繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

20代女子が衝撃を受けた【昔の映画3作品】を語る。〈フリークス/田園に死す/書を捨てよ町に出よう〉

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どうも、古い作品に興味がある夏夜風です

昔の作品は独特の雰囲気があるよな!

 

さて今回は20代女子の私が衝撃をうけまくった、

 

 

【昔の映画3作品】

 

 

を語ります。

 

 

正直、安易に覗いてはいけない世界観ばかりで、どの作品も見た後はしばらく頭に残りつづけていました…。

 

 

見終わったあとの”なんとも言えないこの感情”をどうすれば良いのか…と、少しだけ大変な思いもしてました…(苦笑)

 

 

私は知識もないし深く考えることも出来ないので(汗)相変わらずつたない文章で語ります…!

 

ネタバレなしです!

 

1.フリークス

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© eiga.com inc. All rights reserved.

https://eiga.com/movie/59512/photo/

<公開日>

1932年11月24日(日本)

 

<監督>

トッド・ブラウニング

 

<キャスト>

ハリー・アールス (ハンス 役)

デイジー・アールス (フリーダ 役)

リーラ・ハイアムス (ヴィーナス 役)

ウォーレス・フォード (フロゾ 役)

オルガ・バクラノヴァ (クレオパトラ 役)

…他

~あらすじ~

小人のハンス、小人のフリーダは同じサーカス団で働いており、婚約もしていました。しかし、ハンスは美しい容姿の曲芸師クレオパトラに魅了されていました。

 

フリーダは彼を引き留めようとするものの、ハンスとクレオパトラは結婚してしまうことに。

 

しかし、クレオパトラは怪力男ヘラクレスと共に、ハンスの膨大な資産を狙っていたのでした…。

感想<かなり…かなり衝撃的だった作品>

 

本当に衝撃を受けました。

 

 

映像が白黒という事もあって、現代の映画にはない独特の雰囲気がただよっていました。

 

 

作品の中では、実際に見世物小屋で働かれていた方々が出演しており、時々複雑な気持ちになってしまう瞬間もありました。

 

表現やストーリーがショックなところもあり、公開当時は問題作として扱われていたみたいですね

 

イギリスでは何十年も公開が禁止されていたり、ショックが大きいシーンはカットされていて、今現在はカットされたものしか見れないんだとか。

 

 

でも、こういう作品って昔だからこそ作ることが出来た気がするけど今の方が受け入れられやすい気がするんですよね。こう思うのは私だけ…?

 

 

だけど、見る人に凄まじいものを残すような、忘れられない映画なのは今も昔も同じように思います。

 

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とくに、個人的に忘れられない人物がプリンス・ランディアという方。

 

 

四肢がなく、口だけでタバコに火をつけているのですが、見た時はすごく驚きました。

 

あと忘れられないのはやっぱり最後シーン。複雑な気持ちになったよ

 

スッキリとした終わり方じゃないし、賛否両論がありそうな作品だと感じました。

 

 

サーカス団という小さな組織の中で、欲望とか差別とか、どうしても相容れない部分がハッキリと浮き出ていて、人間社会そのものを表しているのかな…とも思いました。

 

 

怖いもの見たさで見てしまった自分が恥ずかしくなるような、深い意味が込められているような気がしました。

2.田園に死す

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© TSUMIKI INC. ALL RIGHTS RESERVED.

https://filmarks.com/movies/6760

<公開日>

1974年

 

<監督>

寺山修司

 

<キャスト>

管貫太郎 (私 役)

高野浩幸 (少年時代の私 役)

八千草薫 (化鳥 役)

高山千草 (母 役)

…他

~あらすじ~

恐山の麓の村で母と暮らす中学生の「」。2人の暮らしはいいものではなく、口うるさい母にうんざりしていました。

 

私は外の世界に憧れるようになり、そして好意を抱いていた若いお嫁さんと共に駆け落ちすることに…。

 

…ここまでが”現在の私”の自伝映画の一部でした。そして、現在の私は15歳の自分に出会い、自身の本当の少年時代を語り始めます…。

感想<漂う不気味さ、夢の世界、抗えない現実>

 

…とまぁ、それっぽい見出しにはしましたが…

 

 

この作品の80%は理解できていないと思います(笑)

もしかしたら90~100%は理解できてないかも…?

 

 

寺山修司」という方を知らず、本当に何気なく見てしまったのですが…

 

 

もう最初から怖いし不気味だし理解出来ない…

 

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あと、作品の中で度々出てくるのが青森の恐山なんですが、改めてネットで恐山を見てみると、映画とはまた違う雰囲気で…。

 

 

撮り方1つでこうも見え方が変わるんだ…と、驚きました。

 

現実にある恐山が、映画の中ではどこかファンタジーチックに見えて。

 

変な意味じゃなく現実味を感じさせない不気味さがあるというか…。実際に行ったらああいう感じなの…?違いますよね…(汗)

 

 

そして何より怖かったのは主人公の過去の世界

 

 

なぜかみんな白塗り。素肌の人もいるんですが…。

 

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物語が進んでいくことで「その理由ってコレだったのか」とはなるんですが…こわいよね…(ボソッ)

 

 

サーカス団とかも出てくるんだけど、もう覗いちゃいけない世界のようで…(汗)

 

 

だけど、そんな不思議な世界から一転して主人公の現在のシーンになると、すごく落ち着いた雰囲気になって驚きました。

 

 

いきなり現実世界に連れていかれるからビックリするけど、ちょっと安心するという(笑)

 

 

でも、どんどんどんどんストーリーが複雑になっていって「やっぱり普通の世界じゃない…!!(゚Д゚;)」って混乱します…(笑)

 

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正直、衝撃度はかなり高いんですが…

 

 

だけど何故この作品が色々な人を魅了するのか、少し分かるような気もしています…。分かった気にはなりたくないですが…(汗)

 

 

ファンタジーっぽいのにノンフィクションのようだったし…

 

 

そして上級者向けの言葉にも圧倒されましたし…。

 

 

ただ私が見るのは早すぎたようです…!!(苦笑)

 

 

そして次に語る作品もそう思った映画です…。

3.書を捨てよ町へ出よう

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© TSUMIKI INC. ALL RIGHTS RESERVED.

https://filmarks.com/movies/18695

<公開日>

1971年4月24日

 

<監督>

寺山修司

 

<キャスト>

佐々木英明 (私 役)

斎藤正治 (父 役)

小林由起子 (妹 役)

平泉征 (彼 役)

…他

~あらすじ~

主人公の「」が観客に語り掛ける所から映画が始まります。

 

21歳の私は予備校をやめて、無職の、万引きばかりする祖母、引きこもりでウサギを偏愛すると共に暮らしており、鬱々とした日々を過ごしていました。

 

そんな私には憧れる「」の存在がありました。そして、こんな世界を人力飛行機で抜け出す夢を見ていました…。

感想<一番苦手な作品…?生々しい悪夢を見ているみたいだった>

 

正直、この作品が個人的に一番苦手かな…と思ってます。

 

 

本当に生々しい悪夢を見ているような錯覚に陥って、なんとも言えない気持ち悪さが体をめぐるんです

 

 

見ている間は、かぎりなく現実に近い夢のなかを浮遊しているように思えたし、感覚をマヒさせて違和感とか不快を受け入れるしかなくて、居心地が悪かった…。伝われ…!

 

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だからなのか、演出的にも物語的にも「田園に死す」の方がファンタジーっぽいと思うんですけど、それでもこの作品の方が現実味がないんですよね…。

 

 

これは私が感じたことだから、他の人は「違うのに…」と思うかもしれません(汗)

 

 

あと、この作品って大人の世界と子供の世界を行き来している気がします。

 

 

寺山修司さんの”純粋な少年心”が表れているのかな?と思う所もあれば、”大人特有のダークさ”も表れているようだったし…。

 

 

大人世界と子供世界の狭間にいるような、危うさを感じる雰囲気があったように思えました。

 

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残酷で純粋な少年心を、大人の力を使って「開花」させた感じがします…!良い意味で!

 

 

それとね…残酷なシーンもあって特に女性は嫌な気持ちになるかもなぁ…と。(私は引きずりました…)

 

もう、とにかく衝撃的なシーンが多くて休みながら見ていた気がする…

 

でも知らない世界を覗けた気がして、ちょっぴり大人になったかな…なんて思えました(遠い目)

まとめ<ある意味で”夢のようなひととき…?”>

正直、「田園に死す」と「書を捨てよ町に出よう」は、私にとっては悪夢のような衝撃を受けたんですが…

 

 

フリークスは考えさせられるというか、かなり複雑な気持ちにさせられました。

 

 

寺山修司さんの2つの作品は、いわゆるアングラ映画と言うんでしょうか?

 

 

万人受けしようとはしていないけど、理解出来る人には称賛されるんだろうな。

 

 

とにかく、どの作品も初めての世界観で強烈な衝撃と刺激を受けました。

 

 

でももう一度見ることは出来ない…(怯)

 

 

ということで、今回はここまでにしようと思います。

 

 

知識もない素人がダラダラと語ってしまいましたが、見てくださった方がいたら本当にありがとうございます。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》「たちあがる女」今見るべき?現実問題をユーモアに、そして厳しく教えてくれる映画。※後半ネタバレ

引用:公式サイト「たちあがる女」より

http://www.transformer.co.jp/m/tachiagaru/

 

どうも、自然の中を散歩したい夏夜風です

自然って癒されるよな

 

当ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

この記事では、前から気になっていたアイスランドの作品、

 

 

たちあがる女

 

 

について語ります。

 

 

自然を愛するアイスランドの女性ハットラは、自然環境を守るためにアルミニウム工場に戦いを仕向けます。(割と一方的に笑)

 

 

しかし、そんな彼女にも母になるという夢があり、それがとうとう叶えられようとしてましたが…。

 

 

彼女はただの犯罪者なのか、自然を守ろうとする英雄なのか…。

 

 

この作品は、想像以上のものを心に残してくれた作品でした。

 

 

ただ”環境問題”や”紛争”についても語られているシーンがあるので、影響を受けやすい方繊細な方は少し心の準備をしてから見た方が良いかな…と思います…!(汗)

 

 

そして長めに感想と考察を語っているので、気になる見出しがある場合は目次から飛んでいただけると嬉しいです!すみません!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2019年3月9日(日本)

 

<監督>

ベネディクト・エルリングソン

 

<キャスト>

ハルドラ・ゲイルハルズデッティル (ハットラ/アウサ役)

ヨハン・シグルズアルソン (ズヴェインビヨル 役)

ヨルンドゥル・ラグナルソン (バルドヴィン 役)

…他

 

《環境問題を考えさせられる度》

★★★★★星5

《愛と優しさと強さ度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

アイスランドの田舎に住む女性ハットラは、合唱団講師をしながら”環境活動家”として暗躍していました。

 

彼女は愛する自然のためアルミニウム工場と闘っていましたが、そんな彼女に母になるチャンスが訪れます。

 

養子を迎えるため、アルミニウム工場との戦いに決着を付けようとしますが…。

「たちあがる女」の注目ポイント

  • ユニークでリアルな音楽
  • 姉の存在
  • 現代が抱える環境問題

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • きれいな自然を見たい人
  • 心に残る作品を見たい人
  • 問題提起をしている作品が好きな人

ストーリーの感想

 

「たちあがる女」の予告を見たときに、ぜひこれは見たい!と思って期待していたんですが…

 

 

期待値を上回るほどおもしろい!

 

 

他にはないユニークな演出や、主人公の面白さ、どうなるか分からないストーリー展開などなど、引き込まれる要素がたくさんあって満足度も高かったです。

 

 

ただ正直、ストーリーの矛盾ご都合主義感は否めないんですが…個人的には、それも良しと思えました(笑)

 

 

そのくらい面白い部分やユニークな所があったんですよね。

 

 

ただね、決して笑えない”現実問題”を突きつけられて、心に引っ掛かりを残していった作品でもあります。

 

 

ちょっと詳しく語っていきますね。

 

 

最初は軽く、ユニークな演出について。

ユニークな音楽が魅力的

まず最初に引き込まれたのは音楽の演出方法です。

 

 

BGMをただ流すんじゃなく、主人公のうしろで3人の音楽隊が楽器を鳴らすんです。

 

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彼らが気になるんだけど、邪魔にならない控えめな存在感だから平気という(笑)

 

 

そして、ある時には3人の女性が歌声を響かせていることも。

 

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その場で音楽が響いているから臨場感もあるし、リアルな音楽がこちらまで届くのがすごく良い。

 

 

彼らが現れるのを楽しみにしている自分もいました(笑)

 

 

アイスランドの自然や町並みともマッチしていて、余計に良かった。

 

 

そしてもう一つの魅力は、主人公のたくましさと運の良さです。(笑)

主人公のたくましさと運の良さに驚く

思わず笑ってしまうほどの強さとたくましさを持っている主人公のハットラ

 

 

「そんなことまでする!?」と驚きを隠せませんでした。(笑)

 

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とにかくたくましいし、ただじゃ転ばない!っていう感じがあるんですよね。

 

 

しかも、お茶目な所もあるから、なんとなく憎めないし愛おしくなってくるという…(笑)

 

 

でも、政府は”危険な存在”  "過激なテロ行為”として敵視するんです。

 

それがもどかしい…

 

たしかに、政府だって国や市民を守らなきゃいけないから警戒するのも分かる…でも彼女の気持ちも理解してあげて…!と思ってしまう私です…。

 

 

それに、ハットラはかなりの運の強さがあるんですよ。

 

 

「え、それバレないの?」「よく逃げ切ったね?!」と思えるシーンが度々あるんです(笑)

 

 

設定的には、神の采配的なやつなのかな…なんて思ったり。

 

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こういう部分に若干のご都合主義は感じますが、それもあえての事だと思ってます。

 

 

しかし…ただ面白くてユニークなだけじゃないのが、この作品の良い所でもある…。

環境問題を訴えかける作品

主人公のハットラは自然を守るために闘うんですが、政治や世間はそれを理解しません。というよりハットラのやり方が極端だから皆が納得できないんですが汗

 

 

彼女は、警察に追われても政府から警戒されていても、闘いをやめようとはしません。

 

 

そして、彼女はとうとう政府に宣言するんですが、その時の言葉が個人的に響きました。

 

「我々こそ過去最強の世代であり、地球に仕掛けられた戦争を止められる最後の世代だ。子供や孫たちの代では手遅れになる。」

引用:「たちあがる女」

 

この言葉は監督の言葉でもあり、この作品を通して監督が訴えたいことを届けているように思えました。

 

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また、映画の中のテレビでは、異常な災害によって苦しんでいる人達が映されているんですが、それはおそらく現実の映像なんじゃないかと。

 

 

ユニークで面白さが目立つ作品だからこそ、余計に問題の大きさを強く感じられるようでした。

 

 

ユーモアあふれる作品だけど、笑い事では済まされない問題を抱えていることを突きつけられた気持ちです。

ここからネタバレありの感想と考察

ここからネタバレありなので、ご注意ください…!

 

 

個人的に気になった姉の存在と、音楽隊の謎、そして外国人旅行者について語ります。

姉の存在

ハットラの双子の姉アウサは、妹とは少し違う信念を持っているようでした。

 

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とても似ている2人だけど、対極にいるような感じです。

 

 

例えば、ハットラは現実主義者

アウサは理想主義者

という違いがあるように思えます。

 

 

そして、アウサには妹には見えていないものが見えている気がします。

 

 

「捕まった妹を逃がし、母になることを勧めた彼女には何が見えていたんだろう…」と考えてしまいます。

 

 

アウサ本人が言っていたように、刑務所を自分の僧院”アシュラム”とし、修行することを決めたんでしょうか。

 

それと同時に、”妹の罪をかぶるという罪”をここで償う…というのもあるのかな。

だけど、この世界にハットラの存在が必要であるとも、アウサは思っていそうだな。

 

そして妹になり替わった時、看守に言っていた言葉も興味深い。

 

 

アウサ「ナマステ」

 

看守「どういう意味?」

 

アウサ「あなたの外側でなく、内側に挨拶したの。神聖で善なるあなたに、ナマステ。」

引用「たちあがる女」

 

 

外側”というのは、この世界で身に着けた固定概念などの事を指し、”内側”は純粋無垢な魂…ということなのかな?難しいですね!

 

 

まぁ、とにかく言いたいことは、ハットラとアウサを演じた女優さんが凄いということです!

音楽隊たちの謎

6人の男女が音楽を響かせていましたが、不思議なのは彼らが外国人旅行者の男性に見えていたこと。

 

 

他の人達には見えなかったのに、なぜ彼には見えたのか。

 

 

そして、ハットラがニーカを迎えに行こうと空港に向かった時、楽器を鳴らす男性が1人だけになっており、彼女はそのことにも気づくし不思議に思っているんですよね…。

 

 

これは私なり考えてみたんですが彼らの音楽はハットラ自身の精神的な状況を表しているのかな…と。

 

 

だから、楽器を鳴らす男性が1人しかいなかった時は、彼女の心が「これでは良くない」もしくは「不穏な雰囲気」を感じ取っていたのではないかと思ってます。自分の行動に引っ掛かりがあったのかも。

 

 

でもハットラはそれまで音楽隊の存在に気づいてなかったのかな…?というか、ただの演出ということかもしれませんよね…🤣

 

 

では外国人旅行者にも見えていた理由は…?

外国人旅行者の謎

外国人旅行者の男性にも音楽隊が見えていたのは、彼もハットラと共鳴する部分があったからかもしれません。

 

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まず、男性は全く罪を犯していないのに、なぜか疑われてしまうわけですが…

 

 

これは差別問題を示しているんだと思うんです。

 

 

彼は見た目だけで判断され続けたのかもしれません。

 

 

そして、そういった境遇の彼もまた、人を導く使命がありハットラの心の内に鳴り響く想いを受け取ったのかもしれません。

 

 

…こうなると妄想の域になってしまう気がするけど…(笑)ごめんなさい。

まとめ<小さな行動が世界を動かす”きっかけ”になる>

水辺に1つの石を投げ入れたら波紋が広がるように、ハットラの小さな行動は世界を動かす”きっかけ”になっていたら良いな~と、思ってしまいます。

 

 

ただ、争いの火種になるような行動は考えないとですよね。

 

 

映画の中では”ウクライナ”が度々出てきますが、ウクライナの環境問題や現状について本当に色々考えてしまいます。

 

 

最後、ハットラは何を思っていたのか…。そこも気になってしまいます。

 

 

深い意味を残してくれた「たちあがる女」が気になった方は、よければ観てみてください!

 

 

ここまでお付き合いしてくれた方がいたら、本当にありがとうございます(泣)

 

 

少しでも見てくれた方にも感謝です…!

 

 

それでは今日はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》ネタバレなし「フレンチ・ディスパッチ」考えるより感じろ…センスを問われるような難解映画。

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© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch/news/20220311_01.html

 

どうも、かなーり久しぶりに投稿する夏夜風です!

本当に久しぶりだな!

 

3月に「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」を鑑賞しに行ってきてですね…

 

 

ルンルン気分で感想を書こうと思ったんですが、体調が悪い&コロナになるということが重なって、投稿できませんでした。

 

 

久しぶりの投稿なので気合を入れてイラスト付きで感想を語ります…!(笑)

 

 

文学と芸術の海に溺れるような感覚になったフレンチ・ディスパッチ…。

 

 

物語の複雑さ、スピード感、怒涛の語りが、繊細さんは疲れてしまうかもしれませんが…大丈夫、考えるより感じれば良いのです!(笑)

 

 

不思議な世界観に魅了された女が、つたない文章ですが語ります!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

1月28日(日本)

 

<監督>

ウェス・アンダーソン

 

<キャスト>

ビル・マーレイ (ハウイッツァー 役)

オーウェン・ウィルソン (編集者 役)

ベニチオ・デル・トロ (モーゼス 役)

ティモシー・シャラメ (ゼフェレッリ 役)

マチュー・アマルリック (警察署長 役)

…他

 

《芸術レベル》

★★★★★星5

《話に混乱する度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

20世紀フランスの架空の街に存在する「フレンチ・ディスパッチ誌」の編集部には、癖があるものの人気の高い記事を書く編集者たちがいます。

 

しかしある日、編集長が急死し、彼の遺言によって廃刊になることに。

 

癖が強く魅惑的な最終号を、彼らは作り上げます。

「フレンチ・ディスパッチ」の注目ポイント

  • 非日常感が溢れる
  • 美的センス、文学センスが問われる作品。
  • 映像、音楽、言葉、すべてが最上級

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 不思議な世界観が好きな人
  • 芸術、文学、音楽などが好きな人
  • 置いてけぼりにされる映画が好きな人

ストーリーの感想

フレンチ・ディスパッチの予告を見た時に、これはぜひ映画館で見たい!と思い、ようやっと行ってきました。

 

 

見る前から覚悟はしていましたが、とにかくストーリーの進みが早い!そして難しい!

 

 

映像をみながら字幕を追って状況を把握するのが大変で、

 

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↑こんな風になってました。

 

 

とくに、美しい世界観、語り、俳優陣の表情や動きなど…それらも見逃したくない…!でも無理…!(笑)

 

 

全てを理解して感じ切るには、何度も見なくては…!と思える映画でした。

非日常が溢れるけど、共感できてしまう世界観

↑この見出しで何が言いたいかと言いますと…

 

 

「フレンチ・ディスパッチ」は、かなり独特な世界観と非日常な空間があったんですが…。

 

 

彼らは、私たちとは全く別の世界で暮らしているように思えるけど、親近感が湧いてくるような、近しい存在のようにも思わせてくれたんです。

 

 

普通ではない、理解出来ない世界がそこにあるけど、何故か共感できる部分があったり、納得させられる時があった…

 

 

ということが言いたくてですね…!まとまらない…!ごめんなさい!

 

簡単に言うと、凡人には理解出来ない所が多かったってことだな!

 

でもでも!世界観は本当に素敵で、映画と舞台を同時に見ている感覚にもなるし…

 

 

過去にいるようで現在にいるような、だけど未来にもいるような…本当に不思議な時間でした。

 

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それに、映画の歴史をたどっている気持ちにもなれるのも不思議で魅力的でした。

センスが問われる映画…?

「フレンチ・ディスパッチ」は私好みの世界観で、芸術、文学、映像、音楽など…「こだわりぬいているんだな…(感動)」と思わせてくれる作品でした。

 

 

ただ、これは美的センス、文学センス的なのを問われるやつのでは…!?と思いました。

 

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それぞれのストーリーに”語り”があるのですが、それに追いつくのも大変だし、理解することも難しい…!

 

 

凡人の私にとって、表現の仕方が特殊なものに感じてしまい、開始早々に「何度も見なきゃ理解出来ない」と思ってしまいました。

 

 

だけど、その難しさと特殊さに魅了された私は、気持ちよさを感じるようになり、いつの間にかほろ酔い状態になってしまいました。

ほろ酔い状態を知らないけどね…(おい)

 

 

あと、センスを問われる難解な映画だな…とは思うんですが、もしかしたら監督と見る人の波長が合うかどうかが鍵なのかなとも。

 

 

万人受けする気はなく、波長が合う人に届いてほしいという感じ。

 

 

でも受け入れられるほどの魅力共感力があるのかもしれません。難しかったけど!

最上級のこだわりが溢れる映画

センスを問われる映画だと思ったのですが「全てが最上級では…?」とも思えました。

 

 

映像や絵、音楽、色彩、文学、演技、物語の進め方などなど…全てにこだわっているから全てが最上級…。

 

 

知識もない凡人の私が言うのは恥ずかしいですが…最上級の芸術を使って最高のおもてなしをされた気になれました。

 

 

なにより俳優陣の演技が大げさのようだけどわざとらしくないのも凄いし、一つ一つの動きや表情が素敵でした。

 

 

とくにシモーヌを演じた、レア・セドゥゼフィレッリを演じたティモシー・シャラメ、ネスカフィエを演じたティーヴン・パークが魅力的。

 

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人を描くのって難しいですね…

 

 

シモーヌはずっと冷たい表情しているけど、時々寂しそうな目をしているのが印象的で、思わずファンになるレベル…。

 

 

ゼフィレッリは、頼りになりそうでならない感じが良い(笑)

 

 

母性をくすぐっちゃうような天然ぽさがあるけど、うっとりするようなカッコよさがあって、とても惹かれました…。

 

 

ネスカフィエは、無表情のまま激しい動きしているシーンもあってツボでした。彼も謎めいていて、惹きつけるような魅力を持っていました。

 

 

もう…色々と満足できる作品でしたね…。

まとめ<「考えるより感じろ」とは、このことですね…>

この作品は、うっとりするようなオシャレさの中に、上手い具合に”えぐさ”がプラスされていて、刺激のある作品にもなっていました…。

 

 

もう本当に…「考えるより感じろ」とは、このことかと…。

 

 

芸術と文学の雨に打たれて「なんかよく分かんないけど、心が満たされてる!😊」ってなるやつです…!(笑)

 

 

ストーリーが複雑で難しいし、進みが早いから繊細さんは疲れると思いますが…。

 

 

でも最後のネスカフィエの言葉が「最後まで見て良かった」と思わせてくれるほど印象的で、そこまで頑張って見てほしい!という気持ちです。

 

 

ただ美しくてうっとりする映画じゃなく、人間の欠損部分や問題点すらも、愛しむように受容してくれてるように思えました。

 

 

大満足!また見たい作品です!

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《ホラーに挑戦》感想「ザ・ボーイ 人形少年の館」歪んだ家族が巻き起こす意外な結末。

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© eiga.com inc. All rights reserved.

https://eiga.com/movie/84186/photo/

 

どうも、ホラー挑戦中の夏夜風です

今回は3作品目だな!

 

前回に続いて、今回もホラーに挑戦してみました。

 

 

洋画のホラー「ザ・ボーイ 人形少年の館」を鑑賞してみました。

 

 

ずっと前から気になっていたけど、なかなか勇気が出ず…(笑)

 

 

今回思い切って見てみたら「あれ?意外と見れる…!面白い!」となりまして…。

 

 

ビックリ要素も少ないし、グロイシーンもない(残酷な所はある)、サスペンス要素もある…ということで、私にピッタリなホラー作品でした!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2016年7月17日(日本)

 

<監督>

ウィリアム・ブレント・ベル

 

<キャスト>

ローレン・コーハン (グレタ 役)

ルパート・エンヴァンス (マルコム 役)

ジム・ノートン (ヒールシャー家の主人 役)

ダイアナ・ハードキャッスル (奥様 役)

…他

 

《結末に驚く度》

★★★星3

《ホラー度》

★★★星3

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

主人公のグレタは、ベビーシッターとしてヒールシャー家に雇われました。夫婦に挨拶したあと、彼らの息子ブラームスと対面しますが…。

 

ブラームスは人形でした。戸惑いを隠せないグレタを無視するように、夫婦が家や息子とのルールを説明します。

 

そのあと夫婦は旅行に行き、グレタも一人きりになりルールを守っていませんでしたが…少しづつ怪奇現象に襲われるようになり…。

「ザ・ボーイ 人形少年の館」の注目ポイント

  • ビビりが洋画のホラーを楽しみたいならコレ
  • 歪んだ人達
  • 家族の謎

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • ビビりだけどホラーを体験したい人
  • ホラーとサスペンスが混ざった映画を見たい人
  • 考えながら映画を楽しみたい人

ストーリーの感想

 

外国のホラーって、オバケの主張が激しいイメージがあったんですが(笑)

 

 

この映画はビックリ要素も少ないし、ビビりには優しい作品でした…!

 

 

サスペンス要素もあってドキドキさせられつつ、ホラー体験も出来て満足でした。

 

 

ビビりだけど海外のホラーを楽しんでみたい…と思ったら「ザ・ボーイ 人形少年の館」はオススメです!(ビックリ要素は少しあるし、残酷なシーンもあるからご注意を!)

ビビりが海外ホラーを楽しむなら「ザ・ボーイ 人形少年の館」

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こわがりにとって優しいホラー映画だったんですが…

 

 

正直、後半で「そういう感じか…」となる人もいるかもしれません(汗)

 

 

でも、驚く人は驚くし「これは面白い!」となるのも間違いないと思います。

 

 

あと、オバケがバンバン出てくるわけではないし、驚き要素も少ないから刺激が欲しい人にとっては物足りないかも…。

 

 

だけど男の子の人形「ブラームス」がとにかく不気味で、ほどよい緊張感をさいごまで持たせてくれるんですよね。

 

 

目が合いそうな瞬間とか無意識にそらしたくなります(笑)

 

 

時々「ビクッ!」とするシーンがあるから気を抜けないし、そのおかげでホラーの雰囲気を感じることも出来ました。

 

ビビりだけどホラー体験をしたいという人にはオススメの洋画です!

 

伏線もしっかりあるし、オバケの怖さだけじゃなく人間の不気味さも漂っているから、最後まで楽しめるんじゃないかと思います。

 

 

とくに歪んだ夫婦が切ないやらこわいやら…って感じです…。

歪んでしまった人たち

少しだけ説明すると、ヒールシャー家の夫婦には息子のブラームスがいたんですが、亡くなってしまい…。

 

 

それから、夫婦は人形のブラームスと生活するようになったのです。

 

こういうのを見ると切ないよな…

 

人形のブラームスを起こして抱っこして着替えさせて…

 

 

本当の人間のように接するんです。

 

 

夫は自分たちが歪んでいることを分かってはいるんですが、やめられない状態。

 

 

グレタはそんな夫婦と人形を受け入れることが出来ず、最初は「気味が悪い」とルールを破ります。

 

 

しかし、ある事がきっかけでブラームスとのルールを守り、そして優しく語り掛けるようになります。

 

 

彼女にもそうなる”理由”があるのですが…

 

 

人形に対して”ある想い”を抱いていく様子をみて、彼女も少し歪んでいるように思えました。

 

 

ただ、歪んでいたのはヒールシャー家の息子、ブラームスも同じでした。というかヤバい。

ストーリーと結末について(ネタバレ)

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ここからネタバレなので、ご注意を!

 

 

伏線が色々あって、結末を見て「そういうことだったのか…」と思えました。

 

 

わざわざネズミのために窓を全て開けられないようにしていたり、夫婦が去っていくときに「ごめんね」と呟いたり…

 

 

美人なグレタが選ばれたのにも納得。(結末を見るまでは変態おじさんがいると思ってました笑)

 

 

個人的には好きな結末だったんですが、人によっては「んん…?」となりそうだなぁと思ったのも正直な感想。

 

 

ただ、グレタや見ている私たちに幽霊の存在を信じ込ませようとしたこと、”マルコムが怪しい”と疑わせるような話の流れとか、そういうのは良かったなと。(マルコムを疑っていたので笑)

 

 

グレタが人形のブラームスに優しくなる理由も納得できるし、伏線もしっかりとしているから楽しめました。

 

 

ただ一つ…本物のブラームスがこわいのよ…。

 

 

子供の声で「グレタ?」って呼ぶのに体は大きいし、ちょっと怖いお面をつけてるし、凶暴だしで…。

 

グレタに対して「kiss me…」って言ってたのがインパクトありすぎました(笑)

 

それと、最後にグレタとマルコムは逃げたけど、たぶんブラームスは死んでないですよね。

 

 

彼はどうやって生きていくんでしょう…?(汗)

<まとめ>若干のトラウマを残した人形少年

ブラームスの人形は傷1つ無いし、人間に近い形だから、余計に不気味さを感じました。

 

 

ブラームスの真相に若干のトラウマが残りつつ…

 

 

この作品の続編「ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~」も気になっています。

 

 

でも予告を見たら「見れないかも…」って思ってる…。こわい…。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

《サスペンスに挑戦》感想「THE GUILTY/ギルティ」電話の向こうに隠された真実と主人公の罪。※ネタバレなし

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引用:「THE GUILTY/ギルティ」公式サイトより

https://guilty-movie.jp/sp/index.html

 

どうも、サスペンス好きな夏夜風です

見た後は疲れるのに見ちゃうよな

 

今回は前々から気になっていた

 

 

THE GUILTY/ギルティ」

 

 

という作品を語ろうと思います。

 

 

主人公は緊急通報指令室のオペレーターで、ある通報を受けて必死に事件を解決しようとしますが、手掛かりは電話の向こうからの情報だけ。

 

 

シンプルな構成ながらもハラハラさせられて、引き込まれる映画でした。

 

 

あと全体的に静かな雰囲気なので「自分、繊細だけどサスペンスが見たい…」という方にもおすすめ出来る映画だと思います。

 

 

事件の驚く真相主人公の罪について語っていきます。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2019年2月22日

 

<監督>

グスタフ・モーラー

 

<キャスト>

ヤコブ・セーダーグレン (アスガー 役)

イェシカ・ディナウエ (イーベン 役)

ヨハン・オルセン (ミケル 役)

オマール・シャガウィー (ラシッド 役)

…他

 

《真実に驚く度》

★★★★星4

《もどかしい度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

緊急通報指令室のオペレーターとして働く主人公のアスガー。彼は小さな事件に対応する日々でしたが、ある日誘拐された女性イーベンから通報を受けます。

 

緊迫した状況ですが、手掛かりはイーベンから伝えられる僅かな情報と、外の音、そして犯人の息遣いだけ。その中でアスガーは必死に彼女を助けようとしますが…。

「THE GUILTY/ギルティ」の注目ポイント

  • ハラハラしてもどかしい
  • 電話の向こうに隠された真実
  • 主人公の罪

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • シンプルな作品が好きな人
  • もどかしい作品を見たい人
  • 他とは違うサスペンスを見たい人

ストーリーの感想

 

この映画は最初から最後まで緊急通報指令室しか映らず、部屋を少し移動するくらいしか変化がありません。

 

 

しかし、そこは問題がなく…。

 

 

ストーリーの絶妙な間の取り方、主人公の表情、電話から聞こえる息遣いや物音で、無意識に色々な想像をさせられて飽きることがありません。

 

 

シンプルなのに引き込まれるし、良い意味で、もどかしい作品でした…。

シンプルだけどハラハラして もどかしい物語

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主人公は緊急通報指令室のオペレーターであり、直接的に事件を解決することが出来ません。

 

 

しかも手掛かりは電話越しから伝えられる僅かな情報だけで、すぐに事件解決とはならない。

 

 

ずっと電話を繋げておくことも出来ないので、切れている間は何が起きているのかも分からない…。

 

 

ここがもどかしいポイント。

 

 

しかも、通信指令室や他の警官とのやり取りも上手くいかない時があって、見ていてもどかしい…。

 

でも、それがハラハラさせられる理由であり引き込まれる理由でもある

 

緊迫した事態なのに、思うように物事が進まないからハラハラするし…

 

 

だけどその分、進展があれば一気に引き込まれる…。

 

 

ストーリーの構成はかなりシンプルなんですが、だからこそ集中出来ました。

 

 

そして、最後に驚きの真実が待っていました。

電話の向こうに隠された真実

イーベンが誘拐された事件には”ある真実”が隠されているのですが、私は全く気付かず…(笑)

 

 

最後の最後に、主人公と一緒に「まさか…」と驚いていました。(笑)

 

 

でも正直、見る人によっては最初の方で予想出来ることかもしれません…。

 

私の場合は最初から先入観を持ってしまって、騙された感じです…

 

でも最初に予想出来ていたとしても問題ないのでは…?と個人的に思います…!

 

 

その理由は、この作品には大事な要素が2つあるから。

 

 

1つは「事件の真相」もう1つは「主人公の罪」なんですけど…

 

 

もちろん誘拐事件の真相も大切だけど、どちらかというと注目すべきは主人公の「罪」なんじゃないかな…と。

 

 

その要素があってこそ「ギルティ」という作品が完成されるんだと思います。

主人公の罪

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アスガーには2つの罪があるんです。

 

 

1つは気づかない間に犯してしまった罪。

 

 

事件の全体を見ようとせず、強い先入観に囚われたまま自分の正義感を振りかざしてしまった罪です。

 

 

事件の真相をちゃんと見ようとしなかったから、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうという…。

 

 

そして皮肉にも、その出来事がもう1つの罪と向き合うきっかけになるんです。

 

 

この映画は、主人公が犯してしまった罪とどう向き合うのか…という所も見どころの一つだと思います。

 

 

事件の真相が予想出来てしまったとしても、アスガーの葛藤や変化にも注目して最後まで見てほしいです。

まとめ<この映画が伝えたいこと>

この映画が伝えたいことを考えてみたんですが…。

 

 

人は固定概念や先入観で「悪」と「善」を決めたり「被害者」と「加害者」を決めつけたりしちゃうけど、それは大きな罪だ…ということを伝えたいのかなと思いました。

 

 

物事の全体を色々な視点から見ようとせず、一部分だけで判断するのは大きな間違いだと言われているような気がします…。

 

難しいことは分からないけど、色々な視点で見ることが大切なのかもな

 

思ったより深いことを考えさせれるような作品でした。面白かった。

 

 

なんだか今回は上手く言葉が出てきませんでしたが…(いつもですが汗)

 

 

今回はこの辺で終わろうと思います。最後までご覧いただきありがとうございました!

《スリラーに挑戦》感想「ナイトクローラー」社会と人間の恐ろしさを思い知らされる。※ネタバレなし

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http://nightcrawler.gaga.ne.jp/sp/

 

どうも、人間の闇に恐怖を感じる夏夜風です

何だかんだ人間が一番こわいもんな

 

今回はスリラー作品に挑戦してみました。(かなり頑張った)

 

 

ナイトクローラー

 

 

という映画だったんですが…とても後味の悪い作品でした…。見たの後悔しました。

 

 

評価が高く、面白いと感じる人も多いようですが…

 

 

人間の異常さ、黒さ、残酷さを見せつけられて、とことんまで落ち込みます…。

 

 

繊細さんにはおすすめしません…!!(泣)

 

 

今回は主人公を含めた人間のヤバさ、そしてこの映画の評価が高い理由を自分なりに語ってみます。

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2015年8月22日(日本)

 

<監督>

ダン・ギルロイ

 

<キャスト>

ジェイク・ジレンホール (ルイス 役)

レネ・ルッソ (ニーナ 役)

リズ・アーメッド (リック 役)

ビル・パクストン (ジョー 役)

…他

 

《主人公の異常度》

★★★★★星5

《後味悪い度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★星3

~あらすじ~

ルイスは盗んだマンホールなどを売って生活しています。ある日、事故現場に遭遇したルイスはフリーのカメラマンと出会い、彼に影響を受けます。

 

自身もフリーのカメラマンとして事故現場を撮影し、その映像をテレビ局に売り込みに行き、テレビディレクターのニーナに評価を受けます。

 

そこから彼の異常さが少しづつ顔を出すようになり、一線を越えていきます…。

ナイトクローラー」の注目ポイント

  • 人間の闇を体現する主人公
  • 人間の異常さが怖くなる
  • この作品が高い評価を受ける理由

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 人間の黒い部分を見たい人
  • リアルな異常さを見たい人
  • ダークな物語が好きな人

ストーリーの感想

 

私にとってこの映画はもうダーク過ぎて…。

 

 

暴力シーンは少ないものの、事故や事件を生々しく表現していて、怪我人や残酷な姿が映されるので見るのが辛い…。

 

 

ただストーリー自体は面白いくて評価も高いんです…。

 

 

ハマる人はハマるし、二度と見たくない人は見たくない…そんな作品です。(私は後者…)

 

 

とにかく主人公の異常さがヤバい。これがサイコパスなのか…と納得するほど。

 

 

主人公のおかげなのか最後まで不気味な雰囲気が漂うし、周りの人間のおかしさにも気持ち悪くなってくるほどでした…。

人間の闇を体現する主人公のルイス

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とにかくこの映画の目玉(?)は主人公のルイスのサイコパス

 

 

最初はその異常さが分かりにくいけど、少しづつヤバさが顔を出すんです。

 

 

大きなネタのためにどんどん一線を越えていくんだけど罪悪感が1ミリもない。

 

 

ネタのために死体を動かして撮影した後、平然とテレビディレクターのニーナを食事に誘うんですよ。

 

その食事では、ニーナを脅して関係を持とうとするしな…

 

しかもしかも「恋人として」じゃなくて「友達として」なんです。利用する気満々…。

 

 

こういう所が彼のズルさと最低さを表しているように思えます…。

 

 

でも逆に、彼が臆病だからこそ友達を選んでるとか…?どっちにしてもひどい。

 

 

ルイスが明らかに人間性が欠如していることは分かるけど、実際にリアルだと気づきにくいのかも…。こわい。

 

 

そしてこわいのはルイスだけじゃないんです…。

人間の異常さに震える

この映画は、いわゆる”良い人”ってほとんど出てこないんです。

 

 

主人公のルイスと同じで、事件や事故をネタとしか見ていない人や、欲深くなっていく人間が出てくるんです。

 

 

これがこの映画の気持ち悪さの理由の1つというか…。

 

 

たぶんルイスよりはマシだと思うけど、ニーナも意外とやばい…。

 

 

本当に人の死や事件を、視聴率を上げるためのネタとしか見てなくて、それが異常だと気づこうとしないんです。

 

ルイスの部下のリックも少しづつ欲を出してくるし…。

 

みんな自分の欲に忠実というか…。一線を越えちゃうんですよね…

 

それに、その異常さを周りが訴えきれないのも何とも言えない…。

 

 

でも、そういう要素が高い評価を得ている理由にもなるのかも…。

ナイトクローラー」の評価が高い理由

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ナイトクローラーは高い評価を受けていて、ハマる人はハマるし「最高!」と思う人もいるのは事実。

 

 

正直、ビビりな私は「確かに面白いけどダーク過ぎるよ…。これ最高なの?」と思ってしまうのですが…。

 

 

やっぱりその振り切ったダーク感が良いんでしょうか。

 

 

人間が抑えるべき欲望を解放させて、それと同時に心を満たせる…というのが、この映画にはあるのかもしれません。

 

 

私も「見るのがつらい」と思いつつ、好奇心に負けて全て見てしまったし…。

 

 

すさんだ生活をしていた男の成り上がりとか、欲に忠実な人達、倫理観を欠いてるマスコミ、ハラハラするカーチェイスなどなど、正直見どころも多いし…。

 

 

あと、私はこの作品を見ている間、

 

 

ルイスやマスコミを批判する

その一方でルイスの欲に共感する

でも私の中の正義感がルイスの破滅を待ってる

 

 

みたいな状態だったんですけど、これは完全に製作側に踊らされてたの…?(笑)

 

 

なんか製作側から「酷いと思ってるくせに、それを楽しんで傍観しているよね」と言われているようで…(被害妄想)

 

 

この作品が人間の好奇心を上手く刺激するのも、評価が高い理由なのかも…?

 

映画っていうエンターテインメントだから野次馬的に見れちゃうしな…

 

何よりルイスという怪物を生み出し、彼を肯定してしまう社会の恐ろしさが伝わってくるので、そういう所のポイントも高いんでしょうか…。

まとめ<社会の闇が生んだサイコパス・ルイス>

ルイスは倫理観ゼロで、サイコパスな人だと思うんですが…。

 

 

それでも成り上がるために努力はしているんですよね。(分かりづらいけど…)

 

 

彼はまず行動しているんです。とりあずやってみよう精神。

 

 

こういう部分はすごいけど、努力するところが違うよ…と言いたくなる。

 

 

これは社会が生んでしまったサイコパスなんですかね…。

 

 

ナイトクローラー」はマスコミや社会を批判しながら、どうしようも出来ない人間の”欲望”や”好奇心”も、問題提起しているのかもしれません。

 

 

さて、なんか良い感じのことを言えたので、今回はこの辺で!(逃避)

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

《感想》ネタバレなし「パディントン2」可愛さも魅力もアップ。丁寧に作られた癒しの物語。

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©F&Co Lit./sc 2017

http://paddington-movie.jp

 

どうも、体調が悪かった夏夜風です…

相変わらず元気な夏猫だ

 

何日間か体調不良に悩まされて寝込んでいた私です…。

 

 

やっと回復して「映画を見たい!」と思ったのですが、病み上がりは優しい世界観が良いだろうと思い(笑)

 

 

色々な悩んだすえに、作品を選びました。

 

 

今回選んだのは「パディントン

 

 

パディントン」の続編です。あたたかい世界観と優しい登場人物に癒されます…(泣)

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2018年1月19日(日本)

 

<監督>

ポール・キング

 

<原作者>

マイケル・ボンド

 

<キャスト>

ベン・ウィショー (パディントン役(声))

ヒュー・ボネヴィル (ヘンリー役)

サリー・ホーキンス (メアリー役)

マデリン・ハリス (ジュディ役)

サミュエル・ジョスリン (ジョナサン役)

ヒュー・グラント (ブキャナン 役)

…他

 

《童話のような世界観度》

★★★★星4

《優しくなれる度》

★★★★★星5

《おすすめ度》

★★★★★星5

~あらすじ~

ブラウン一家と一緒に暮らすパディントンは、すっかり街の人とも馴染んでいました。

 

パディントンルーシーおばさんの誕生日のためにグルーバーさんのお店で見つけた、ロンドンの街並みが描かれた「飛び出す絵本」を買うことを決めます。

 

資金を集めるために働きますが、ある日泥棒が絵本を盗み、パディントンが必死に追いかけますが勘違いされて刑務所に入ることになります…。

パディントン」の注目ポイント

  • 童話のような優しくて温かい世界
  • ちょっぴりハラハラなアクション
  • 最後まで丁寧に作られた映画

この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ

どんな人におすすめ?
  • 優しい世界が好きな人
  • 家族で見たい人
  • 可愛いクマが好きな人

ストーリーの感想

 

前作でもクマのパディントンに癒されて、元気をもらえましたが…。

 

 

今作は面白さと魅力がアップしたように思えました!

 

 

成長したブラウン一家の子供たちには驚きましたが…!

 

 

パディントンが街の人ともすっかり馴染んでいて、癒しパワーが全開でした(笑)ありがたい。

 

 

パディントンのおっちょこちょいな所はハラハラしましたが、可愛さでカバーしていましたね(笑)

 

 

そして私が好きな、ブラウン一家のお母さん・メアリーが大活躍していて嬉しかったです。(マイペース感、不思議な雰囲気が良い…)

 

 

あと、個人的に感じたことは、悪役が前回より可愛かった(笑)

 

 

憎めないというか…世界観が優しいから余計に可愛く見えてきました。

童話のような優しい世界

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原作が児童文学ということで、世界観が優しくて温かいんですよね。

 

 

本当に童話のような世界で、不思議なこと、ワクワクすること、ほんわかするような要素がたくさんあるんです。

 

 

パディントンの可愛さ、ブラウン一家や住民の優しさ、どこか憎めない悪役…。

 

 

絵本で見るようなことが、この映画で楽しめるし、動きがあるから余計にワクワク出来るんです。

 

童話のような世界観に加えてパディントンワールドも素敵(笑)

 

パディントンワールド」は、彼のマイペースさや、紳士さ、可愛らしさから作られる優しい世界の事です。勝手に作りました(笑)

 

 

今作ではパディントンが刑務所に入ってしまうのですが、その中でもパディントンワールドが広がっていて(笑)

 

 

ピリピリとした刑務所の空間も、彼の無意識の言動によってキュートな空間へと変わったんです。(笑)

 

 

思わず笑ってしまう展開でしたが”トゲ”が少ないから子供も繊細さんも安心して見ることが出来ます。

 

 

ただ、後半で意外とハラハラするようなアクションシーン(?)もあって驚きました。

ちょっぴりハラハラするアクションシーン

ネタバレになるので多くは書きませんが、後半で悪役と対峙するシーンがあるんです。

 

 

そこのシーンが思っていたより動きが激しめで驚きました。

 

 

それまでは、ほのぼのとしているしマイペースに進んでいくから、その差に驚く人も多いかも?

 

 

ただ痛々しい瞬間とかビックリするような所は無いので見やすいと思います。

 

 

私はそういうシーンが苦手なので、結構ハラハラしたんですが…(笑)

 

 

「ほのぼのとしたストーリーだけでは物足りない」という人にとっては、少し刺激的な展開で面白いと感じるんじゃないかな、と思います!

 

小さい子も飽きずに見れるかも!

 

他にもちょっと悲しくなるシーンはあるんですが、辛すぎるわけではないし、全体的に優しい物語なので大丈夫!だと思う!

最初から最後まで丁寧に作られた作品

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前作でもそうでしたが、この作品は丁寧に丁寧に作られている気がします。

 

 

細かな演出と最後まで手を抜かない丁寧な創り方で、とことん楽しませようとしてくれているのが嬉しいです。

 

 

それこそ大人も子供も楽しめるように、どんな人でも楽しめるように…という感じがします。

 

 

今回、華やかな終わり方をしていたんですけど、前作より救われる終わり方だし、最後までワクワク出来る感じでした。

 

こだわって作っているんだろうな…

 

あ、こだわりで言うとパディントンの吹き替えを担当した松坂桃李さんもすごい。

 

 

声は大人の男性だけどパディントンの幼さもしっかり表現されていて、今回もやっぱりすごいなーと思いながら見ていました。

 

 

優しい声と穏やかな話し方が本当に居心地良いし、松坂桃李さんが吹き替えを担当しているのは大正解だと思うほどです。

 

 

自分なりのこだわりがあったり、丁寧に役作りをしていたんでしょうか。

 

 

今回、悪役のブキャナンを斎藤工さんが吹き替えしていましたが、こちらも違和感なし。そして声が良い(笑)

<まとめ>続編「パディントン3」も楽しみ!

パディントン3」の製作が決定しているようで、今から楽しみです。

 

 

本当に飽きないしリラックスして見ることが出来るから、繊細さんも見やすい作品じゃないかな…と思います。

 

 

ちょっぴりハラハラしたり悲しくなるようなシーンはありますが、たくさん出てくるわけではありません。

 

 

とにかくパディントンという存在に癒されるので、ぜひぜひ見てみてください。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!