引用:「ねこにみかん」公式サイト
どうも、最近みかんを食べている夏夜風です
甘いみかんに当たると幸せ倍増だな
この間ホラーを見て心が疲れたので(笑)
ほのぼのした映画を見ようかなーと思って、
「ねこにみかん」という作品を選んだんですが…。
思っていたより重たい話だったし、すこーしドロドロ感もあって繊細にはきつい映画でした…。
一夫多妻で3人の子供は腹違いの同級生。そして誰とも血が繋がらない長男…という複雑な家族のお話。
これは賛否両論、色々な意見が分かれる内容だと思いました。
「家族ってなに?」って考えたことがある人には共感出来る部分もあるかも…。
~作品紹介~
<公開日>
●2014年3月22日
<監督>
●戸田彬弘
<キャスト>
●黒川芽以 (真知子 役)
●大東駿介 (智弘 役)
●上野山正一郎 (チチ 役)
●児玉里美 (ママ 役)
…他
《意外と重い度》
★★★★星4
《人を選ぶ作品度》
★★★★星4
《おすすめ度》
★★★星3
~あらすじ~
婚約者の智弘の実家に連れられた真知子は、彼の家族の、複雑でいびつな関係性を知らされます。
父は1人、母親が3人、腹違いで同級生の子供が3人。そして、誰とも血のつながらない智弘。
家族は「それぞれを認め合うルール」を守っていましたが、1人1人が色々な問題を抱え、それに耐えられなくなった真知子は…。
「ねこにみかん」の注目ポイント
- 複雑でいびつな家族
- 田舎の風景と真知子の存在
- 家族って何?
この後、注目ポイントについて詳しく語ってくぞ
- 複雑な家族の作品を見たい人
- 家族について考えたことがある人
- 自分には無い考え方を見つけたい人
ストーリーの感想と人物紹介
まず「ねこにみかん」というタイトルからは想像できなかった、複雑な家族の話で驚きました…(笑)
父が1人、母が3人、腹違いの子供が3人。誰とも血が繋がらない長男…。
複雑すぎる…ので、まずは人物紹介を軽く。
チチ:智弘を含め、子供たちの父親。
ママ:家事全般を担当する母。
カカ:スナックを経営している母。
ハハ:高校教師の母。
隆志:次男17歳。ハハの子供。
由美:長女17歳。ママの子供。
さやか:次女17歳。カカの子供。
智弘:チチとも3人の母親とも、血のつながりが無い。(色々と訳がある)
真知子:智弘の婚約者で、彼の家族を理解しようとしますが…。
という感じですね…。
チチが同時期に3人の女性を妊娠させてしまった結果、こういう家族の形になっています。
「父親最低じゃん」と思うかもしれませんが、ただただ最低…というわけではないんですよね…。
いわゆるハーレム状態では無いので…。
複雑でいびつながらも、なんとか家族として過ごしている7人。家族ってなに?と思えるようなストーリーでした。
いびつな家族の関係
この映画の内容は、人を選ぶようなものだと思います。
少しは共感出来る人もいれば、とことん理解出来ない…という人もいると思います。
だって簡単に言うと一夫多妻ですもんね…。
ただ、上でも書いている通り、ハーレムみたいな状況ではありません。
チチも母親3人もやるべきことをやっていて、それぞれに責任を感じながら過ごしているんです。
でも、子供たちはお互いに付かず離れずだし、親に本音を言えない状況でもあります。
母達には、他の男性の存在も見え隠れしていて…。
子供たちは、そんな親を見て苦しんでいるんだよな
見ていて辛くなるし重たい気持ちになりましたね…。
でも、それを和らげてくれたのが田舎の風景でした。
田舎の風景と真知子の存在
重たいストーリーを緩和してくれたのが、のどかな田舎の風景でした。
たびたび映る風景に癒される瞬間もありました。
都会の喧騒があったら余計に重たく感じそうだから、田舎が舞台で良かったな…とは思うんですが…。
でも、きれいで静かな場所だからこそ、わびしさを感じる時もあって…。
とくに子供たちの葛藤や辛さを表現するのには十分…という印象がありました
そして、ストーリーにも家族にも大切な存在となるのが、真知子です。
彼女は思ったことを素直に言う性格で、3人の母に「面白い」と言われます。
最初は智弘の家族と上手くやっていこうとは思いますが…
いびつな家族の関係性と、子供たちの苦しみに気づいてから、彼女の気持ちが限界を超えます。
そんな真知子の言動が家族を変えるきっかけになります…。
…個人的に、きっかけを与える真知子すごいな…と思いました。家族に向き合おうとしているってことですもんね。
智弘の家は、いわゆる一般的な家族からは逸脱しているかもしれませんが…
でも「家族ってなんだろう?」「普通の家族ってなに?」とボンヤリ考えてしまいました。
家族ってなに?
家族の定義は、人それぞれ異なりますよね。
血のつながりがあるなら家族?血は繋がらなくても家族?
両親がそろってやっと家族?片親はだめ?母が2人、父が2人はオカシイ?
じゃぁ、一夫多妻はどうなの?一妻多夫は?
色々な考えがあると思いますが…
智弘の家族は、一般的に家族とは認められないんですかね…?
両親がいて子供がいて血が繋がっているけど、いわゆる家族として機能していない家もあるわけで…。
それでも家族なの?
どんどん思考の沼にハマっている気がするぞ…
智弘の家では「ただいま」「おかえり」を言い合えるのが家族…という定義になっているのかなと感じました。
どんな形や関係性であれ、お互いを受け入れて、お互いの帰りを待って、皆が待つ家に帰る…というのが家族っていうことなのかな。
なんか色々語ってますが…(笑)
正直、智弘の家族が現実から逃げていること、関係性が複雑なこと、それでも家族でいること…には割と共感が出来ます…(汗)
だから「ねこにみかん」を見て、ついつい”家族ってなに?”と考えてしまいました。
<まとめ>きれいな終わり方ではなかったかもしれない
私は、この家族の関係性を受け入れることが出来ましたが…。
それでも「んん…?」となるシーンや理解出来ない部分もありました。
個人的にはキレイな終わり方でも無かったと思うし、少し無理やりに”良い話”感を漂わせている気がしました…。
でも、今まで見たことがないような作品で興味深かったし、見て損はないと個人的に思いました。
ほのぼの作品ではないし、家族で見れるような作品でもありませんが、気になった方は鑑賞してみてください。
それでは今回はこの辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!