繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

《感想》ネタバレなし「ねこにみかん」タイトルからは想像できなかった家族の重い話。

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引用:「ねこにみかん」公式サイト

http://nekonimikan.com

 

どうも、最近みかんを食べている夏夜風です

甘いみかんに当たると幸せ倍増だな

 

この間ホラーを見て心が疲れたので(笑)

 

 

ほのぼのした映画を見ようかなーと思って、

 

 

ねこにみかん」という作品を選んだんですが…。

 

 

思っていたより重たい話だったし、すこーしドロドロ感もあって繊細にはきつい映画でした…。

 

 

一夫多妻で3人の子供は腹違いの同級生。そして誰とも血が繋がらない長男…という複雑な家族のお話。

 

 

これは賛否両論、色々な意見が分かれる内容だと思いました。

 

 

「家族ってなに?」って考えたことがある人には共感出来る部分もあるかも…。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2014年3月22日

 

<監督>

戸田彬弘

 

<キャスト>

黒川芽以 (真知子 役)

大東駿介 (智弘 役)

上野山正一郎 (チチ 役)

児玉里美 (ママ 役)

…他

 

《意外と重い度》

★★★★星4

《人を選ぶ作品度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

婚約者の智弘の実家に連れられた真知子は、彼の家族の、複雑でいびつな関係性を知らされます。

 

父は1人、母親が3人、腹違いで同級生の子供が3人。そして、誰とも血のつながらない智弘。

 

家族は「それぞれを認め合うルール」を守っていましたが、1人1人が色々な問題を抱え、それに耐えられなくなった真知子は…。

「ねこにみかん」の注目ポイント

  • 複雑でいびつな家族
  • 田舎の風景と真知子の存在
  • 家族って何?

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 複雑な家族の作品を見たい人
  • 家族について考えたことがある人
  • 自分には無い考え方を見つけたい人

ストーリーの感想と人物紹介

 

まず「ねこにみかん」というタイトルからは想像できなかった、複雑な家族の話で驚きました…(笑)

 

 

父が1人、母が3人、腹違いの子供が3人。誰とも血が繋がらない長男…。

 

 

複雑すぎる…ので、まずは人物紹介を軽く。

 

 

チチ:智弘を含め、子供たちの父親。

 

ママ:家事全般を担当する母。

 

カカ:スナックを経営している母。

 

ハハ:高校教師の母。

 

隆志:次男17歳。ハハの子供。

 

由美:長女17歳。ママの子供。

 

さやか:次女17歳。カカの子供。

 

智弘:チチとも3人の母親とも、血のつながりが無い。(色々と訳がある)

 

真知子:智弘の婚約者で、彼の家族を理解しようとしますが…。

 

 

という感じですね…。

 

 

チチが同時期に3人の女性を妊娠させてしまった結果、こういう家族の形になっています。

 

 

「父親最低じゃん」と思うかもしれませんが、ただただ最低…というわけではないんですよね…。

 

 

いわゆるハーレム状態では無いので…。

 

 

複雑でいびつながらも、なんとか家族として過ごしている7人。家族ってなに?と思えるようなストーリーでした。

いびつな家族の関係

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この映画の内容は、人を選ぶようなものだと思います。

 

 

少しは共感出来る人もいれば、とことん理解出来ない…という人もいると思います。

 

 

だって簡単に言うと一夫多妻ですもんね…。

 

 

ただ、上でも書いている通り、ハーレムみたいな状況ではありません。

 

 

チチも母親3人もやるべきことをやっていて、それぞれに責任を感じながら過ごしているんです。

 

 

でも、子供たちはお互いに付かず離れずだし、親に本音を言えない状況でもあります。

 

 

母達には、他の男性の存在も見え隠れしていて…。

 

子供たちは、そんな親を見て苦しんでいるんだよな

 

見ていて辛くなるし重たい気持ちになりましたね…。

 

 

でも、それを和らげてくれたのが田舎の風景でした。

田舎の風景と真知子の存在

重たいストーリーを緩和してくれたのが、のどかな田舎の風景でした。

 

 

舞台は有田みかんで有名な、和歌山県有田川町

 

 

たびたび映る風景に癒される瞬間もありました。

 

 

都会の喧騒があったら余計に重たく感じそうだから、田舎が舞台で良かったな…とは思うんですが…。

 

 

でも、きれいで静かな場所だからこそ、わびしさを感じる時もあって…。

 

とくに子供たちの葛藤や辛さを表現するのには十分…という印象がありました

 

そして、ストーリーにも家族にも大切な存在となるのが、真知子です。

 

 

彼女は思ったことを素直に言う性格で、3人の母に「面白い」と言われます。

 

 

最初は智弘の家族と上手くやっていこうとは思いますが…

 

 

いびつな家族の関係性と、子供たちの苦しみに気づいてから、彼女の気持ちが限界を超えます。

 

 

そんな真知子の言動が家族を変えるきっかけになります…。

 

 

…個人的に、きっかけを与える真知子すごいな…と思いました。家族に向き合おうとしているってことですもんね。

 

 

智弘の家は、いわゆる一般的な家族からは逸脱しているかもしれませんが…

 

 

でも「家族ってなんだろう?」「普通の家族ってなに?」とボンヤリ考えてしまいました。

家族ってなに?

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家族の定義は、人それぞれ異なりますよね。

 

 

 

血のつながりがあるなら家族?血は繋がらなくても家族?

 

両親がそろってやっと家族?片親はだめ?母が2人、父が2人はオカシイ?

 

じゃぁ、一夫多妻はどうなの?一妻多夫は?

 

 

 

色々な考えがあると思いますが…

 

 

智弘の家族は、一般的に家族とは認められないんですかね…?

 

 

両親がいて子供がいて血が繋がっているけど、いわゆる家族として機能していない家もあるわけで…。

 

 

それでも家族なの?

 

どんどん思考の沼にハマっている気がするぞ…

 

智弘の家では「ただいま」「おかえり」を言い合えるのが家族…という定義になっているのかなと感じました。

 

 

どんな形や関係性であれ、お互いを受け入れて、お互いの帰りを待って、皆が待つ家に帰る…というのが家族っていうことなのかな。

 

 

なんか色々語ってますが…(笑)

 

 

正直、智弘の家族が現実から逃げていること、関係性が複雑なこと、それでも家族でいること…には割と共感が出来ます…(汗)

 

 

だから「ねこにみかん」を見て、ついつい”家族ってなに?”と考えてしまいました。

<まとめ>きれいな終わり方ではなかったかもしれない

私は、この家族の関係性を受け入れることが出来ましたが…。

 

 

それでも「んん…?」となるシーンや理解出来ない部分もありました。

 

 

個人的にはキレイな終わり方でも無かったと思うし、少し無理やりに”良い話”感を漂わせている気がしました…。

 

 

でも、今まで見たことがないような作品で興味深かったし、見て損はないと個人的に思いました。

 

 

ほのぼの作品ではないし、家族で見れるような作品でもありませんが、気になった方は鑑賞してみてください。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!