繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

20代女子が衝撃を受けた【昔の映画3作品】を語る。〈フリークス/田園に死す/書を捨てよ町に出よう〉

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どうも、古い作品に興味がある夏夜風です

昔の作品は独特の雰囲気があるよな!

 

さて今回は20代女子の私が衝撃をうけまくった、

 

 

【昔の映画3作品】

 

 

を語ります。

 

 

正直、安易に覗いてはいけない世界観ばかりで、どの作品も見た後はしばらく頭に残りつづけていました…。

 

 

見終わったあとの”なんとも言えないこの感情”をどうすれば良いのか…と、少しだけ大変な思いもしてました…(苦笑)

 

 

私は知識もないし深く考えることも出来ないので(汗)相変わらずつたない文章で語ります…!

 

ネタバレなしです!

 

1.フリークス

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https://eiga.com/movie/59512/photo/

<公開日>

1932年11月24日(日本)

 

<監督>

トッド・ブラウニング

 

<キャスト>

ハリー・アールス (ハンス 役)

デイジー・アールス (フリーダ 役)

リーラ・ハイアムス (ヴィーナス 役)

ウォーレス・フォード (フロゾ 役)

オルガ・バクラノヴァ (クレオパトラ 役)

…他

~あらすじ~

小人のハンス、小人のフリーダは同じサーカス団で働いており、婚約もしていました。しかし、ハンスは美しい容姿の曲芸師クレオパトラに魅了されていました。

 

フリーダは彼を引き留めようとするものの、ハンスとクレオパトラは結婚してしまうことに。

 

しかし、クレオパトラは怪力男ヘラクレスと共に、ハンスの膨大な資産を狙っていたのでした…。

感想<かなり…かなり衝撃的だった作品>

 

本当に衝撃を受けました。

 

 

映像が白黒という事もあって、現代の映画にはない独特の雰囲気がただよっていました。

 

 

作品の中では、実際に見世物小屋で働かれていた方々が出演しており、時々複雑な気持ちになってしまう瞬間もありました。

 

表現やストーリーがショックなところもあり、公開当時は問題作として扱われていたみたいですね

 

イギリスでは何十年も公開が禁止されていたり、ショックが大きいシーンはカットされていて、今現在はカットされたものしか見れないんだとか。

 

 

でも、こういう作品って昔だからこそ作ることが出来た気がするけど今の方が受け入れられやすい気がするんですよね。こう思うのは私だけ…?

 

 

だけど、見る人に凄まじいものを残すような、忘れられない映画なのは今も昔も同じように思います。

 

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とくに、個人的に忘れられない人物がプリンス・ランディアという方。

 

 

四肢がなく、口だけでタバコに火をつけているのですが、見た時はすごく驚きました。

 

あと忘れられないのはやっぱり最後シーン。複雑な気持ちになったよ

 

スッキリとした終わり方じゃないし、賛否両論がありそうな作品だと感じました。

 

 

サーカス団という小さな組織の中で、欲望とか差別とか、どうしても相容れない部分がハッキリと浮き出ていて、人間社会そのものを表しているのかな…とも思いました。

 

 

怖いもの見たさで見てしまった自分が恥ずかしくなるような、深い意味が込められているような気がしました。

2.田園に死す

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https://filmarks.com/movies/6760

<公開日>

1974年

 

<監督>

寺山修司

 

<キャスト>

管貫太郎 (私 役)

高野浩幸 (少年時代の私 役)

八千草薫 (化鳥 役)

高山千草 (母 役)

…他

~あらすじ~

恐山の麓の村で母と暮らす中学生の「」。2人の暮らしはいいものではなく、口うるさい母にうんざりしていました。

 

私は外の世界に憧れるようになり、そして好意を抱いていた若いお嫁さんと共に駆け落ちすることに…。

 

…ここまでが”現在の私”の自伝映画の一部でした。そして、現在の私は15歳の自分に出会い、自身の本当の少年時代を語り始めます…。

感想<漂う不気味さ、夢の世界、抗えない現実>

 

…とまぁ、それっぽい見出しにはしましたが…

 

 

この作品の80%は理解できていないと思います(笑)

もしかしたら90~100%は理解できてないかも…?

 

 

寺山修司」という方を知らず、本当に何気なく見てしまったのですが…

 

 

もう最初から怖いし不気味だし理解出来ない…

 

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あと、作品の中で度々出てくるのが青森の恐山なんですが、改めてネットで恐山を見てみると、映画とはまた違う雰囲気で…。

 

 

撮り方1つでこうも見え方が変わるんだ…と、驚きました。

 

現実にある恐山が、映画の中ではどこかファンタジーチックに見えて。

 

変な意味じゃなく現実味を感じさせない不気味さがあるというか…。実際に行ったらああいう感じなの…?違いますよね…(汗)

 

 

そして何より怖かったのは主人公の過去の世界

 

 

なぜかみんな白塗り。素肌の人もいるんですが…。

 

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物語が進んでいくことで「その理由ってコレだったのか」とはなるんですが…こわいよね…(ボソッ)

 

 

サーカス団とかも出てくるんだけど、もう覗いちゃいけない世界のようで…(汗)

 

 

だけど、そんな不思議な世界から一転して主人公の現在のシーンになると、すごく落ち着いた雰囲気になって驚きました。

 

 

いきなり現実世界に連れていかれるからビックリするけど、ちょっと安心するという(笑)

 

 

でも、どんどんどんどんストーリーが複雑になっていって「やっぱり普通の世界じゃない…!!(゚Д゚;)」って混乱します…(笑)

 

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正直、衝撃度はかなり高いんですが…

 

 

だけど何故この作品が色々な人を魅了するのか、少し分かるような気もしています…。分かった気にはなりたくないですが…(汗)

 

 

ファンタジーっぽいのにノンフィクションのようだったし…

 

 

そして上級者向けの言葉にも圧倒されましたし…。

 

 

ただ私が見るのは早すぎたようです…!!(苦笑)

 

 

そして次に語る作品もそう思った映画です…。

3.書を捨てよ町へ出よう

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https://filmarks.com/movies/18695

<公開日>

1971年4月24日

 

<監督>

寺山修司

 

<キャスト>

佐々木英明 (私 役)

斎藤正治 (父 役)

小林由起子 (妹 役)

平泉征 (彼 役)

…他

~あらすじ~

主人公の「」が観客に語り掛ける所から映画が始まります。

 

21歳の私は予備校をやめて、無職の、万引きばかりする祖母、引きこもりでウサギを偏愛すると共に暮らしており、鬱々とした日々を過ごしていました。

 

そんな私には憧れる「」の存在がありました。そして、こんな世界を人力飛行機で抜け出す夢を見ていました…。

感想<一番苦手な作品…?生々しい悪夢を見ているみたいだった>

 

正直、この作品が個人的に一番苦手かな…と思ってます。

 

 

本当に生々しい悪夢を見ているような錯覚に陥って、なんとも言えない気持ち悪さが体をめぐるんです

 

 

見ている間は、かぎりなく現実に近い夢のなかを浮遊しているように思えたし、感覚をマヒさせて違和感とか不快を受け入れるしかなくて、居心地が悪かった…。伝われ…!

 

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だからなのか、演出的にも物語的にも「田園に死す」の方がファンタジーっぽいと思うんですけど、それでもこの作品の方が現実味がないんですよね…。

 

 

これは私が感じたことだから、他の人は「違うのに…」と思うかもしれません(汗)

 

 

あと、この作品って大人の世界と子供の世界を行き来している気がします。

 

 

寺山修司さんの”純粋な少年心”が表れているのかな?と思う所もあれば、”大人特有のダークさ”も表れているようだったし…。

 

 

大人世界と子供世界の狭間にいるような、危うさを感じる雰囲気があったように思えました。

 

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残酷で純粋な少年心を、大人の力を使って「開花」させた感じがします…!良い意味で!

 

 

それとね…残酷なシーンもあって特に女性は嫌な気持ちになるかもなぁ…と。(私は引きずりました…)

 

もう、とにかく衝撃的なシーンが多くて休みながら見ていた気がする…

 

でも知らない世界を覗けた気がして、ちょっぴり大人になったかな…なんて思えました(遠い目)

まとめ<ある意味で”夢のようなひととき…?”>

正直、「田園に死す」と「書を捨てよ町に出よう」は、私にとっては悪夢のような衝撃を受けたんですが…

 

 

フリークスは考えさせられるというか、かなり複雑な気持ちにさせられました。

 

 

寺山修司さんの2つの作品は、いわゆるアングラ映画と言うんでしょうか?

 

 

万人受けしようとはしていないけど、理解出来る人には称賛されるんだろうな。

 

 

とにかく、どの作品も初めての世界観で強烈な衝撃と刺激を受けました。

 

 

でももう一度見ることは出来ない…(怯)

 

 

ということで、今回はここまでにしようと思います。

 

 

知識もない素人がダラダラと語ってしまいましたが、見てくださった方がいたら本当にありがとうございます。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「残穢ー住んではいけない部屋ー」知れば知るほど深みにハマる考察型ホラー。※後半ネタバレ

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https://eiga.com/amp/movie/82365/

 

どうも、ホラー作品がしんどくなってきた夏夜風です!

やっぱりホラーはこわくて疲れちゃうな

 

またホラー作品に挑戦しました。3月はホラー月間と決めているので(笑)頑張っています。

 

 

さて、今回は「残穢 ー住んではいけない部屋ー」を見てみました。

 

 

竹内結子さんが演じる小説家の<私>の元に、女子大生から「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という手紙が届きます。

 

 

2人はその部屋前の住人について調べますが…言いようもない不気味な真相が、彼女たちを翻弄します。

 

 

おどかし要素はかなり少なくホラーミステリーという感じの作品でした。

 

 

「本当にあった怖い話」が好きな人、嘘か本当か分からない怖い話に興味がある人にオススメです。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年1月30日

 

<監督>

中村義洋

 

<キャスト>

竹内結子 (私 役)

橋本愛 (久保さん 役)

滝藤賢一 (直人 役)

佐々木蔵之介 (平岡芳明 役)

山下容莉枝 (田村さん 役)

…他

 

《ミステリーホラー度》

★★★★★星5

《言い知れない不気味さ》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

小説家の「」の元に、女子大生の久保さんから「私の住んでいる部屋で奇妙な音がする」という、一通の手紙が届きます。

 

2人は好奇心を抑えられず、部屋や前の住人、さらに過去のことを調べ始めます。

 

少しづつ全貌が見えてくるのですが…過去を辿れば辿るほど謎は深まり、不気味な真相に翻弄されていくことに…。

残穢 ー住んではいけない部屋ー」の注目ポイント

  • ゾクゾクするホラーミステリー
  • 実際のことだと錯覚するような内容
  • 都市伝説のような魅力がある

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 都市伝説系が好きな人
  • ほん怖系が好きな人
  • 静かな恐怖を味わいたい人

ストーリーの感想

 

毎度のことながら、この作品もビビりつつ鑑賞し始めたんですが…(笑)

 

 

ビックリする要素が全然なく、主人公達と一緒に考察していけて、かなり集中して見ることが出来ました。

 

 

本当にありそうな話だし、都市伝説っぽさを感じる部分もあって…

 

 

好奇心を満たされつつ、良い意味で引っ掛かりを残してくれるストーリーでした。

 

 

怖い話としてもエンタメとしても楽しめる作品です。

 

 

「こわいのに知りたい…でも真相に辿り着いてもまだ満たされない…」みたいな、人間の好奇心を上手にくすぐるホラーミステリーでした。

ゾクゾクする謎解きホラー

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見始める前は「一室で色々なことが起きていくんだろうな」と思っていたんですが、実際は色々な場所に話が広がっていき、謎が深まっていく感じでした。

 

 

1つの真相に辿り着いたと思ったら、またそこから新しい疑問、謎が浮かぶ…

 

 

という進み方で、見ている側も色々と考察出来てしまいます。

 

奇妙な話を深掘りするのが好きな人は面白いと感じるかもしれませんね

 

ベタベタとくっついてくるような気味の悪さを味わいながら考察をしていくので、嫌な事ばかり思い浮かんでしまうことも…(汗)

 

 

あと主人公達が真相を知ろうとすればするほど、深みにハマって後戻り出来なくなる…というのも怖いところ。

 

 

主人公の「私」も久保さんも、最初は単なる好奇心で調べていたけど、それが大きな間違いだったんでしょうね…(怯)

 

 

人間の行き過ぎた好奇心の恐ろしさを教えられるようでした…。

 

 

とくに「私」は心霊現象はあまり信用していないからこそ「面白い」と、安易に手を出してしまったんだろうな…と思います。

本当のことだと錯覚するような不気味な話

物語は主人公の「私」の語りによって、進んでいきます。

 

 

だからなのか、どこか”ほん怖”的な雰囲気があって、あの番組が苦手な私は最初からかなりドキドキ(笑)

 

 

それに突飛な話じゃなくてリアリティがあるように思えたので、途中から「事実が混ざってるのでは…?」とビクビクしてました…。

 

あと”2chの都市伝説”みたいな雰囲気もあるんだ

 

ネットで広がった都市伝説っていっぱいあると思うんですけど、そういうのって”信じがたいけど、どこか惹かれてしまう魅力”があるじゃないですか。

 

 

この映画もそれと似ているように思えます。

 

 

信じがたいけど本当にありそうで惹かれてしまう…というような。

 

 

最後までこういう不気味さを感じて楽しく見ることが出来たけど、正直すこし残念な所もありました…。

正直な感想と最後について(ネタバレ)

ココからネタバレしてます…!ご注意を!

 

全体的に面白いと感じたし、ホラーだけど十分に楽しめたんですが…ただ最後に少しもったいないと感じる部分がありました…。

 

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正直な感想

残念というか…少し冷めてしまったのが、最後に編集者がオバケに襲われるシーン。

 

 

このシーンが今までの雰囲気を壊すように思えて少し残念でした。

 

 

「私」みたいに、変な電話が掛かってくるとか、幽霊が見えるようになったとか、音を聞くようになった…程度だったら、冷めることもなく終われたな…と(汗)

 

 

あと、やっぱり原作の方が楽しめるんだろうな…というのも正直な感想です。

 

 

文章だと、読み手が頭の中でイメージを膨らませるけど、それを映像化した時にチープになってしまうのが残念な所…。

 

 

原作の雰囲気や良い部分がありつつ、映像化ならではの残念な所もあったかもしれません。

最後について

最後まで不気味さがありましたね…。

 

 

とくに、住職が美人画を魅入られるように見つめていたのが怖かった…。美人画を「知らない」と言っていたのも誰にも渡したくないからなのかな…?

 

 

それと、心霊マニアの三澤が美人画らしき写真を見た時に、住職と同じような反応をしていたのが気になりました。見たことがあったのかな…?

 

 

そして一番怖かったのは、最後に女の子の誕生日パーティーのシーンで、フラッシュがたかれた瞬間。

 

 

絶対なにかがいたもん…。こわくて確認できませんでしたが(笑)

 

 

夜に思い出してしばらく寝られなかったほど、後引くこわさがありました…。

<まとめ>日本ホラーの良さを感じられる作品

刺激が欲しい人にとって「残穢」は、もの足りたい作品かもしれませんが、落ち着いた雰囲気があって個人的には好きな映画です。でも怖いから2回目は見られない…。

 

 

好奇心を刺激しつつ、言い知れない恐怖感に襲われるのが良かったです。

 

 

静かで重たい怖さは、日本ホラーの良さでもあるんでしょうか。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「犬鳴村」もったいなさを感じる日本らしい本格ホラー。※ネタバレなし

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https://eiga.com/movie/90455/photo/

 

どうも、都市伝説は結構好きな夏夜風です

動物に関するコワイ話も多いよな

 

今週もホラーに挑戦していきます。

 

 

私は怖いのが苦手なのに都市伝説系とか怖い話は結構見ちゃうんですけど…

 

 

今回は都市伝説としても心霊スポットとしてもかなり有名な、ある場所に関する映画を見ました。

 

 

映画「犬鳴村

 

 

犬鳴トンネルはかなり有名ですよね。私は絶対に行こうとは思いませんが…(怯)

 

 

かなり身構えて見始めたんですが…「こわい……あれ?意外と大丈夫…」って感じで、ビビりな私でもギリギリいけました…!

 

 

ただやっぱり残酷な表現がされているので繊細な方にはオススメしません…(泣)

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2020年2月7日

 

<監督>

清水崇

 

<キャスト>

三吉彩花 (奏 役)

坂東龍汰 (悠真 役)

大谷凛香 (明菜 役)

高嶋政伸 ( 役)

高島礼子 (綾乃 役)

…他

 

《ビックリ度》

★★星2

《都市伝説っぽさ》

★★★星3

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

臨床心理士として働くは、患者である男の子から奇妙な話を聞き、さらに男の子のそばに”人ではない存在”がいることに気づきます。

 

その一方で、犬鳴トンネルに行った女性が「わんこが ねぇやに ふたしちゃろ」という歌と謎の言葉を残し、不可解な死を遂げます。

 

さらに犬鳴トンネルに行った兄弟が行方不明に。真相を突き止めようとする奏でしたが、目を背けたくなる事実が待ち受けていました…。

「犬鳴村」の注目ポイント

  • 本格ホラーだけどあまり恐くない!
  • やるせなくて切ない内容
  • 恐怖回避バージョンのすごさ

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • ビックリするホラーが苦手な人
  • 都市伝説系が好きな人
  • 切ない日本ホラーを見たい人

ストーリーの感想

 

覚悟して見始めたんですけど、意外とビックリ要素が少ないから私でも普通に見られました…!

 

 

日本独特の切なさが残るストーリーで、しんみり来る所もありました。

 

 

だけど、”もったいなさ”が残る作品でもあるな…と感じました。

本格ホラー?でも恐くない。そしてもったいない…。

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上でも書いてますが、思っていたよりビックリ要素も少なくて、じわじわ…と来る感じなので意外と平気でした。

 

 

私的には「本格ホラー作品」という感じがするのですが、正直ホラー好きな方からすると微妙なのかな…?

 

 

というのも「もったいない」と思う部分も多かったので…。

 

 

例えばCGを使ったシーンとかが、恐いというより冷めてしまうという…。(これは個人差があると思います)

 

 

最後の大ボス(?)的なオバケも「その動きはなんだろう…」とか「物理的に干渉できるの…?」とか…

 

 

余計なことを考えてしまうような隙があって集中出来なかった…という感想です…。

 

 

前半は雰囲気もあってジワジワと恐怖感が押し寄せていたのに、後半で「とんでも展開」になってしまった印象…。

 

設定的には面白いけど、今までの雰囲気が消されてついていけなかった…

 

「なんで主人公たちは、この状況を受け入れているの?」と思ってしまって、感情移入&集中が出来ませんでした(汗)

 

 

だけど、ほんのり切なさを残してくれているから、そこは良かったです…!

切なくてやるせないストーリー

最後のオバケや展開について色々言ってしまいましたが(汗)

 

 

ストーリー自体は色々考えてしまうような部分も多かったです。

 

 

いかにも”日本の都市伝説”っぽい気味の悪さと悲しさがある…という印象で、個人的には「面白い」と感じました。

 

「実際にこういう話がありそうだな…」と思わせてくれるような内容だったな

 

ただ、動物の残酷な描写があったり、女性が可哀想な部分もあるので、そういう意味でも見ていて辛かったです…。

 

 

あとオバケの恐さというより人間の恐さを感じる内容でもありました。

 

 

人間の罪とか、昔の風習によって現代の人が苦しむことになる…というのが、恐ろしいと感じる要素だったかもしれません。

恐怖回避ばーじょんの面白さ

 

犬鳴村には「通常バージョン」と「恐怖回避ばーじょん」の2つがあるんです。

 

 

この恐怖回避バージョンって、ビックリするシーンとかこわいシーンを減らしているんだと思ってたんですけど…。

 

 

そういう話じゃなかった…(笑)

 

 

可愛いワンコが出てきて「ワン!」って言ってたり、ハートのエフェクトが出てきたり、「ハッキリ見えるタイプの霊!」とか吹き出しが出てたり…(笑)

 

 

「恐怖回避バージョン」というより「とにかく全力でふざけているバージョン」でした…。

 

 

正直、私的にはそっちの方が見やすいんですが(笑)

 

 

「演じた方々はこれを見て、どう思うのかな…」とか「なんでわざわざコレを用意したんだろう…」とか…考えちゃいました。

 

 

でも、ホラーが苦手な私にとっては、これだけ全力でふざけていても恐さを感じるんですよ(笑)

 

しかもエフェクトが出てない瞬間が余計に恐く感じるという…

 

私は通常バージョンを見て、そのあとに少しだけ恐怖回避ばーじょんを見ましたが、面白かったし、すごかった(笑)

<まとめ>切ない本格ホラーだけど、もったいなさが残る…

切なさが残るような日本の都市伝説っぽい話で、興味深い内容だと感じました。

 

 

ただ、やっぱり後半の展開と結末があまり腑に落ちなかった…というのも正直な話です。

 

 

「全国的に有名な心霊スポットが、自分と深い関りがある」というのは面白かったけど、実際の都市伝説とは違った内容で、少し残念な気持ちも。

 

 

ただ、ホラー体験はしっかり出来たので、満足です(疲労感)

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》ネタバレなし「ねこにみかん」タイトルからは想像できなかった家族の重い話。

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引用:「ねこにみかん」公式サイト

http://nekonimikan.com

 

どうも、最近みかんを食べている夏夜風です

甘いみかんに当たると幸せ倍増だな

 

この間ホラーを見て心が疲れたので(笑)

 

 

ほのぼのした映画を見ようかなーと思って、

 

 

ねこにみかん」という作品を選んだんですが…。

 

 

思っていたより重たい話だったし、すこーしドロドロ感もあって繊細にはきつい映画でした…。

 

 

一夫多妻で3人の子供は腹違いの同級生。そして誰とも血が繋がらない長男…という複雑な家族のお話。

 

 

これは賛否両論、色々な意見が分かれる内容だと思いました。

 

 

「家族ってなに?」って考えたことがある人には共感出来る部分もあるかも…。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2014年3月22日

 

<監督>

戸田彬弘

 

<キャスト>

黒川芽以 (真知子 役)

大東駿介 (智弘 役)

上野山正一郎 (チチ 役)

児玉里美 (ママ 役)

…他

 

《意外と重い度》

★★★★星4

《人を選ぶ作品度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

婚約者の智弘の実家に連れられた真知子は、彼の家族の、複雑でいびつな関係性を知らされます。

 

父は1人、母親が3人、腹違いで同級生の子供が3人。そして、誰とも血のつながらない智弘。

 

家族は「それぞれを認め合うルール」を守っていましたが、1人1人が色々な問題を抱え、それに耐えられなくなった真知子は…。

「ねこにみかん」の注目ポイント

  • 複雑でいびつな家族
  • 田舎の風景と真知子の存在
  • 家族って何?

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 複雑な家族の作品を見たい人
  • 家族について考えたことがある人
  • 自分には無い考え方を見つけたい人

ストーリーの感想と人物紹介

 

まず「ねこにみかん」というタイトルからは想像できなかった、複雑な家族の話で驚きました…(笑)

 

 

父が1人、母が3人、腹違いの子供が3人。誰とも血が繋がらない長男…。

 

 

複雑すぎる…ので、まずは人物紹介を軽く。

 

 

チチ:智弘を含め、子供たちの父親。

 

ママ:家事全般を担当する母。

 

カカ:スナックを経営している母。

 

ハハ:高校教師の母。

 

隆志:次男17歳。ハハの子供。

 

由美:長女17歳。ママの子供。

 

さやか:次女17歳。カカの子供。

 

智弘:チチとも3人の母親とも、血のつながりが無い。(色々と訳がある)

 

真知子:智弘の婚約者で、彼の家族を理解しようとしますが…。

 

 

という感じですね…。

 

 

チチが同時期に3人の女性を妊娠させてしまった結果、こういう家族の形になっています。

 

 

「父親最低じゃん」と思うかもしれませんが、ただただ最低…というわけではないんですよね…。

 

 

いわゆるハーレム状態では無いので…。

 

 

複雑でいびつながらも、なんとか家族として過ごしている7人。家族ってなに?と思えるようなストーリーでした。

いびつな家族の関係

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この映画の内容は、人を選ぶようなものだと思います。

 

 

少しは共感出来る人もいれば、とことん理解出来ない…という人もいると思います。

 

 

だって簡単に言うと一夫多妻ですもんね…。

 

 

ただ、上でも書いている通り、ハーレムみたいな状況ではありません。

 

 

チチも母親3人もやるべきことをやっていて、それぞれに責任を感じながら過ごしているんです。

 

 

でも、子供たちはお互いに付かず離れずだし、親に本音を言えない状況でもあります。

 

 

母達には、他の男性の存在も見え隠れしていて…。

 

子供たちは、そんな親を見て苦しんでいるんだよな

 

見ていて辛くなるし重たい気持ちになりましたね…。

 

 

でも、それを和らげてくれたのが田舎の風景でした。

田舎の風景と真知子の存在

重たいストーリーを緩和してくれたのが、のどかな田舎の風景でした。

 

 

舞台は有田みかんで有名な、和歌山県有田川町

 

 

たびたび映る風景に癒される瞬間もありました。

 

 

都会の喧騒があったら余計に重たく感じそうだから、田舎が舞台で良かったな…とは思うんですが…。

 

 

でも、きれいで静かな場所だからこそ、わびしさを感じる時もあって…。

 

とくに子供たちの葛藤や辛さを表現するのには十分…という印象がありました

 

そして、ストーリーにも家族にも大切な存在となるのが、真知子です。

 

 

彼女は思ったことを素直に言う性格で、3人の母に「面白い」と言われます。

 

 

最初は智弘の家族と上手くやっていこうとは思いますが…

 

 

いびつな家族の関係性と、子供たちの苦しみに気づいてから、彼女の気持ちが限界を超えます。

 

 

そんな真知子の言動が家族を変えるきっかけになります…。

 

 

…個人的に、きっかけを与える真知子すごいな…と思いました。家族に向き合おうとしているってことですもんね。

 

 

智弘の家は、いわゆる一般的な家族からは逸脱しているかもしれませんが…

 

 

でも「家族ってなんだろう?」「普通の家族ってなに?」とボンヤリ考えてしまいました。

家族ってなに?

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家族の定義は、人それぞれ異なりますよね。

 

 

 

血のつながりがあるなら家族?血は繋がらなくても家族?

 

両親がそろってやっと家族?片親はだめ?母が2人、父が2人はオカシイ?

 

じゃぁ、一夫多妻はどうなの?一妻多夫は?

 

 

 

色々な考えがあると思いますが…

 

 

智弘の家族は、一般的に家族とは認められないんですかね…?

 

 

両親がいて子供がいて血が繋がっているけど、いわゆる家族として機能していない家もあるわけで…。

 

 

それでも家族なの?

 

どんどん思考の沼にハマっている気がするぞ…

 

智弘の家では「ただいま」「おかえり」を言い合えるのが家族…という定義になっているのかなと感じました。

 

 

どんな形や関係性であれ、お互いを受け入れて、お互いの帰りを待って、皆が待つ家に帰る…というのが家族っていうことなのかな。

 

 

なんか色々語ってますが…(笑)

 

 

正直、智弘の家族が現実から逃げていること、関係性が複雑なこと、それでも家族でいること…には割と共感が出来ます…(汗)

 

 

だから「ねこにみかん」を見て、ついつい”家族ってなに?”と考えてしまいました。

<まとめ>きれいな終わり方ではなかったかもしれない

私は、この家族の関係性を受け入れることが出来ましたが…。

 

 

それでも「んん…?」となるシーンや理解出来ない部分もありました。

 

 

個人的にはキレイな終わり方でも無かったと思うし、少し無理やりに”良い話”感を漂わせている気がしました…。

 

 

でも、今まで見たことがないような作品で興味深かったし、見て損はないと個人的に思いました。

 

 

ほのぼの作品ではないし、家族で見れるような作品でもありませんが、気になった方は鑑賞してみてください。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「としまえん」遊園地を舞台にした、ビビりでも見られるホラー映画。※ネタバレなし

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引用:「映画 としまえん」公式サイト

https://www.toshimaen-movie.com

 

どうも、ホラー映画は苦手な夏夜風です

ビックリするような音がこわいよな

 

いきなりですが、今月は週に1度ホラー映画を見てみようかと思っています…!(笑)

 

 

繊細でビビりでホラーに触れてこなかった私にとっては、かなりの挑戦です…。

 

 

なのであまり怖くないものを選んでしまいますが…ビビり&ホラー初心者の私なりに感想を書いていこうと思っています。

 

 

そして1番目に選んだのは「としまえん」です。

 

 

ホラーが苦手な私でも最後まで見れました…!(所々、目をつむってたけど!)

 

 

ビックリする所はあるけど意外と平気だったし、正直、残念だったところが多いかも…。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2019年5月10日

 

<監督>

高橋浩

 

<キャスト>

北原里英 (早希 役)

小島藤子 (杏樹 役)

浅川梨奈 (千秋 役)

松田るか (亜美 役)

さいとうなり (かや 役)

…他

 

《ホラー度》

★★星2

《ビビりでも見れる度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★星2

~あらすじ~

早希は、高校生の時に仲の良かった友達と、遊園地の「としまえん」に遊びに行きます。

 

そこには都市伝説が囁かれており、それを実行してしまった友達の1人が消えてしまいます。

 

みんなで彼女を探しますが、やがてそれは呪いのせいであることに気づきます…。

としまえん」の注目ポイント

  • ホラー初心者でも見れる
  • 人間の闇を感じる

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • ホラーに慣れていない人
  • ホラーに挑戦してみたい人
  • 人間のドロドロさを感じたい人

ストーリーの感想

 

ホラー初心者の私でも見れた「としまえん」でしたが…。

 

 

正直、演出に冷めてしまう部分があったり「ギャグ…?!」と思ってしまうシーンもありました…。

 

 

ストーリーも「がっつりホラー」というわけじゃなかったから私的には良かったんですが、ホラー好きな人は物足りないかも…。

ビビりや初心者でも見やすいホラー映画

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あまり恐くないホラー映画をネットで探して「としまえん」を選んだんですが…。

 

 

ビビりや初心者でも鑑賞しやすい作品でした。

 

 

ただ、私が根っからのビビりということもあって、目をつむりながら見てた瞬間もあります(笑)

 

 

だけど、びっくり要素も少ないし「ビクッ!」とはなるけど意外と平気かな…という感じ。

 

正直オバケもこわくなくて、演出の仕方も冷めてしまうような、ちょっと残念な感じでした…。

 

ホラー好きの人からの評価は低いかもな…

 

でも、ホラーを見たことが無い人だったら、ちょっとした恐怖体験が出来るのでオススメです(笑)

 

 

おばけの恐さを感じるより、人間の闇というか恐さを感じるストーリーなので、ビクビクせずに見られます。(笑)

ホラー要素より人間の闇を感じる

ホラー要素が少なめかな…と個人的には感じています。

 

 

そもそもホラーを知らないので、多いのか少ないのか分かっていませんが(汗)

 

 

そういう怖さよりも人間の闇を感じるようなストーリーでした。

 

 

主人公の早希を含めた5人の女性たちは、すごく仲が良さそうに見えるけど…意外とドロドロとした感情を持っていて…。

 

 

追いつめられると、そういう部分が出てくるんですよね。

 

 

だから表向きの友情を見せられているというか…。

 

悪い人達じゃないんだろうけど、そういう一面が出てくるんですよね…

 

優しさがあるようで無い…みたいな(笑)

 

 

こういう要素が苦手な方や繊細な方には、この映画はオススメ出来ないかも…。

 

 

あと物語では、彼女たちが知らないうちに誰かを傷つけていて、それが自分達を苦しめることになるんですが…。

 

 

こういうことは誰にでも起こりえる要素でもあるので、そういう部分はゾクっとしました。

 

 

でも他は…残念だった部分が多いです…。

残念に感じた部分

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上でも少し語っていますが、ビビりの私でも冷めてしまうような、ちょっと残念な演出とかがあったんです。

 

 

予告を見てもらうと分かるんですが、最初に動画配信をしている男女が映るんですけど、その演出もこわいようで恐くない…みたいな…。

 

 

”恐がらせようとしてる”ことは分かるんですけど、それが逆に冷めてしまう原因になっている気がしました(汗)

 

 

「ギャグ…?」と思えてしまう謎のシーンもあって…。

 

 

主演の北原里英さんの演技も後半までは違和感が無かったのに、恐怖を伝えるためか、大げさな演技になっていて…。

 

 

というかホラー映画はこれが普通なのかもしれませんが…

 

 

見ている側としては、恐怖がそこまで伝わってこないから、わざとらしく感じてしまったのかもしません…。

 

主人公達が取った行動も謎だったりしたな

 

その行動必要かな?と思える感じですね…。

<まとめ>ホラーゲームだったら面白く感じたストーリーだった…かも?

見終わって思ったことは、ホラーゲームとかだったら面白く感じたのかな…という…。

 

 

ホラーゲームも苦手だから出来ないんですけど、実況動画はたまに見ていて(笑)

 

 

だからか「こういう演出も話の進み方も、ゲームだったら面白く感じそうだな」と考えてしまいました。

 

 

正直、繊細さんにもホラー好きさんにもオススメは出来ないかもです…(汗)

 

 

だけど、初のホラー映画ということもあり、思ったより楽しく鑑賞させてもらいました!

 

 

1時間ちょっとで見れるので、気になる方はお暇なときにぜひ。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!次週はもう少し難易度を上げてみようかな…。

《正直な感想》ネタバレなし「金メダル男」1位に取りつかれた男の結末は…?

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引用:「金メダル男」の公式Twitter

https://mobile.twitter.com/kinmedao_movie

 

どうも、1位を取ったことがない夏夜風です!

猫界ではナンバー1の夏猫だ!

 

Huluで何か良い映画がないか探していると、

 

 

金メダル男

 

 

という作品を発見して「今オリンピックやってるしな…そういうことに関する映画かな?」

 

 

と思い、見てみることに。

 

 

結論から言うとオリンピックに関係ないし、想像していた内容ではありませんでした(笑)

 

 

正直、最初が長く感じてあまり面白いと感じず…。

 

 

しかし、後半から興味を惹かれていって「これはこれで面白いな…」と。

 

 

ただ共感性羞恥心を感じられるシーンも多く、HSPさんとかには辛いかも…!

 

 

今回は、良かった点と残念だった点、そして泉一について語っていきます。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年10月22日

 

<監督>

内村光良

 

<キャスト>

内村光良 (大人の泉一 役)

知念侑李 (若い頃の泉一 役)

宮崎美子 (泉一の母 役)

平泉成 (泉一の父 役)

木村多江 (亀谷頼子 役)

…他

 

共感性羞恥心を感じる度》

★★★★星4

《こういう物語も悪くない度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

東京オリンピックが開催された1964年に秋田泉一は生まれました。普通の少年だった泉一は小学校の運動会で1位を取ったことから、1番になる嬉しさと幸福感を覚えます。

 

それから彼はあらゆる分野で1位をとり、自信にあふれた日々を過ごしますが、中学生になると1位を取れなくなります。

 

1位にこだわる泉一は迷走し続けながら学生生活を送り、やがて東京で1位になることを決めますが、そう上手くはいかず…歳月は流れ、泉一は30歳を過ぎます…。

「金メダル男」の注目ポイント

  • 前半と後半の雰囲気の差が良い
  • こういう物語も良いと思える終わり方
  • 豪華俳優の出演の仕方がすごい

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • コメディと人間ドラマが好きな人
  • 内村光良さんが好きな人
  • 最後はほっこりしたい人

ストーリーの正直な感想

 

内村光良さんが出ているし、監督や脚本も務めているということで結構ワクワクしていたのですが…(内村さんが好きなので笑)

 

 

思っていたより「面白い」とは感じず…。とくに前半はダラダラとしているような気がしました。

 

 

この映画では泉一の若い頃を知念侑李さんが演じ、30歳以降を内村光良さんが演じているのですが30歳以降からのストーリーに興味を惹かれました。

 

 

今回は、良かった点残念だった点を分けて語っていきます。

良かった点

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まず2人の演技が良かったなと思います。

 

 

とくに知念侑李さんの演技が「こういう顔とかこういうシーンをやっても大丈夫なんだ…!」と驚きつつ、笑えました(笑)

 

 

一番ツボだったのは、泉一がジャニーズのオーディションに落ちたシーン…。知念さんはどういう気持ちで演じていたのか…(笑)

 

泉一の夢見る少年感や、やさぐれた感じを表現している知念さんが良かったな

 

内村さんは「SING」を見た時も思いましたが、聞き取りやすい声をしていて、そこが良い。

 

 

演技も良くて、泉一の無邪気さと、上手くいかない複雑な気持ちが伝わってきました。

 

 

あとストーリーの前半はギャグ感が強めで、後半から人間ドラマ感が強かったんですけどその差がストーリーに興味を持たせてくれたきっかけになった気がします。

 

 

泉一が大人になってから少し落ち着いた雰囲気もあって余計に見やすくなりました。

 

 

後半はしんみりしたり見ていて辛くなるシーンもあったけど、最後はほっこりと感動。

 

 

「こういう物語も、こういう人生も、意外と悪くないかもなぁ」と思わせてくれる感じでした。

 

 

そうそう、出演者も豪華だし使い方も贅沢で、有名な俳優さん達が一瞬しか出てこないのには驚きました(笑)

 

 

私的には、鶴瓶さんの役が好きです。

 

寿司の職人さんで、厳しすぎず優しすぎず。でも泉一を見守っている感じが良かった

 

こんな感じで良い点も多かったけど、個人的に残念だな…と感じる所もありました…。

残念だった点

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正直、最初がダラダラ…としていて長く感じました。

 

 

「これは意味があるシーンなのか…?」「ここは飛ばしても良いのでは?」と思うシーンも。(実際には意味がありました)

 

 

ただ意味があったにしても、もう少し短くても良かったかなぁ…というのが個人的な感想です(汗)

 

大人になってからの方が興味を惹かれて面白いと感じたから、そこにたどり着くまでが長いかも…

 

あと前半のストーリーでは「ププ…」と笑える所もあれば、笑いのツボが合わず引き気味になるシーンも…。

 

 

「男性の方が笑えるのかな…?」と思える感じ…というか。

 

 

時々出てくる小ボケも笑えたり「それは必要ないのでは…?」となることも…。

 

 

そして、これは残念というか見ていて辛いことだったんですが泉一が迷走し続けるから共感性羞恥心を感じてしまうことも多かったです…。

 

HSPさんとかには辛いかも…私も少し辛かったです…

その他の感想<主人公・泉一について>

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※ここは飛ばしてもらっても大丈夫です!

 

 

泉一は現実を見ない人で、いつまでも夢見る少年という感じでした。

 

 

まわりとの感覚と少し違って迷走し続けるんです。(ここに共感出来る人もいれば、分からない人もいるだろうな…と思います)

 

 

彼は1つのことを極めようとしないし、堅実的でもない。だから、ふらふらっとしてしまう…。

 

 

でも、1位を取るために行動しているのは凄い。現実から目を逸らすために、やみくもに動いている気もするけど…(汗)

 

 

こんな泉一に共感出来る人もいると思います。「自分も昔はそうだった」「今の自分と重なる」という人はいるんじゃないかな。

 

 

ただ、反対に好きになれない人もいるだろうなぁ…堅実的な人とか真面目な人にとっては理解出来ない人物かもしれませんね。

 

 

私は泉一寄りの人間(夢想家タイプ)かな…?と思うので、応援したくなるけど彼がフラフラしすぎて途中からモヤモヤ(笑)

 

でも、そのモヤモヤを後半で消してくれたのが良かった。

まとめ<モヤモヤするけど応援したくなる主人公>

「金メダル男」は評価が分かれやすい作品かもしれませんが、個人的には”見てよかった映画”です。

 

 

主人公の泉一に共感しつつもモヤモヤして、でも最後は応援したくなっていて…。

 

 

何となく憎めないような愛らしい主人公だな…と感じます(笑)

 

 

あと泉一の両親が彼の意思を尊重して、否定しないのが素敵だったな。

 

 

家族愛にもほっこりしました。

 

 

さて、今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》「片桐はいり4倍速」4人のクリエイターが提供する”片桐はいりのフルコース”。※後半ネタバレ

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All rights reserved. Copyright © SDP

http://www.stardustpictures.co.jp/dvd/hiri.html

 

どうも、片桐はいりさんが気になっている夏夜風です

そんな夏猫の相棒、夏猫だ

 

かもめ食堂を見て片桐はいりさんに惹かれた私は、今回プライムビデオでこんな作品を見てみました。

 

 

片桐はいり4倍速

 

 

なんじゃそれは。という感じかもしれませんが、私も見るまで「なんじゃそれは」でした。

 

 

見終わったあとは「なんじゃこれは」でした。

 

 

オムニバスショート作品で4人のクリエイターさんが片桐はいりさんを自由に調理した…らしいです。

 

 

その説明通り、自由度が高い&片桐はいりさんの演技が光る作品でした。

 

 

今回、前半はネタバレ無し、後半はネタバレありなのでご注意を!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<発売日>

2009年7月17日

 

<監督>

内竜也

辛酸なめこ

赤松隆一郎

松尾スズキ

 

<キャスト>

片桐はいり

尾創路 (出演と企画・原案も)

太賀

肘井美佳

…他

 

《異色の作品度》

★★★★星4

《なんだこれは度》

★★★★★星5

《おすすめ度》

★★星2.5

~あらすじ~

4人のクリエイターと片桐はいりが作り出す、異色のオムニバス作品

 

「受験生」のあらすじ

受験生の男子片桐はいりを見かけるようになり…。

 

「スピリチュアルマイライフ」のあらすじ

説得力のある顔を持ったキヨミはスピリチュアルへの道を進みますが…。

 

「ピーコちゃん」のあらすじ

公園でジョギングをしていたカオリは真っ赤なドレスを着た女性が倒れていることに気づきます…。

 

「部長」のあらすじ

息子の同級生に声をかけられる主婦が、なぜか無視をされ…。

片桐はいり4倍速」の注目ポイント

  • 片桐はいりのフルコース
  • 謎・こわい・不気味・笑いが集結してる
  • 展開に置いてけぼりにされるのが良い

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 片桐はいりが好きな人・気になる人
  • 置いてけぼりにされる作品を見たい人
  • オムニバス作品が好きな人

ストーリーの感想(ネタバレなし)

 

あらすじを見ただけだとよく分からないと思うんですが、実際に見てみても謎が残る展開のものもありました…(笑)

 

 

それぞれのクリエイターさんが個性あるストーリーを作り出していって、片桐はいりさんの演技によって輝かせた…という感じでしょうか。

 

 

ただ、不気味なシーンや少しビックリするシーンもあるので…繊細さんにはオススメ出来そうで出来ないかも…(汗)

 

 

すごく怖いわけでもないんですけど…独特な雰囲気が苦手な人は止めた方がいいかもです…。(世にも奇妙な物語が苦手な人は特に止めた方がいいかも)

 

 

41分間の”片桐はいりフルコース”を堪能したい人にオススメです(笑)

片桐はいりのフルコースを堪能?

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4人のクリエイターさんが片桐はいりを自由に調理した…らしいのですが…

 

 

どんな料理でも美味しくなっちゃう片桐はいりさんがすごい。

 

 

普通の役、怖くて不気味な役、コメディタッチな役まで、なんでもこなせる女優さんなのだな…と認識しました。

 

 

片桐はいりさんがメインではない作品もあるのですが、しっかり味を残してくれて記憶に残ります。

 

 

雰囲気の違う役を演じているので、飽きることもなく色々な彼女の良さを堪能出来ました。

 

 

本当に”片桐はいりのフルコース”という感じです。

 

噛めば噛むほど味わい深く、癖になる感じでした

 

監督の個性も感じられて、41分間のフルコースを楽しむことが出来ました。

色々な要素が集結している

4人のクリエイターさんによって「片桐はいり4倍速」が出来上がったわけですが…。

 

 

やっぱりそれぞれの個性がありました。

 

 

作品の中には「…?」となるような謎めいたものもあれば、こわさと不気味さが漂うものもあったり、頭がパニックになるような笑えるものまで(笑)

 

 

とくに、辛酸なめこさんのストーリーは他とはまた違う雰囲気がありました。

 

 

正直、他のよりインパクトが残る感じではないのですが、女性ならではの物語が良かったなと思います。

 

 

あと「ピーコちゃん」で、深緑の中に真っ赤なドレスを着た片桐はいりさんが倒れているのがインパクトが強かった。

 

 

個人的に一番好きなのは最後の「部長」かな…。不気味さと笑いが詰まったストーリーなんですよね。

 

 

でも「受験生」はどれよりも落ち着いているし「普通の日常の中に謎が残る」感じが良かったんだよな…。

 

わりと真剣に悩めるくらい面白かったのかもな(笑)

 

でも置いてけぼりにされることもあるので見ていてムズムズするかも…それはそれで個人的には良いんですが(笑)

 

 

この下で、それぞれの感想をちょっと書いていきます。(笑) (ネタバレ注意です!)

 

 

興味ない方は飛ばしてください(笑)

4つの作品の感想(ネタバレあり)

ネタバレを含んでいるのでご注意ください…!

 

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まず「受験生」…。これが一番謎めいていたかな…。どういうことか分からず「…?」状態で終わってしまいました。

 

 

片桐はいりを見たら合格するみたいな感じ…?(笑)でも、板尾創路さんの意味が分からない…。だけど好きな雰囲気でした。

 

 

2つ目は、辛酸なめこさんの「スピリチュアルマイライフ」

 

 

正直、ストーリー自体は普遍的かもしれない…でも、だからこそ片桐はいりさんが演じているのが良いというか。

 

 

別の人が演じていたら印象に残らないかもしれないけど、彼女だから味のある作品になったと言いますか…これはこれで好きです!

 

 

3つ目の「ピーコちゃん」は、一番びっくりしたかも。(笑)

 

 

緑が広がる中に赤いドレスを着た片桐はいりさんが倒れてるのは印象が強いし、謎めいた雰囲気が怖かったです。

 

 

しかもホラー展開になって「だから血に染まったような赤いドレスを着てるのかな?」「でも靴は白だったような…」「赤くなったメガネを掛けるのかな…」

 

 

とか割と真剣に考えてたら「メガネマックス」のCMだった…しかも、そのCMを見てた家族のお母さんが片桐はいりさんっぽくて「!???」ってなりました…。パニックパニック。

 

 

でも、CMクリエイターさんらしいストーリーで面白かったです(笑)

 

 

最後の作品「部長」は、不穏な雰囲気を漂わせておきながら、めちゃくちゃに笑わせにきていて(笑)

 

 

家の中で大暴れしつつ、妄想の中で無視をする男子高校生に猛攻撃してるのが謎展開過ぎて…でも好きだなぁと思わせてくれました。

 

あと大暴れしてる時、家族はどうしているのか気になりました…(笑)

 

しかも暴れまわった翌日、晴れやかにご飯を作ってたのもツボでした…。

<まとめ>シュールな世界観がツボ

片桐はいり4倍速」を見て、軽く感想を書こうと思っていたけど意外と語りたいことが多かったです(笑)

 

 

この記事を最後まで見てくださる方がいるか分かりませんが、気になった方は見てみてほしいです。

 

 

正直、好き嫌いが別れるような感じだと思いますが…(汗)

 

 

でもシュールな世界観が好きな人や、世にも奇妙な物語が好きな人は相性が良いかもしれません!

 

 

個人的に結構ツボな作品だったので、ちょっとお気に入りかもです…(笑)

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!