繊細女子の映画語り

繊細女子の映画語り

映画や、たまにドラマの感想を語っていきます。繊細さんでも見られる作品を語ります。(主観ですが汗)

《感想》ネタバレ有り「DESTINY 鎌倉ものがたり」生と死を優しく扱ってるファンタジー映画

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引用:「DESTINY 鎌倉ものがたり公式Twitterより

映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』さん (@kamakura1209) / Twitter

 

どうも、鎌倉に行ってみたい夏夜風です

鎌倉で美味しいものを食べたい夏猫だぞ

 

今回は「DESTINY 鎌倉ものがたり」について語っていきます。

 

 

この作品は個人的にお気に入りの映画。和風ファンタジーで世界観も自分好み。

 

 

ストーリーも優しいし雰囲気がキレイだから、そういうのが好きな人におすすめ出来ます。

 

 

この映画のポイントは夫婦愛が強い事なのですが、他にも注目してほしいポイントがあるので、語っていきます!

 

~作品紹介~


www.youtube.com

<公開日>

2017年12月9日

 

<監督>

山崎貴

 

<原作者>
西岸 良平

 

<キャスト>

堺 雅人 (一色正和 役)

高畑 充希 (一色亜紀子 役)

中村玉緒 (キン 役)

堤真一 (本田 役)

安藤サクラ (死神 役)

…他

 

《個人的な好み度》

★★★★星4

《おすすめ度》

★★★★星4

~あらすじ~

新婚の一色正和と亜紀子は鎌倉で暮らしているのですが、そこでは妖怪や魔物が共存しているのです。何も知らない亜紀子は最初は戸惑っていたものの少しづつ理解していくように。

 

作家の正和は締め切りに追われており忙しい日々でしたが、それでも2人の仲良く暮らしていました。そんなある日、亜紀子に異変が…。

DESTINY 鎌倉ものがたり」の注目ポイント

  • 魔物や死神が怖い存在じゃない
  • 生と死を扱ってる作品だけど重すぎない
  • 夫婦の愛に注目
  • 主題歌が映画の良さをプラスさせてる

この後、注目ポイントについて詳しく語っていきます

どんな人におすすめ?
  • 和風ファンタジーを楽しみたい人
  • 夫婦愛が見たい人
  • 老若男女におすすめ出来る

登場人物

作家・正和

正和はミステリー作家で、いつも忙しい日々を過ごしています。また、鉄道模型などの趣味にお金を費やしていることから、金銭的に余裕があるとは言えません。

 

亜紀子と出会うまで結婚をする気がなかったようですが、それには理由が。

 

正和の妻・亜紀子

正和と結婚して鎌倉で暮らすことになるものの、魔物や妖怪も共存しているため、とても戸惑います。

 

しかし彼女も不思議な人で、鎌倉の暮らしを少しづつ理解していき、さらには神様とも仲良くなっていたり…。

 

家族を心配する・本田

正和を担当している編集者の本田は、病気で余命が一か月と診断されていました。家族の事を心配していましたが、一か月後に亡くなってしまいます。

 

家族を見守りたいという気持ちから魔物に転生し、妻と子供の暮らしを陰から支えますが…。

 

死神や魔物達

正和と亜紀子は、ある夜に魔物達が行う「夜市」に足を運びます。そこにはたくさんの魔物達がいて、商売をしているんです。

 

こんな風に鎌倉では”人間以外”が普通に存在しています。さらには、亡くなった人をあの世へ案内する”死神”まで。個人的には、安藤サクラさんが演じる死神はお気に入りです。

ネタバレ無しの感想

この映画は、西岸良平さんの漫画「鎌倉ものがたり」が原作。漫画はベストセラーにもなっていて、人気が高い作品です。今現在も連載されているようですね。絵が可愛らしい。

 

和風ファンタジーの世界観で、妖怪とか和風な雰囲気が好きな人におすすめ出来ます。

 

 

ホラーというわけでもないし、こわい表現も出てこないから老若男女問わず楽しめると思います。ただ小さい子は魔物にビックリしちゃうかも…?

 

 

夫婦愛が強い作品でもありますが、気まずいシーンは無いので家族で見るのも問題なし。

 

夫婦の愛が前面に出てる映画だよな

そうだね。仲の良い2人を見てるとほっこりする

 

最初から2人の仲が良くて、ちょっとした喧嘩とかも和むんですよね(笑)

 

 

お互いに好きという気持ちが強いことが分かるんですけど、それが後半で「本当に愛し合ってる」ということが伝わるんです

 

 

あと、人が亡くなったり死神が出てくる作品なのですが話の内容が重くないんです。

 

 

寂しさは残ったりするものの後引くことはないし、命のテーマが重くのしかかることもない。だからこそ、ファンタジーとして楽しめるんだと思います。

 

 

出てくる魔物とか死神ですらコミカルに描かれているから見やすいんですよ。

 

 

それと注目してほしいのは、黄泉の国の世界観。

 

 

予告動画でもチラっと出てくるのですが、とにかくキレイなんですよね。全体的に和風な雰囲気なんですが、ちょっぴり中国っぽい。

 

 

個人的にめちゃくちゃ好きな世界観で、黄泉の国のシーンは凄くお気に入りです。同じような雰囲気が好きな人は、気に入ると思います。

ネタバレ有りの感想

ここからはネタバレ有りの感想になるので、ご注意ください!

夫婦の愛が微笑ましい

 ネタバレ無しでも書きましたが、この映画では夫婦の愛が前面に出てると思うんですね。

 

というか、夫婦のイチャイチャを見せられてるような…(笑)

 

 微笑ましいし、こんな結婚なら良いなと思わせてくれるので私は好きなんですが。

 

 

個人的に亜紀子が可愛いなと。好奇心も旺盛だろうし、貧乏神にも優しいし。正和に甘えてる感じあるし、幼さが残ってるのが良いのです…!

 

 

正和は大人でしっかりしてるようだけど抜けてる所が結構あるし、亜紀子がいないと生きていけない感があって、微笑ましい。

 

 

正和の両親も亡くなった後ですらラブラブだし、寝たきりの夫が心配で幽霊になった優子と、優子と共にあの世へ行った夫も仲睦まじいですよね。

 

 

あと、正和が亜希子の魂を取り戻すために黄泉の国に行くのは、日本神話みたいだなと思いながら見てました。

 

 

たくさんの神を生んだイザナミが火の神を生んだことで火傷を負い、それが原因で亡くなり黄泉の国へ行くんです。悲しみに暮れる夫のイザナギは、イザナミに逢おうと黄泉の国へ向かうのです。

 

 

亜希子と正和に似てますよね。

 

イザナギイザナミの場合、感動の再会は果たせませんでしたが…。(離縁しちゃうらしい)

 

それと、天頭鬼が亜希子に教えていましたが、2人が平安時代から愛し合っていたというのは凄い!(笑)

 

 

ストーリーの最初の方で、納戸に入った亜紀子が掛け軸を見つけますが、あれは2人と天頭鬼だったんですね。

 

 

夜市で見つけた置物も、平安とか江戸時代とかの2人と天頭鬼だったのも面白い。

死神もあの世も怖くないのが意外で良かった

この映画では、こわい存在が天頭鬼くらいなんですよね。あとは、ただ人間と同じように過ごしてる魑魅魍魎(ちみもうりょう)。

 

 

こわいイメージの死神でさえ、友好的だし優しい。

 

 

黄泉の国も、あたたかい場所でおどろおどろしい事も無い。(正和の想像が反映されてますが。)

 

 

監督は懐かしさとか温かさを求めていたらしいので、監督にとって黄泉の国はそう思える場所なのかもしれませんね。

 

 

作品自体がとにかく優しいから、死神も魔物も黄泉の国も怖くないように作られているのかもしれませんが。

 

子供も見られる優しいファンタジー映画って感じだな

 

 人によっては違和感があるかもしれないけど、私にとっては意外な設定だったから良いポイントだなと感じます。

 

 

死神が亡くなった人を迎えに行って優しくあの世へ連れていくのが本当だったら、怖くないかもしれませんね。

主題歌「あなた」が映画の良さを引き出してくれてる

主題歌も良かったです。この映画の良さを引き出してくれたというか。

 

「あなた」の歌詞は自分の子供へ向けたものらしいのですが、パートナーでも考えられる歌詞のような気がするので、エンドロールで流れた時はグッときました。

 

2人のことを言ってるのか…!みたいな(笑)

 

調べてみると、宇多田ヒカルさんがこの曲を制作する際に、原作を読んで「私が幽霊になってしまうくらい思い残すものは何か」を考えた時"子供"が浮かんだよう。

 

「ただの数字が特別になるよ」

「肌の匂いが変わってしまうよ」 

引用:「あなた」の歌詞より

 

↑この歌詞とか、とくに親の気持ちを表してますよね。

 

子供が生まれた日が”特別な日”に変わって、赤ちゃんだった子が成長することで”肌の匂いが変わる”

 

誕生日が来ることは嬉しいけど、成長が少し寂しい。っていう感じもするよな

 

 でも子供とかパートナーとかはあまり関係なく、大事な人へのメッセージにもなるんじゃないかなと思ってます。

 

 

だから、亜希子を想う正和の気持ちとか、正和を想う亜希子の気持ちも、歌詞に当てはめることが出来るんじゃないかな。

 まとめ<優しい愛と世界観で何度も見たくなる>

何度も書いてた通り、この映画はこわい要素がほとんど無いし死を優しく扱ってるので、重たくないんです。

 

 

怖い対象であるはずの「死」「死神」「あの世」などが優しく表現されているから、安心して見れるんですよね。

 

 

死神も優しいし、本田さんが魔物に転生した後も家族を愛してるし、とにかく温かい世界観で個人的には何度も見たくなります。

 

 

前半のストーリーが退屈に感じる人もいるみたいですが、私はほのぼのとした話が好きなので気にならなかったので、ほのぼのとした感じが好きな人は楽しく見れると思います。

 

 

では、今回はこれで終わろうと思います。最後までご覧いただきありがとうございました!