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どうも、コミュ力が無い夏夜風です
コミュ力ってなんだ!夏猫です
コミュ力…つまり、コミュニケーション能力って、社会を生きていく上で大事なことですよね。
意思疎通をしっかり行って相手の信頼を得て、自分も相手を信じる。
でも、これが意外と難しい…。そもそも人と話すというだけでも難易度が高いのに…(私だけ)
そんな私が「共感出来るかも?」と思った映画があったので、見てみました。
IQ185の天才少女キャリーは、いわゆる「コミュニケーション能力」がゼロ。友達も恋人もおらず、読書にふける日々を過ごす。しかし、向き合わなければいけないことに直面し、困惑しながらも幸せを見つける。
主人公も独特な性格で、内容も面白いから楽しめたんですが…。一言だけ言いたい。
主人公、コミュ力がゼロではない気がする…。
確かに、相手の感情を理解しようとする気は少ないように思えたけど、ゼロとは言えないんじゃ…と、思ってしまいました。
今回は、こういう違和感や面白い部分について触れながら感想を語っていきます。
あと、最後のミドルネームの意味についても考えてみました。
~作品紹介~
<公開日>
●2018年10月20日(日本)
<監督>
<原作者>
●リスナー・カレン
<キャスト>
●ベル・パウリー (キャリー役)
●ヴァネッサ・ベイヤー (タラ役)
●ウィリアム・モーズリー (サイ役)
●コリン・オドナヒュー (デヴィッド役)
…他
《クスっと笑える度》
★★★★星4
《共感度》
★★★星3
《おすすめ度》
★★★★星4
~あらすじ~
主人公のキャリーはIQ185の天才少女。14歳で大学に入りますが、コミュニケーションが上手くいかないまま18歳で卒業。
友達も恋人もおらず読書にふけるばかり。そんな彼女を心配したセラピストのペトロフが、6つの課題が書かれたリストを彼女に渡します。
「ペットを飼う」「友達を作る」「デートをする」などの課題がありキャリーはしぶしぶ行動しますが、向き合いたくない現実に直面することになるのです…。
「マイ・プレシャス・リスト」の注目ポイント
- 主人公に共感出来るかも
- 人によって正しさも間違えも変わる
- ミドルネームの意味
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- ちょっと変わった主人公が好きな人
- 幸せになる勇気が欲しい人
- 人間関係や恋愛に悩んでる人
登場人物
IQ185の天才で大人びた少女、キャリー。他の人を見下している所があり、友達がいなくても良いそぶりを見せます。
しかし実際は、人と上手に関わることが出来ないのです。そんな彼女が見つける幸せとは…。
キャリーの父の友人でセラピストをしています。友達もおらず読書ばかりのキャリーを心配し、6つの課題が書いたリストを作ります。
優しく、時には厳しく接しますが、彼自身にも秘密があります。
同僚のタラはキャリーとは違う考えを持っていたり、正反対の性格をしていますが、2人は仲良く接しています。
堅い考えを持っているキャリーとは真逆の考えを持っていますが、怒ることもない優しい女性。
リストの「デートをする」をクリアするために、キャリーはある男性と会います。その男性に惹かれるものの、その人には婚約者がいるため諦めるのですが…。
他にもちょっと変わった隣人の男性、サイと関わったり過去の男性を引きずることも。
ストーリーの感想
セラピストが用意した6つの課題をクリアするために行動するキャリー。金魚を飼い、子供の頃好きだったことをやり、デートを試みる。
ただ淡々と行動するわけじゃなくて、文句を言いながらもクリアしていくのが見てて微笑ましいです。
キャリー特有の屁理屈を織り交ぜながら、色々な感情を見せてくれるのが面白くて、あっという間に見終わりました。
コメディで笑える所もあるけど、彼女が可哀想に思えるシーンもあるし、共感できる部分もあって満足出来ました。
キャリーの引き込まれる変人感とコンプレックス
キャリーの変わり者感も良いんです。屁理屈を言って大人っぽく振舞って、ちょっと人を見下してたり。
でも、それは自分のIQがコンプレックスになってるからなのかな、と。
頭が良いことで飛び級で大学に入ったから、いわゆる普通の人とは違う存在になって、大学の人とも年齢差があるから馴染めなかった。
さらに話が合う大人の男性と出会ったけど苦い経験になってしまったから、なおさら頭の良さとかがコンプレックスになったのかもしれません。
それを認めたくないから、人を見下しているのかな。
本人は精神も考えも大人だと思っているけど、実際には子供のまま成長した部分もある。でもキャリーは分からなかったんでしょうね。
あと、彼女は意外と周りの環境とか、生まれ持ったものに恵まれてるのかな…とも思います。
大学にも入れる頭の良さや、心配して見守ってくれる父親とセラピストもいるし、容姿も良い。
実際は、男性にも困らないかもしれないし、友達だって気の合う人がいたら作れると思うんです。
でも、その幸せに本人が気づいていないし、気づこうとしない。幸せになれるのに、傷つきたくなくて不幸の中にいようとする…みたいな。
あの6つの課題は、そんなキャリーが現実と向き合って幸せになるためのリストだったのかなとも思います。
キャリーと他人の考え方の違いにも注目
キャリーは堅物というか、とても真面目な性格。
嘘をつくのも嫌だし、不誠実なのも嫌い。
そんな彼女とは正反対の性格である同僚のタラは、時には嘘をつくのも必要だし、パートナーがいる男性に恋をしても、その人と恋愛すべきだと考えます。
個人的にはタラの考えはあまり共感出来なくて、キャリーの考えが凄く共感出来ました。
でも、タラは自分に正直に生きているんですよね。自分が幸せになれるか、なれないかで物事を考えていて、それも大事なことだなと。
他人の事ばかり気にするより、ちょっとは自分の都合で生きるのも大事だな
2人の会話も面白かったです。
キャリー 「みんな 悪行にふけるために言い訳をしてる。”したかったから…”ってね。”秘密にすれば誰も傷つけない”
人間は偽善者だわ。」
タラ 「だから 極めて面白いのよ」
(「マイ・プレシャス・リスト」より引用)
キャリーはとにかく不道徳を嫌っていて、とても純粋なんでしょうね。
だからこそ婚約者がいる男性を諦めたり、過去の男性とはサヨナラしたんでしょう。
でも、どっちの男性にも「大人になれ」と言われてしまう。
これは男性側が、都合の良い女性をキャリーに求めてたから出た言葉なのかな…とも思います…。
ここでもやっぱり考えの違いがあるのかな。どっちが悪いというわけでは無く。(でも、大人になれって言葉は酷いと思う…泣)
キャリーはコミュ力がゼロ?ちょっと待てい。
映画紹介では、キャリーがコミュ力がゼロな女性だとされてますが…。
コミュ力がゼロには見えない
と、個人的には思います。
もちろんコミュニケーション能力が凄く高いとは言えないかもだけど…。
意思疎通は出来ているし、気が合う相手には気を配った反応を見せていたり感情を理解しようとする雰囲気があったから、コミュ力が完全に乏しいわけでは無いと思ってます。
これは納得がいかないというより、「キャリーと似ている」と自分で思う人がいたら、自信を無くさずにいてほしいな…という気持ちがあります。
というより、私も彼女と似ているなと思う部分があったので、なおさらそう思うんですが…。
対人関係も難しいと思うしコミュニケーションも難しいけど…。
自分が出来る範囲のことを出来るだけやれば良いと思うし、キャリーみたいに根っこにある考えは無理に変えなくても大丈夫じゃないかなって考えてます。
最後のミドルネームの意味とは(ネタバレ注意)
最後、サイと一緒に大晦日を過ごすことになったキャリー。
寄り添いながらサイが「ミドルネームは?」と聞くんですが、キャリーはカメラに目線を向けて微笑むんです。
これはどういう意味なのかな~って考えたんです。
物語の途中で、キャリーが婚約者がいる男性の話をタラにしてたんですけど、その時の2人の会話にヒントがあるのかなと。
タラ「婚約者のミドルネームを聞いてみて」
キャリー「もう会わないわ…なぜ?」
タラ「男は細かいことを気にしないけど 愛してれば知ってるはず」
(「マイ・プレシャス・リスト」より引用)
男性が婚約者のミドルネームを知らないとしたら、そこまで愛してないことになる。だから、キャリーにチャンスがあるという事だと思うんですけど…。
これをヒントにするとしたら、最後にサイがミドルネームを聞いたってことは、親しい間柄になりたい気持ちの表れなのかもしれません。
恋人として愛そうとしてるからこそ、聞いてたんですかね
それがキャリーは分かったから、微笑んでたのかな。2人に幸せになってほしいですね。
まとめ<個人的にはキャリーに共感しまくりでした>
キャリーにとって理解できないことばかり起こる世の中。
浮気、不倫、体だけの関係、再婚…。とにかく彼女の道徳に反することばかり。
混乱したり怒るキャリーですが、個人的に彼女に凄く共感出来ました。
人を傷つけることだって分かっていて、言い訳をして浮気や不倫するのは私も理解できません…。
私も堅物で不道徳を嫌う”子供”…みたいな性格なのかもしれませんが…汗
もちろん、人には色々な状況や考えがあるので全ての不倫や浮気がダメとは思いません。
でも「キャリーの思ってること凄く分かるよ…!」って思いながら見てました(笑)
人によっては、タラやペトロフの考えに共感できるかもしれませんね。
誰に共感して誰の言葉に納得出来るのかは、人によって違うと思うから、それも面白い部分かも!
それでは今回はこの辺で終わります。最後までご覧いただきありがとうございました!