Copyright © GAGA Corporation. All Rights Reserved.
どうも、人間の闇に恐怖を感じる夏夜風です
何だかんだ人間が一番こわいもんな
今回はスリラー作品に挑戦してみました。(かなり頑張った)
「ナイトクローラー」
という映画だったんですが…とても後味の悪い作品でした…。見たの後悔しました。
評価が高く、面白いと感じる人も多いようですが…
人間の異常さ、黒さ、残酷さを見せつけられて、とことんまで落ち込みます…。
繊細さんにはおすすめしません…!!(泣)
今回は主人公を含めた人間のヤバさ、そしてこの映画の評価が高い理由を自分なりに語ってみます。
~作品紹介~
<公開日>
●2015年8月22日(日本)
<監督>
<キャスト>
●ジェイク・ジレンホール (ルイス 役)
●レネ・ルッソ (ニーナ 役)
●リズ・アーメッド (リック 役)
●ビル・パクストン (ジョー 役)
…他
《主人公の異常度》
★★★★★星5
《後味悪い度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★星3
~あらすじ~
ルイスは盗んだマンホールなどを売って生活しています。ある日、事故現場に遭遇したルイスはフリーのカメラマンと出会い、彼に影響を受けます。
自身もフリーのカメラマンとして事故現場を撮影し、その映像をテレビ局に売り込みに行き、テレビディレクターのニーナに評価を受けます。
そこから彼の異常さが少しづつ顔を出すようになり、一線を越えていきます…。
「ナイトクローラー」の注目ポイント
- 人間の闇を体現する主人公
- 人間の異常さが怖くなる
- この作品が高い評価を受ける理由
この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます
- 人間の黒い部分を見たい人
- リアルな異常さを見たい人
- ダークな物語が好きな人
ストーリーの感想
私にとってこの映画はもうダーク過ぎて…。
暴力シーンは少ないものの、事故や事件を生々しく表現していて、怪我人や残酷な姿が映されるので見るのが辛い…。
ただストーリー自体は面白いくて評価も高いんです…。
ハマる人はハマるし、二度と見たくない人は見たくない…そんな作品です。(私は後者…)
とにかく主人公の異常さがヤバい。これがサイコパスなのか…と納得するほど。
主人公のおかげなのか最後まで不気味な雰囲気が漂うし、周りの人間のおかしさにも気持ち悪くなってくるほどでした…。
人間の闇を体現する主人公のルイス
とにかくこの映画の目玉(?)は主人公のルイスのサイコパス感。
最初はその異常さが分かりにくいけど、少しづつヤバさが顔を出すんです。
大きなネタのためにどんどん一線を越えていくんだけど罪悪感が1ミリもない。
ネタのために死体を動かして撮影した後、平然とテレビディレクターのニーナを食事に誘うんですよ。
その食事では、ニーナを脅して関係を持とうとするしな…
しかもしかも「恋人として」じゃなくて「友達として」なんです。利用する気満々…。
こういう所が彼のズルさと最低さを表しているように思えます…。
でも逆に、彼が臆病だからこそ友達を選んでるとか…?どっちにしてもひどい。
ルイスが明らかに人間性が欠如していることは分かるけど、実際にリアルだと気づきにくいのかも…。こわい。
そしてこわいのはルイスだけじゃないんです…。
人間の異常さに震える
この映画は、いわゆる”良い人”ってほとんど出てこないんです。
主人公のルイスと同じで、事件や事故をネタとしか見ていない人や、欲深くなっていく人間が出てくるんです。
これがこの映画の気持ち悪さの理由の1つというか…。
たぶんルイスよりはマシだと思うけど、ニーナも意外とやばい…。
本当に人の死や事件を、視聴率を上げるためのネタとしか見てなくて、それが異常だと気づこうとしないんです。
ルイスの部下のリックも少しづつ欲を出してくるし…。
みんな自分の欲に忠実というか…。一線を越えちゃうんですよね…
それに、その異常さを周りが訴えきれないのも何とも言えない…。
でも、そういう要素が高い評価を得ている理由にもなるのかも…。
「ナイトクローラー」の評価が高い理由
ナイトクローラーは高い評価を受けていて、ハマる人はハマるし「最高!」と思う人もいるのは事実。
正直、ビビりな私は「確かに面白いけどダーク過ぎるよ…。これ最高なの?」と思ってしまうのですが…。
やっぱりその振り切ったダーク感が良いんでしょうか。
人間が抑えるべき欲望を解放させて、それと同時に心を満たせる…というのが、この映画にはあるのかもしれません。
私も「見るのがつらい」と思いつつ、好奇心に負けて全て見てしまったし…。
すさんだ生活をしていた男の成り上がりとか、欲に忠実な人達、倫理観を欠いてるマスコミ、ハラハラするカーチェイスなどなど、正直見どころも多いし…。
あと、私はこの作品を見ている間、
ルイスやマスコミを批判する
↓
その一方でルイスの欲に共感する
↓
でも私の中の正義感がルイスの破滅を待ってる
みたいな状態だったんですけど、これは完全に製作側に踊らされてたの…?(笑)
なんか製作側から「酷いと思ってるくせに、それを楽しんで傍観しているよね」と言われているようで…(被害妄想)
この作品が人間の好奇心を上手く刺激するのも、評価が高い理由なのかも…?
映画っていうエンターテインメントだから野次馬的に見れちゃうしな…
何よりルイスという怪物を生み出し、彼を肯定してしまう社会の恐ろしさが伝わってくるので、そういう所のポイントも高いんでしょうか…。
まとめ<社会の闇が生んだサイコパス・ルイス>
ルイスは倫理観ゼロで、サイコパスな人だと思うんですが…。
それでも成り上がるために努力はしているんですよね。(分かりづらいけど…)
彼はまず行動しているんです。とりあずやってみよう精神。
こういう部分はすごいけど、努力するところが違うよ…と言いたくなる。
これは社会が生んでしまったサイコパスなんですかね…。
「ナイトクローラー」はマスコミや社会を批判しながら、どうしようも出来ない人間の”欲望”や”好奇心”も、問題提起しているのかもしれません。
さて、なんか良い感じのことを言えたので、今回はこの辺で!(逃避)
最後までご覧いただきありがとうございました!