敵でしたね。
モードの子供が生きていたことを知って「厄介だ」と冷たいことを言ってしまったけど、ちゃんと調べて子供を見せてあげるのとか…本当に愛情深い。
彼女はそんなエベレットの優しさを、出会った時から知っていたのかな。
お互いになくてはならない存在になっていくのが、見ていて感動的だし嬉しいし…「もっとこの2人を見ていたい」という気持ちにさせてくれます。
大きくて綺麗な家に住むのも良いけど、狭くて古くても大切な人と暮らせる家はもっと良いな…とも思いますね。
モードの絵が家の壁とかに少しづつ足されていったのも、凄く素敵だったな
モード・ルイスと彼女の絵
この映画のもう一つの主役は、モード・ルイスの絵ですよね。
彼女は絵を習ったことはなかったみたいですが、母親から教えてもらい描き続けていたようです。
そんな彼女の絵はあたたかいし優しいしカラフルだし…、特に女性の人気が高いのかな?と思います。
「物凄く上手な絵」というわけでは無いのかもしれないけど、”記憶だけで描いている”というのが本当にすごいですよね。
絵を習っていたわけではないけど、だからこそ描ける自由度も高いだろうし、モードが持っている幸福感や優しさ、ポジティブさが絵に反映されているから、皆が魅了されるのかもしれません。
始めは「子供でも描ける」と言われたモードの絵が、魚と一緒に添えられて、絵を販売するようになり、大統領にまで求められるようになるって奇跡的なことじゃないかと。
それだけ彼女の絵には魅力があるし、惹かれる何かがあるんだろうな
そしてモードの絵の素晴らしさに気づいたサンドラも、とても大切な存在ですね。
彼女が気づいたからこそ、絵を販売するまでに至ったのかな…と。
だけどやっぱり魅力あふれるのはモード本人も同じ。
可愛らしくて素敵な人だなと感じたのが、兄のスーツやサンドラの靴を「素敵」って褒めている所。
馬の毛並みをきれいって言ってるのも、なんだか可愛らしいんだ
「あぁ、モードみたいに優しくて愛情深い人になりたい…」と思うけど、難しいですね…汗
まとめ<愛と優しさをくれるモード・ルイスと映画>
厳しい現実に直面しながらも、持ち前のポジィティブさと愛情で日々を幸せに暮らすモード。
絵が売れて、もっと広い家に住んだり快適な暮らしが出来たはずですが、それを選択しなかったのも彼女の魅力かも。
お金も暮らしの便利さも、彼女にとっては重要じゃなかったんだろうな
あと、モードはずっと同じところで暮らしていたから、彼女が描いた絵を見るとどんな場所で暮らしてどんなものを見ていたのかがよく分かりますね。
きっと裕福な暮らしじゃなかっただろうけど、心が豊かで大切な人と過ごせれば、どんな家でもどんな環境でも幸せでいられたんだろうな。
そんな彼女に学ぶところはたくさんあるかもしれませんね。
今回この映画を見て、愛と優しさを与えてもらった気がして、ありがたい気持ちでいっぱいです。
もう一回見ようと思います…!
それでは今回はこの辺で…。最後まで見ていただきありがとうございました!
《感想》ネタバレ「ミッドナイト・イン・パリ」真夜中の魔法に魅入られる主人公と私。
引用:Midnight In Paris facebookより
どうも、フランスに興味がある夏夜風です
フランスの猫はどんなのだろうな!
フランスに行ってみたい私が今回語っていくのは「ミッドナイト・イン・パリ」
主人公が夜中に古めかしい車に乗り込むと1920年代にタイムスリップして、彼が憧れた芸術家達を目の前で見ることが出来て…。
というファンタジーなお話。(詳しいあらすじは下で!汗)
パリの美しい街並みと、芸術家達が生きていた1920年代の時代を楽しむことが出来る作品です。
ファンタジー系ではありますが、ほのぼのとしていて力を抜きながら見ることが出来ると思います。
ファンタジー要素、ロマンス要素、笑える要素、ほのぼの出来る要素が詰まった映画なので個人的にはお気に入りです。
~作品紹介~
<公開日>
●2012年5月26日(日本)
<監督>
<キャスト>
●オーウェン・ウィルソン (ギル役)
●レイチェル・マクアダムス (イネス役)
●マリオン・コティヤール (アドリアナ役)
●マルシャル・ディ・フォンソ・ボー (ピカソ役)
●エイドリアン・ブロディ (ダリ役)
…他
《癒される度》
★★★★星4
《パリで旅行してる気分になれる度》
★★★星3
《おすすめ度》
★★★★★星5
~あらすじ~
主人公のギルは婚約者・イネスと共にパリに訪れますが、そこで再会したイネスの友人をギルは気に入らず、夜に1人でパリをさ迷います。
そんな彼の前に1台の古めかしい車がやって来て、ギルを誘います。よく分からないまま乗り込み、いつの間にかパーティーをしている場所へ着きました。
そこは賑わっていましたが何か違和感が…。実はギルは憧れていた1920年代にタイムスリップしていたのです…。
「ミッドナイト・イン・パリ」の注目ポイント
- パリの風景に癒される
- ギルと女性たち
- 今を受け入れず昔に夢を抱く人たち
- ギルは監督そのもの…?
この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます
- 美しい街並みが好きな人
- ロマンチックな物語が好きな人
- 芸術家達が好きな人や興味がある人
登場人物
1920年代のパリに憧れる主人公。映画の脚本家として売れていますが、小説に挑戦しようとしています。
夢想家で度々婚約者のイネスを困らせてしまうことも。1920年代にタイムスリップしてからは、その時代に夢中になってしまってイネスとのすれ違いが増えてしまいます。
ギルの婚約者。ギルとは違って夢を追いかけているわけでは無いので、彼の考えや言葉に否定的。
知的で考えが似ている友人と仲良く、毎日のように会っています。
ギルが気に入らないイネスの友人は、頭が良くて知識があるように見えますが、間違えも多くてちょっと上から目線な性格。
イネスの両親はギルのことをあまり気に入っておらず、娘の結婚を心配します。
ネタバレ無しの感想
まずはネタバレ無しの感想から。
この映画で注目しちゃうところは、やっぱりパリのきれいな風景。
世界中の人が憧れるようなロマンス溢れる街並みがとにかく素敵で、癒されます。
風景だけじゃなくてアンティークの物が出てくるシーンがあるし、芸術と触れ合うシーンもあるので、ほんの少しだけパリを観光している気分にもなれたり…。
1920年代にタイムスリップするシーンでは街並みを楽しめるわけではないけど、当時を再現した建物や服装が見られるのでワクワク出来たり。
本当にまったりと、パリや芸術、ロマンス、コメディを楽しめるから満足度も高いと思います。
それだけじゃなくて1920年代に夢中になるギルが、”どういう行動に出るのか”という所も面白くて、彼の反応に笑ったりモヤモヤして楽しみました(笑)
「ミッドナイト・イン・パリ」は登場人物も面白いので見ていて飽きません。
主人公のギルはもちろん、有名な芸術家達も個性的。
みんな本当にあんな性格だったのか気になるな…
それとストーリーや会話がテンポよく進んでいくので、あっという間に見終わる印象もありますね。
無駄が無いストーリーだと思うので、見て損は無いはず…!特に芸術やパリが好きな人にはおすすめ。
ネタバレ有りの感想
ここからは、ネタバレ有りの感想を。
ギルと女性たち
この映画を見て思うのが「ギルもイネズも悪い所があるよな~」っていう…(笑)
ギルは1920年代に夢中になってイネズを構ってあげないし、なんならアドリアナに恋しちゃうし…。
逆にイネズは夢想家なギルを受け入れずに、浮気しちゃうし…。
でも単純に性格も価値観も合わないんだろうな…と思いますね。
アドリアナとギルは相性が良いように思えるけど、ギルは彼女に夢を見ていただけなのかな…とも。
魔法が掛かったパリの雰囲気に恋してただけなのでは…
同じ時代にいたら本当に愛し合ったかもしれないけど…求める時代も憧れも結局違うから別れたのが正解だったのかも…。
結局、価値観とか好きなものが同じようなガブリエルとお近づきになって終わったのも良かったですね。
「昔は良かった」今を受け入れられない人たち
ギルにとって黄金時代は1920年代。
でも、その時代に存在するアドリアナは1890年代が黄金の時代だと考える。
さらに1890年代に存在する人達は「ルネサンス期に生まれたかった」と…。
こんな風に昔が素晴らしいと思っている人達がこの映画では登場するんですよね。
思っているというより、錯覚してる?感じ。
ギルもアドリアナも、憧れる時代の良い所ばかりを見るから夢を抱いてしまうんですよね。
それは今直面している問題を受け入れたくなくて現実逃避している証なのかな。
最終的にギルはどんな時代でも結局は不満を抱くということに気づいて現代に戻るけど、アドリアナはそれが出来ませんでしたね。
でもこれは誰もが抱いてしまう幻想なんだと思います。
昔の素晴らしい所だけを見て、今を拒否してしまうってどの時代の人達もやってきたことなのかもな
人は何か不満があったり嫌なことがあると、時代のせいすることも出来るんですよね。
「昔はこういう事が出来てよかった」とか「昔はこういう人がいてよかった」って思ってしまう。
でも実際は、その時代の不便さを知らない(覚えていない)だけだし、今の良い所を見ていないだけなんですよね。
自分も現実逃避して過去の栄光期に思いをはせないよう、気を付けます(笑)
監督の考えや理想を主人公に投影している…?
ギルは監督そのもの…というか、監督はギルに対して自分の考えや思っているものを投影しているのかなとも思いました。
脚本家という共通点もあるし、ギルの言葉は監督の言葉でもあるなのかな…と。
最後、アドリアナと別れる時に言っていた言葉とか特にそんな感じがします。
「"現在"って不満なものなんだ。それが人生だから。」
「何か価値ある物を書こうと思ったら、幻想は捨てるべきなんだ。過去への憧れもその1つだよ。」
引用:ミッドナイト・イン・パリ
これは色々な人に向けたメッセージのようにも思えますね。
もしかしたら監督もギルと同じで、昔の素晴らしさに囚われて何かに失敗した経験があるのかな…とか思っちゃいます
小説を書いて屋根裏で暮らしたいっていうギルの理想も、意外と監督が持ってるものだったり…?(笑)
でも、本人はギルのように芸術家や有名人には会いたいとは思わないそうですね。
「偉人に会ってしまうとマジカルな部分が消えて、自分と同じように欠落がある人だと気づきたくない」…らしいです。
有名な監督であっても有名人に対してそういう感情を持つのが、ちょっと不思議な感じ。
まとめ<昔と今のパリをプチ旅行した気分>
今回は「ミッドナイト・イン・パリ」を語っていきました。
改めて考えるとアメリカ人であるギルが、パリの過去と現在を行き来しているのが不思議ですね。
それとタイムスリップしたのは全て夜だったから、1920年代の昼間を楽しむことが出来なかったのはちょっと残念でした。
それでも、昔と今のパリをプチ旅行した気分にさせてくれるこの映画はお気に入りです。
監督を調べたら色々あるみたいで…なんだか寂しい気持ちにもなりましたが、この映画を作ってくれて感謝ですね。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!