引用:英雄は噓がお好き 公式サイトより
どうも、歴史に詳しくない夏夜風です
歴史は興味が無い、夏夜風の相棒、夏猫だ!
今回は、フランス映画の「英雄は嘘がお好き」について語っていきます。
ラブコメで笑えて、ちょっとハラハラして(笑)最後はほんの少しジーンとする作品です。(個人的感想)
※この作品は「R18」なシーンが流れる時もあるので、鑑賞の際はご注意を!汗
そこまで下品な表現などは無いし、コメディだから笑えるとは思います…。
19世紀のフランスで起こる、2人の戦い。ちょっとした嘘から始まったそれは、思わぬ方向へと2人を導いていきます。
というか、自ら進んでる感じもありますが(笑)
ネタバレ無しと、有りに分けて語っていきます!
~作品紹介~
<公開日>
●2019年11月10日(日本)
<監督>
●ローラン・ティラール
<キャスト>
●メラニー・ロラン (エリザベット役)
●ジャン・デュジャルダン (ヌヴィル役)
●ノエミー・メルラン (ポリーヌ役)
●クリストフ・モンテネ (二コラ役)
…他
《個人的な好み度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★★星4
~あらすじ~
ボーグラン家の次女、ポリーヌはヌヴィル大尉と婚約しましたが、その直後に戦いを命じられます。ヌヴィルは毎日手紙を書くことを約束し、2人は離れ離れに。
しかし、待っても待っても手紙は届きません。絶望し体が弱っていくポリーヌ。そんな彼女のために、長女のエリザベットは彼に変わって手紙を書くことにしました。
手紙の内容は嘘だらけの活躍の話で、最後には勇敢に死んだことになったのです。しかしその3年後、なんとヌヴィルが帰って来て…。
「英雄は噓がお好き」の注目ポイント
- エリザベットとヌヴィルの戦いに注目
- ぶっとんだ登場人物達が面白い
- 歴史が苦手な人でも楽しめる
- ストーリーのテンポが良い
- ヨーロッパの衣装や家具が魅力的
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- ヨーロッパやフランスが好きな人
- 素敵な衣装や家具が好きな人
- ぶっとんだキャラが好きな人
- 笑えるロマンス映画が好きな人
登場人物
主人公でボーグラン家の長女。いつも冷静で妹を心配している優しい姉。ポリーヌのためにヌヴィルの手紙を代筆します。物語を考える天才で、どんどん話を盛っていきます…。
死んだ設定にしていたヌヴィルが突然現れてから、彼女の心と日常は乱されていくことに…。
ヌヴィルは婚約者であるポリーヌに手紙を書くと告げるものの、一度も手紙を送りませんでした。それどころか名前すら忘れる始末。
女たらしで都合の良いことばかり言います。エリザベットが作り上げた英雄のヌヴィル大尉を演じますが…。
ボーグラン家の次女。ヌヴィルからの手紙が全く来ないことで嘆き、精神と体が弱ってしまいます。しかし、姉が内緒で代筆した手紙によって回復し、ヌヴィル大尉の活躍を信じてしまいます。
最後に来た手紙でヌヴィル大尉が死んだことを察し、悲しみに暮れますが二コラという男性と結婚し子供も生まれることに。個人的には、このキャラに注目してほしいです(笑)
ボーグラン家の夫婦は2人の娘を見守りますが、肝心なことは何も知りません。そのため、エリザベットやヌヴィルに振り回せられることに。
ポリーヌの夫になった二コラは、気弱な性格。そのため彼もエリザベット達に振り回せられてしまいます…。
ネタバレ無しの感想
この作品は、19世紀初頭の時代が舞台なのですが、とにかく衣装や家具などが素敵で見ていてワクワクしました。
上流階級の話だから家も豪華。だけど、コメディだし嫌味な感じもなく、主人公達が貧乏な人を下に見てるような印象もありません。
もちろん、そういった部分がこの映画だと大切ではないので…やっぱり注目するポイントはエリザベットとヌヴィルの戦いです(笑)
エリザベットが妹のために作った嘘から始まり、それによってヌヴィルが暴走していきます。
彼女はとにかくこれ以上何も起こしたくないし、ヌヴィルが嫌いだから、彼の暴走を止めようとするんです。
でも、上手くいかない。
だけど、ヌヴィルにとっては順調に日々が過ぎていくという…(笑)
それでもエリザベットが彼の痛い所を器用に突いていき、少しづつ追い込んでいくんですよ。
この2人の攻防戦(?)が結構面白いんです。
90分と見やすい時間なので気軽に見れるしストーリーのテンポも良いから、なおさら2人のやり取りも面白く感じるのかも。
あと、妹のポリーヌが意外と良いキャラをしてるというか…ぶっとんでる…というか…(笑) 個人的にはこの人に注目してほしいです。
それを言ったら姉のエリザベットも良いキャラ。
冷静で芯が強くてかっこいい女性なんですが、少しづつ彼女の不思議さが出てくるんですよ。
彼女がヌヴィルを嫌がるのは、家族や自分を振り回してかき乱すから…だけの理由じゃないんですよね。
もう一つの理由にエリザベットの独特な性格が現れる気が…。
それと、この映画は難しい話はとくに出てこないので歴史が苦手な人でも楽しめますし、ラブコメだけど恋愛感があまり強くないので、ロマンスものが苦手な人でも大丈夫だと思います。
ネタバレ有りの感想
ここからはネタバレ有りです。詳しい内容に触れていくので、ご注意ください!
ぶっとんだ登場人物が印象的で面白い
ネタバレ無しでも少し触れましたが、この映画は登場人物がぶっとんでるのが良いんですよ。
個性的とも言えるんですけど…ぶっとんでると言った方が合ってるのかなと(笑)
一番面白いのがポリーヌ。純粋にヌヴィルを想ってる可愛らしい人なのかなと思ってたんですけど、段々やばさが出てくるんですよね。
ヌヴィルとポリーヌが密会してるシーンで、彼女が物凄くテンションが上がってて笑いました(笑)
すごい願望というか、すごい性癖だったな…
興奮して少し暴走してるのが面白かったし、ヌヴィルが戸惑ってるのも笑えました(笑)
あと、エリザベットも普通な人のようで、意外と変だったな。
彼女がヌヴィルを嫌がってるのって、自分が作った”ヌヴィル大尉”が崩れるからっていうのもあるのかな。
彼が作った話に対して「オチがそれ?」って言ってたり「彼は私が作ったのに!」って怒ってる所とか見ると、自分が作ったヌヴィル大尉に結構満足してたのかも。
ヌヴィルはヌヴィルで、女たらしだし英雄になった自分に酔ってるし、嘘ばかりついてるし…。
でも最後は、嘘が本当になったのが良いなと。極悪人とかじゃないからなんか憎めない(笑)
エリザベットとヌヴィルの戦いと関係性の変化
結局、2人の戦いが最後まで続いたのが良いなと。途中でお互いに恋をするという展開じゃなくて、2人とも性格も変わらないし成長もしてないから(笑)それも良かったですね。
ヌヴィルはいつも同じ調子だし、エリザベットは彼に振り回されてるようで意外と強かに動くし…。
これが途中で恋に落ちてたら…見てて少し冷めたかもしれません(汗)
エリザベットがヌヴィルを守るために必死に話を遮ったことをきっかけに、2人に心境の変化が訪れてパートナーになるという流れは納得出来ました。
ライバル同士だったけど、エリザベットが彼の考えたピラミッド式の詐欺に乗るのが良かった
あと、最後にヌヴィルが命を張ってコサックに立ち向かった瞬間は、本当の”ヌヴィル大尉”になってたのかなとか思ってます。
でも、やっぱり根本的な性格は変わりませんでしたね(笑)
納得のいく終わり方が良かった
個人的には、納得のいく終わり方で良かったなと思います。
2人が途中から恋愛関係になるんじゃなくて最後の最後に結婚を決めたのが、2人らしいなと。
あと、コサックが来て逃げようとしてたヌヴィルが、1人で戦おうとしたのは気持ちの変化があったんだろうけど、それで強くなったわけでもない。
戦いを命じられて戦地に向かおうとするけど、結局逃げるというのが個人的には納得出来ました(笑)
そんな姿を見たエリザベットは幻滅するわけでもなく思わず笑っていたのが、微笑ましくて。
嘘つきですぐに逃げてしまう性格を含めて、愛してたんですかね。ヌヴィルの本当の性格を知ってる彼女だけが笑ってたのがまた良い。
他の皆は理解出来てないし、ポリーヌに至っては笑ってる姉を見て引いてたな(笑)
まとめ<誰でも楽しめるフランス産のラブコメ>
ラブコメだけど、コメディ色が強くて笑える映画でした。ただ、ヌヴィルが真剣に悲惨な戦争を語っているシーンは心にきますね。
彼は脱走兵ですぐに逃げることを考えるけど、悲惨な場所にいたら普通なのかもしれませんし。
だけど、重たい作品ではないから気軽に鑑賞出来ました。個人的には結構お気に入りのフランス映画かも!
難しい話も無いし、何も考えずに見られるから誰でも楽しめるので、コメディが好きな人にはとくに見てほしいです。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!